どうしよう…

日曜日の午後…
何の予定も入っていない時
「今日こそは午後の時間をすべてピアノの練習に費やすぞ!」と
固く心に誓う。

その位、楽しいのです…ピアノ。

がっ…しかし
日曜日の恒例の夫とのランチ…あれダメね。

「とりあえず食前酒だけ…」とか言っちゃって飲む。

食前酒…で…すむわけがない…。

「いやぁ…真昼間からのお酒は最高ですな!
五臓六腑にしみわたる〜ぅ♪これ醍醐味!」
なんて言って
本腰入れて飲むアホ女。

とにかく働き者だった祖母は
夕食の時
晩酌として1合だけ日本酒を飲む事が
彼女の日課となっていた。

コップ酒を一口飲むと
ニッコリと微笑み
「美味しいねぇ…。
この為に1日働いたんだものねぇ…」と、よく口にしていたが
今となると
彼女の気持ちがよ〜くわかる。

この日曜日も夫と回転寿司へ行ってきました。
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車の運転があるからお茶を飲む夫に対し
私の方もちょいと罪悪感があるから
「旨いなぁ…ハイボール。
この為に一週間頑張って働いたんだものねぇ…」と
あえて「頑張って働いた」部分を強調して弁解しつつ
「すいませ〜ん!ハイボールおかわり〜っ!」と注文。

結局、家に戻ってもダラダラと映画を観てはうたた寝…。
犬と遊んではうたた寝…。

案の定、ピアノの練習は出来ませなんだ…。

そして今夜はピアノのレッスン日。

日曜日に調子に乗って
「ハイボールおかわり〜♪」なんて言っていた自分に
ものすご〜く後悔しております。

どうしよう…(泣。

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戦慄を受けた朝

夫と知り合った頃…10数年前…
彼は着るものにはそれなりのこだわりがあった。

某有名アウトドアーメーカーがスポンサーについていた事もあり
結構いい物は着ていたわけですが
私から言わせてもらうと
そんな高い値段の物なのに…ちっともオシャレに見えない。

彼のこだわりは見た目より機能性。

このジャケットは氷点下40度の場所でも寒くないとか
ニュージーランドの何とかという(名前は忘れたけど)氷山に登った時も
決して疲れなかった靴下とか
第二次世界大戦中にイギリス軍が開発した素材で
どんな豪雨の中でも水をはじくとか…

当時の私は
彼のそんな話を聞いても
いくら上州の空っ風が寒いって言ったって
氷点下40度にはならないし
塹壕の中で数日過ごさなければならないわけじゃなし
豪雨の中でも水をはじくから…それが何なのよ。

機能性?…無意味でしょ…という思いがあり
結婚してから
機能性より見た目重視になるように
少しずつ、彼を洗脳していったわけですね。

毎週放送されるファッション通信を一緒に観て
「これはあなたじゃないと着こなせないわよ」とか
ショップに連れて行っては
「凄い!!!似合う〜♪」とか
とにかく褒めちぎること10年。

最近では
「うん。ガリアーノっぽいね」
「そのジャケットのラインはあまり好みじゃないな。こっちの方がいい」なんて
多少のウンチクも言ってくれるようになりました。

そして先日の朝
ワークアウトを終え
週末にダビングしておいたファッション通信を観たわけです。

内容は
今年の春に東京でおこなわれた
Yohji Yamamotoの秋冬メンズコレクションのレポート。

感動しましたね。

ある程度の各ブランドのコレクションは
毎シーズンチェックしていたのですが
山本耀司氏…彼のコレクションはあまり興味が無かったんですよ…今まではね。

日本が世界に誇れる有名デザイナーという認識はあったけど
あまり私の好みじゃなかったのね。

しかし…
かっこいいんですよ。

そのコレクション内容に関しては
ご存知の方も多いかもしれませんが
モデルが凄い。

それぞれの第一線で活躍する面々。

例えば
作家の椎名誠
イラストレーターの宇野亜喜良
サッカー日本代表の元監督のフィリップ・トルシエ
ミュージシャンの
ムッシュかまやつ
あがた森魚
ジョニー吉長(彼大好き!!!)
俳優の
加藤雅也
石橋蓮司
真木蔵人…等。
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圧巻でした。

そして
最後にデザイナーの山本耀司氏曰く
「俺ね…洋服屋になった頃からずっと言い続けている事があってね
『服が人間をかっこよくする事は出来ない。
かっこいいヤツが着るからボロでもかっこいい』」
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もう…びっくりすると同時に戦慄を受けました。

そしてうちの亭主の事を考えてみた。

実は私…彼を尊敬しているんです。

だって私という悪妻中の悪妻
鬼嫁中の鬼嫁と
一つ屋根の下で暮らしているんですから。

私は(自分で言うのもナンですが)働き者です。
しかし
女性として…ましてや妻としては最悪ですからね。

並大抵のオトコじゃ…無理ですよ。

よっぽど根性が座っていないと。

最近は
彼の髭や髪の毛にチラホラと白髪が目立ってきた。
お腹もメタボ腹。

でも彼の生き様はかっこいい…と思う。

悪妻に悩まされ続け…
彼なりに試行錯誤して現在に至り
最近では悟りの境地に達した僧侶の様な表情をする時がある(←褒めすぎかな…?)

山本耀司氏の発言を聞いて
もう夫に対して
上っ面だけのブランドの
あれを着たら…とか
これを着なさい…とか言うのは
金輪際やめようと思いました。

オトコは何を着てても
生き様がかっこよければいいんですね。

よく主婦友達と
「亭主の枕カバーって
何であんなに汚れるのかしらね…。嫌になっちゃう。
だから亭主の布団にはファブリーズかけちゃうのよ」

「あら!私なんか亭主が寝ている間に
上からファブリーズふりかけちゃうわよ!ガハハ!」なんていう
会話をしておりました…けど

満員電車にゆられながら
女房子供の為に
淡々と働くお父さん達…
やれハゲだのデブだの安月給だの汚いだのと
家族に罵られながらも
一生懸命働いて戦っているオトコなんですねぇ…かっこいいですよ。

一歩引いた視点で
連れ合いを眺めてみる事も大切なんだなぁ…なんて思わされた朝でした。

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以前もこの事は書き込みした事がありますが
私が育った場所は
田園風景がきれいな場所で
隣り近所は皆、親族で
本家、分家、新宅、墓守
長男の嫁、跡継ぎ…そんな会話を
明治生まれの年寄り達がしておりまして
そんな環境の中で育ちました。

そしていわゆる
節分やひな祭り等の行事の他に
その地域独特の
屋敷祭りなどの年中行事があり
どんな事があっても
それは厳かにとり行われる大切な行事でありました。

そして何かお祝い事があると
祖母がお赤飯をふかしてくれるわけですよ。

あれがとても美味しくて大好きでした。

昨日の日曜日の夕方、
お風呂に入っていたら
近所のMさんが「お赤飯を届けて下さったよ」と、夫。

え〜?!本当〜?!

さっそくハイボールを数缶ビニール袋に入れ
お礼に伺った。

縁側に腰掛け
MさんとMさんの奥様と
世間話に花が咲く。

Mさんの口から出る
「墓守がさぁ…」とか
「新宅んちがさぁ…」という言葉が
心地いい。

小さい頃を思い出す。

私が住む家は
開業するにあたり
夫がたまたまみつけてきた土地ですが
何か縁のようなものを感じます。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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