奇跡

鬼の撹乱で体調を崩してしまい
2日程、お休みを頂戴してしまいました。

ご迷惑をおかけしました。

お陰様で
体調も絶好調でまた頑張って現場で働かせていただいております。

さて…
私は三度の飯より映画好きと言っても過言ではない程
映画が好き。

ですから
最低でも1日に一本は何らかしら観るようにしているし
ハードディスクにも気になる作品はダビングして
「観なきゃいけない映画リスト」を作成してある。

しかし
何となく戦争物…それもR−15指定されている物で…特に
ナチスがらみの物は
リストの最後の方にあり
なかなか再生ボタンを押せない。

残虐シーンが苦手なんですよ。

はるか昔に観た
「シンドラのリスト」があまりにもショッキングで
トラウマになっているのでしょうな。

それでも一応、映画ファンとしては
強迫観念なのか
観ないわけにもいかず
一応…観る…が、
残虐なシーンなんぞは早送りしてしまい
「観た」というより「ひとつリストを済ませた」感が強い。

しかし昨夜は
本腰を入れて観ました…それも二度繰り返して観ました。

スパイク・リー監督の2008年の作品で
「セントアンナの奇跡」。

私は彼の大ファンで
彼の全作品はDVDで持っています。

あの独特のカメラワークと音楽と
小気味いいリズミカルな台本が大好き。

しかし
この作品は
第二次世界大戦のイタリア トスカーナ地方のとある村での
アメリカ兵とナチスの物語でしょう…それもR―15指定…。

絶対に流血シーンはあるだろうし
嫌だなぁ…とは思いつつ
でもあのスパイク・リーだしなぁ…観なきゃいかんなぁ…と
重い気持ちで再生ボタンを押したわけですよ。

しかし
「えぇっ?!」という驚きの気持ちとともに
一気に作品に引き込まれてしまいました。

昔から彼は
理不尽なアフリカ系アメリカ人への人種差別を攻撃する事に関しては
社会的にどんな論争を巻き起こそうが
恐れをいとまない人であったけれど
今回の作品は
もう一段階ステップアップして
肌の色は関係なく
そもそも、
人種差別や戦争を巻き起こしてしまう人間、
究極的な善と悪を持った人間って何なんだろう…と
考えさせられた映画でした。

またこの世の中に奇跡って本当に存在するのかな…
もし存在するなら素晴らしいな…なんて思ったりもしました。

観終わった後
しばらく放心状態になる位感動する映画に出会うと
誰かにそれを話したくなる…。

そんな時は弟のタケに電話をすると
殆どの確立で「あぁ…あれね。俺もみたけどさ」という具合になり
映画話に花が咲くのであるが
今回は連絡がつかなかった。

そこで実家の母に電話をして
「人間の中に存在するさぁ…善悪とかさぁ…」とか
「奇跡とかさぁ…存在すると思う?」などと能天気な事を話始めたら
ある程度までは私の話相手をしてくれた彼女だが
忙しかったのでしょうね…
案の定
「本当に暇な人だねぇ…。
そんな事考える暇があったら
日々精進して働きなさいっ!」と一括された。

そう言われるだろうなぁ…とは思っていたけれどやっぱりね…。

確かに
私にとって奇跡とは?なんて問われたら
間髪入れずに

「ある朝、目覚めたら
銀行さんからの借り入れ残高が
突然ゼロになっていた…これ奇跡」と、言うでしょうな。

いかんせん、レベルが低ぅございますよ…私という人間は。

まぁ…精進して働きます。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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