新しい…

友人の歯科クリニックの内装を思案中の昨今。

都内某所
駅前のビル1階の15坪。

「デザインは全部任せるわ」という
有り難いお言葉。

私はまず
こういう時は世界中のホテルを
片っ端からチェックする事にしている。

この作業が楽しい。

私は自称「建築界の巨匠」と
大ボラを吹聴しておりますから
最近では
ちょっとしたホテルの内装をみても
「ふぅん。この程度ね…。退屈…。」と
かなりの上から目線になってきたので
バカにつける薬はない…ってヤツですよ。

友人には
「デザインは全部任せる」と、言われたけれども
スペインのデザイナーズホテルの一覧を見せたところ
好感触を示していたので
そちらのラインでいこうかなぁ…と、思ったり
ウッディ・アレンの映画
スターダスト・メモリーを観ていて
「!」というのがあったり
試行錯誤しましたけど
ある程度は決まりました。

仕事…速いんで…(←ドヤ顔

このお正月にタケとドイツに行った時に
アイアンで作ったオブジェが
随所にディスプレイされたホテルがあり
それがとっても素敵だったので
ホテルの方に作家の名前を聞いておいたんですね。

日本に戻り、ネットで調べ
作家さんに連絡を取ると
購入できるようだが
お値段もいい…。

今回のクリニックは
内装は真っ白で
随所にオブジェを置こうかなぁ…と、思ったが
さすがに「好きにデザインしてもいい」とは言われたものの
おそらく見積もりがでて
「…?オブジェ?
2万ユーロ×5?!!!何これ?!!!!」と
さすがに叱られるなぁ…と、思い
オブジェ案はやめました。

かっこいい物を低予算で…。

これが私のモットー。

タケのクリニックも完成して順調なようです。

今度は友人のクリニック!

新しいプロジェクト…頑張りたいと思います。

pagetop

問答法

友人やスタッフとのやり取りで
あまり好きではないのが
「質問を質問で返す」やりとり。

「ん?たいした事ないでしょう?」と
思われるかもしれませんが
非常〜〜にコレが気になるんですよ。
イラッとくる。

これって私のワガママではなく
確かきちんとした理論的な理由が
あったよなぁ…と、
ふと犬の散歩をしながら考えた。

学生時代に
「何故、質問を質問で返すのはよくないのか」と言う様な授業があり
質問する側=主
解答する側=従…で…と
今思うと、とても内容の濃い授業内容だったと思うのですが
睡魔に襲われて教室の一番後ろの席で
ぐっすりと眠っていた自分が情けない…。

これが気になって気になって
しかたがなかったので
さっそくネットで調べてみて
なるほどなぁ…と、納得がいきまして
胸のつかえがとれました。


ひとつのコミュニティでの「会話」というのは
そもそも疑問形になっていても
たいして意味のないことなんだそうです。

A:元気ですか?
B:はい、元気です。

この質問内容には深い意味はなく
質問者=主
回答者=従
という「関係」が重要とのこと。

竹下登が
「言語明瞭、意味不明」と言ったのが
まさに言い得て妙で
人というのはコミュニティの中で
意味の無い「会話のボール」を投げ合う事で
互いの距離を計り合って安心するのだそうだ。

その中で
「質問を質問でかえす」というのは
質問を“意味内容のある”ものとして
目覚めさせてしまうという
コミュニティの中では危険な行為であり
主従関係を逆転してしまうという事…なのだそうだ。


FBI関連の本で読んだもので
取り調べの時に
捜査官は常に質問者(主)になる様に務め
犯人を回答者(従)にして
捜査官側が常に優位にたつ様にするんだそうですね。
犯人が時々IQの非常に高い知能犯だったりすると
捜査官の質問に対して質問で返して
取り調べをかく乱してしまうそうですよ。

ソクラテスは相手の主張に対して
疑問(質問)を投げかけ続ける事により
相手の主張の破綻を導く事が得意だったそうです。(問答法)

色々と書いていますがね
要するに
A:元気ですか?
B:はい、元気です。

これで会話はスムーズに運ぶわけですな。

しかし
A:元気ですか?
B:何故「元気ですか?」と、聞くのですか?

と、言われると…
「えぇっ?!めんどくせぇなぁ…」と、なる。

また例えば
仕事の現場で

A:これ間違っているよ。何度同じ事を言わせるの?
B:申し訳ありませんでした。

通常はこれで終了〜。

しかし
A:これ間違っているよ。何度同じ事を言わせるの?
B:私、間違っていたでしょうか?

「だぁかぁらぁーっ!
間違っているから指摘しているわけですよねぇ!
キィーッ!」と、なる。

ちなみに…
この質問を質問で返す…というのをネットで調べていて
案外応用がきくなぁ…と、思った。

例えば男女間で
「昨日、誰と飲んでいたの?」と聞いて
「え?何で?」と、質問返しされたら…怪しいらしい。(ホントかなぁ…)

まぁ…それを逆手をとって
ソクラテスの問答法で
その場を乗り切る手もある。

「え?何で?」
「何でそんな事聞くの?」
「そんなに私って信用ないの?」
「私達の信頼関係ってその程度のものなの?」
「そもそもアナタこそ
昨夜は本当に家にいたの?」と
矢継ぎ早に質問攻めをして
事をうやむやにしてしまう…とかね。

また
彼女と買い物に行って
2着の洋服を見せられて
「どっちがいいと思う?」と、聞かれたら
男性としては
「どっちでもいいよ。
どーせ最後は自分で決めるくせに。」というのが本音らしい。

しかしそれを言っては
彼女のご機嫌を損ねてしまう。

そこで彼女に対して
「自分の直感的にはどちらが気に入ったの?」と
質問を質問で返すといいらしいですな。


質問するという事は
主従関係の「主」になるという事だから
今後の夫婦喧嘩の際にも非常に参考になりますな(←やる気満々)

今迄は
自分の言いたい事だけを
「ガーッ」っと、言って
相手の言う事には耳を貸さない…というのがパターン。

それを
まず相手のいい分を聞いて
それを元に質問攻めをして
相手の主張を破綻させるわけですな…ソクラテスさんっ♬

問答法…最高―っ!(←軽っ

犬の散歩中に
ふと疑問に思った事を調べていくうちに
妙な所に帰結しましたがね。

これもほぼ日手帳に記録しておこう♬(←相変わらずヒマな日常

pagetop

届いた!!!

