昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
親経験値
先日、年始の挨拶に来てくださった
取引先の金融機関の担当者のNさんに
「先生の子供の頃のお話は
いつ伺っても、面白いですね」と、言われた。
自分で言うのもナンですが
私は全くもって可愛げのないガキだったですからなぁ…。
今、思い返して見ると
子供なのに子供扱いせず
真実をキッチリと言う父親と
「赤ちゃんはね、コウノトリが運んでくるのよ」という類の
真実はオブラートに包んで…と言う母親の
両極端な指導が
両親にとっては
一番最初の子供だから、子育てにも熱意が入るのか
ダイレクトに双方から来ますし
また
明治生まれの祖母が
ちょこちょこと絡んできますからね。
祖母の母は明治元年生まれですから
チョンマゲの時代ですよね。
その当時のエピソードなんかも聞かされますから
こちらとしては
性格的にこんがらがるというか
ちょっと歪みますな。
親というのは
私は親になった経験がございませんからわかりませんが
子供歴は長いのでね。
思いますに…
子供が2人目、3人目となってくると
子育ての方法が変わってきますね。
親としても
だんだんと親経験値が増えてきますから
いい塩梅加減というのがわかってくるのでしょうか。
私は4人姉弟の一番上で
下の2人は歳が離れている。
下の2人が小さい頃に
家でクリスマス会を企画したようで
両親に演劇の様な物を見せたのでしょうな。
そんな写真がございまして
私は後になってそれを見たときに
とても驚いたわけですね。
父がクリスマス用のラメのついた
トンガリ帽子を被っている!!!
そんな父親像は全くイメージがわかないんです。
私は幼稚園の時に
父親に「サンタクロースは存在しないんだなぁ。」と、言われ
とても驚いた。
そしてクリスマスイブに
母親がそっと、私たちの枕元にプレゼントを置いたのを
タヌキ寝入りをしながら薄めを開けて見てしまったわけです。
「やっぱりパパが言った事は本当だったんだ…」と、思いましたね。
翌朝、
「サンタさんがプレゼントをくれた」と、試しに母に言ってみると
満面の笑みで
「良かったわねぇ…」と、言った母に
白々しい気持ちがした。
またプレゼント袋を開けてみると
中身は
白いフリルの沢山ついた子供用のエプロンだった。
本当にガッカリした。
幼稚園の頃から
お料理は台所に立って
母から包丁の使い方の注意点や
揚げ物をあげる時の注意点等、厳しく教えられておりましたから
要するに『エプロンをして頑張れ』という
プレゼントを通しての母の意図が伝わってきたので
本当に苦々しい思いがしましたね。
ああいった子育てをされると
自ずと、現実主義になるというか
子供らしさのない
まぁ…今の私をそのまま子供にしたような
可愛げのないものに仕上がりますなぁ…。
全部、悪い事は親の躾の失敗のせいにしている
いい歳をした
親離れできないオバさんでございます。
マドンナ監督
「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」
という映画がございますね。
シンプソン夫人とエドワード8世の恋の話ですが
これ…私は知らなかったのですが
マドンナが監督しておりますね。
映画友達(って、言うのかな)の
お馴染み、イケメンH先生を見習い
最近はきちんと監督分類をして
頭の中で整理するように心がけております。
へぇ…あのマドンナが監督かぁ…と、驚いて
あらためて久しぶりに観た。
シンプソン夫人というと
皆さん、ご存知かとは思うのですが
一応ざっと説明しますとですね…。
えっと…
イギリスは現在エリザベス女王ですよね。
彼女のお父さんがジョージ6世で
国王として即位して
当時、第二次世界大戦なんかもあったりしましたから
ナチスドイツに対して
アメリカへの友好関係の向上等
とても苦労されて国に貢献した方なんですけれども
実はそのジョージ6世は次男なんですね。
ジョージ6世については
映画「英国王のスピーチ」なんかをご覧いただけると
わかると思いますし
彼に関するドキュメンタリー映画なんかも
結構出ています。
では長男は?…というと
エドワード8世。
ジョージ5世(エリザベス女王のおじいさんね)が、崩御し
エドワード8世は国王になるんですけど
1年たらずで国王をやめちゃって
次男に国王の座を譲るわけです。
では
何故、辞めたか…。
ここにシンプソン夫人が絡んでくる。
シンプソン夫人はアメリカ人で
2度の離婚歴があり
とてもじゃないけど
イギリスの国王との結婚は認められないわけですね。
イギリス国王を取るか
シンプソン夫人を取るか…
結局長男のエドワード8世は
シンプソン夫人と結婚する道を選び
王位を次男に譲ったわけです。
シンプソン夫人に関しては
非常に興味深い女性でして
色々と調べて、私の中のシンプソン夫人像というのがあるのですが
それを書き始めると
止まらなくなっちゃうので
今回は監督をしたマドンナに焦点をあてて…。
あの方は
男性遍歴が華やかですが
確実に何かを男性から吸収しますね。
そこが偉いと思う。
彼女はラテン系の殿方がお好きなのか
そのタイプの男性とのお付き合いは
数え切れない程、ございますが
あれはお遊びでしょうねぇ…。
きっちりと割り切っているのだと思います。
ただ彼女が結婚する相手というのは
才能のある殿方ですよね…。
役者のショーン・ペンや
監督のガイ・リッチーと
結婚していた時期もあり
結婚はしておりませんが
あのバスキアともお付き合いしていた時期もあったりして。
これ…記録が探せないのですが
デビューして間もない頃…今から30年程前ですな。
爆発的な人気を得てワールドツアーをした時に
同行している男性がいて
確か、この男性がご主人だった…という記憶がある。
その時のドキュメンタリーがあるのですが
ビデオなのでVHSデッキがなく
確認できないので悔しい。
すごく歳の離れた男性で
有名な作家だったと思うんですけどね。
まだまだ若くぶっ飛んだ印象のマドンナを
温かく見守るとても上品な男性がいて
すごく2人が不釣り合いな印象を受けたのですが
その後の彼女の人生を思い返してみると
一流ドコロの男性と付き合い
確実にセンスを吸収して
それを自分のキャリアに生かしている様に思える。
日本では故宇野千代女史なんかもそうですよね。
2011年に発表されたこの映画
「ウォリスとエドワード〜」は
私はとても好きですね。
作品としてとてもクオリティが高いと思います。
ただ一点だけ、申し上げると
パパラッチの描写が
現代的すぎる気がいたしました。
あの時代は現在とは異なり
もう少し、マスコミ側にも良識があったようですし
国王とシンプソン夫人の恋は
イギリス王室、イギリス政府には大問題でしたが
国民は案外、支持していた様ですね…記録によると。
まぁ…その辺は軽く流しましてですね。
マドンナという女性、
彼女の音楽性は個人的には趣味ではありませんが
PVをはじめとして
彼女の作り出すものには
いつも脱帽させられますな。
向上心があるのでしょうねぇ…。
好きなタイプの女性です。
貧しい家に生まれて
特別な美貌に恵まれたわけでもなかったシンプソン夫人は
相当努力をして
センスと話術を身につけ
数々の男性を魅了したわけでして
最終的にはイギリスのプリンスを手中に収めたわけです。
まさにシンデレラストーリーですね。
そんなシンプソン夫人にフォーカスをあてたマドンナ監督。
着眼点が彼女らしいですねぇ…。
彼女の今後の作品にも期待します。