昨年末に公開された映画
「映画と恋とウッディ・アレン」の
DVD完全版が届いた!!!!!





劇場版の他に80分の未公開映像と
30分のメイキングシーン入り!!!

嬉しい…(涙。

ウッディ・アレンは
監督、脚本、役者の三役をこなせて
成功を納めた数少ない人で
演じる際には
自らをカリカチュアライズした様な
神経質なインテリという役柄が多いわけですが
実際の彼の実像というのを
ここまで掘り下げた作品は希少だと思う。

超秘密主義と言われている彼の
ドキュメンタリー。

これはアレンファンなら
必須ものですし
逆に彼の作品を観た事が無い方でも
この映画を観たら
彼の作品は観たくなるかもしれないでしょうなぁ…。

映画界のそうそうたる面々のインタビューを中心とした
人選、構成が逸品なドキュメンタリー。

そしてこの作品は
彼の生い立ちや私生活にも踏み込んでいる。

ウッディ・アレンの過去の女性関係と申しますか
彼に公私共影響を与えた女優さんで
パッと浮かぶのが
ダイアン・キートン。

そしてミア・ファロー。

特にミアとの12年の及ぶ関係は良好に思えたが
彼女の養子の韓国人女性スン・イーとアレンとの交際が発覚して
ミアから訴訟をおこされ
当時、大スキャンダルになりましたよね。

その後スン・イーと結婚するわけですが
その辺のちょっとデリケートな部分にも
きちんとふれられている。

また
実際の撮影シーンも興味深かった。

彼は脚本も書きますから
全てが頭に入っているのでしょうね。

実際の現場は
リハーサルもなし
役者さんにも
多くを要求せず
「好きに演じていいよ。
何なら台詞も変えちゃっていいからね」と、言って
殆ど撮り直さないんだそうだ。

NG以外は殆どがファーストカットで終了なのだそうだ。
これはクリント・イーストウッドの撮影理念と似ている。

豪の女優ナオミ・ワッツも言っていましたが

「好きに演じていい」と、言われると
役者さんサイドもプロですからね。

役者魂に火がつき、最高の演技をしよう!
ウッディ・アレンに褒められたい!

そういった気分になるのだそうだ。

自ずといい演技が出来る。

ですから彼の作品に出演した役者さんは
殆どアカデミー賞を受賞しちゃう。

高校時代に
コメディライターとして有名になり
その後コメディアンとしてTV界で有名になり
そして映画界に入って
自分で映画を撮る様になって40年間
毎年1本の映画を撮るペースは今でも変わらず
77歳になった現在でも
彼の創造性は枯れる事なく
意欲的に毎日タイプライター(!)を打っているのだそうだ。

彼の作品は全部網羅していますけど
駄作と評された作品もあるんです。
(酷評したのはアメリカだけですけどね…。
ヨーロッパでは評判がよかったんですよね。
イワユル、フェリーニ風ってヤツ)

でも私は気にしないんだなぁ…。

彼の人生観が必ず表現されていますでしょ。

今迄コメディだけだったのが
特に70年代頃から作風が変わり
彼が冒頭でも言っている様に
どこか彼の人生観すなわち
愛と死そして宗教観への疑問がベースにあって
時折、物悲しさすら感じる事がある。

また2000年半ばに入ると
今迄はニューヨークが中心だった舞台も
ヨーロッパになる。

細かい映画評は省略しますが
彼の映画を堪能して
最後のテロッブの
Directed by Woody Allen を観ると
それで大満足なのです。

ある男性のレビューを読んでいたら
「そもそも身長も低く髪の毛の薄い彼が
何故かいい女にモテるという“役柄”に
無理を感じて昔からしっくりこなかった」というのがあり。





しかしこのレビューを書いた男性に一言、申し上げたい。

「そういうアナタの考え方の方がしっくりこないですよ!
長身のイケメンでも頭がカラッポだったり
話していてつまらなければモテないですぜ」

またこの彼は「モテる『役柄』」と限定していますけど
身長が低くて髪の毛も薄く
シャイでオタクで神経質で青臭い彼は
映画の役柄だけでなく
私生活でもモテますぜ。

40年前に2年間同棲して
現在でも素敵な友人関係を築いている
女優のダイアン・キートンは
「彼に一目惚れして、どうにかして彼を振り向かせたかった」と
当時の事を回想している。

また79年の作品「マンハッタン」で共演した
マリエル・ヘミングウェイ(作家ヘミングウェイの孫娘)も
当時18歳だったわけですが
映画の中でカフェで別れを告げられ涙を流すシーンがあるのですが
「あぁ…これで彼との撮影も終わっちゃうし
もう会えなくなっちゃうのかな…」と思うと
本当に悲しくなって自然に涙がでたと
回想している。

その他にも
世界中のトップクラスの女優さん達が
彼にはメロメロですからね。

本当に彼は素敵ですもん♡

このドキュメンタリー映画は
私の宝物です!!


pagetop

昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

MENU

Calendar

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
<<前月 2013年05月 次月>>

New Entries

Mobile

Archives