昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
トリーミング
今日はうちの犬達のトリーミングの日でした。
早雲
道三
マツ
自宅のお風呂場で洗ってもらって
お庭で乾かしてもらったり
爪切りをしてもらったり
しています。
出張で来てくれるので助かりますし
最後にお風呂場を大掃除していってくださるので
愛犬家&ぐうたら主婦としては
大助かりなんですなぁ…。
まさに一石二鳥。
またお値段もとてもリーズナブル。
通常、大型犬のトリーミング代は高いですからね。
それでも夫は
「俺の床屋代より高いなぁ…」と
苦笑いしておりますが
「だってアナタの場合は
遺伝的に考えても
どーせ無くなっちゃうわけだからさ。
お金をかけてもしょうがないでしょ…」と
せせら笑う私。
鬼嫁ですな。
ここでふと思い出したのですが
私は若い頃は髪の毛を染めるのが大好きでした。
しかし
ナチュラルな黒髪でいられる時間も
だんだん少なくなってくるんだなぁ…という年齢になってくると
染めるのがもったいなくなる。
ですから30代後半あたりから
髪の毛は一切染めなくなり
とにかく頭皮と髪の毛には
手間ひまかける様になった。
シャンプーの重要性を痛感し
ずっとイヴァンカのシャンプーを愛用しています。
しかしこれ…お値段も結構高いので
大切に使っていたのですが
随分とへりが早いなぁ…と思っていたら
夫が使っていたんですよ!!!
彼用には
スーパーで買った物を置いてあっても
一向に使おうとしない…。
「あなたの髪はどうせ抜ける運命なんだから
私のを使わないでよ」と、言っても
彼は笑うだけ。
またご丁寧に2度洗いなんかしているものだから腹が立つ。
一度はイヴァンカのシャンプーボトルに
安物のシャンプーの詰め替え用を入れてみた事もありますが
「これ…いつものと違うな…」とバレちゃった。
ホント鬼嫁の極みですな。
しかし
彼も40を過ぎましたが
まだフサフサしていて抜ける気配がない…。
どしたんだろ…。
案外、このまま
抜けないのかもしれませんなぁ…。
今度、お義母さんに聞いてみます…。
世情
最近、古い友人のI氏と話していて思ったのは
つくづく私は世情にうとくなってしまったなぁ…と、感じる。
これは何度も申し上げておりますが
わずかですが納税するようになりましたでしょ。
仕事を終えてニュースを見る。
すると
「つかさー、それって…
うちらが払った税金の無駄遣いじゃね?」等の報道が耳に入ると
腹が立つ。
そこで
一切、そういった情報をシャットアウトする事にしたのが3年程前。
ですから自分の好きなもの…
仕事
映画
音楽
アート
歴史
ファッション
サッカー
それ以外の番組は
全く観なくなった。
世の中のちょっとしたプチ情報は
ワイドショー通のスタッフの関に教えてもらう程度。
政治?
…わかんない…。
経済?
…いやぁ…そもそも私はお小遣い制なんで
我が家の経済状況も把握していないのに
国家の経済の事がわかるわけがない。
FX?
…いや…「お金は郵便局に貯金するのが一番」と
小さい頃から母に言われているし…。
ノーリスク超ローリターンでいいんで…。
本当に無知…。
もしこれがファッション業界の話となると
話は別。
例えば
一生に一度は袖を通してみたいヴァレンチノのドレス。
世界中のセレブを45年間にわたって魅了してきた
天才デザイナーのヴァレンチノ氏。
彼は2008年にデザイナーを辞任したんですけど
あれは社長のマッテオ・マルゾットと
そりが合わなかったんだと思うのですが
マルゾット氏は
結局、ヴァレンチノ氏の辞任後
後任デザイナーとして
若いファキネッティーを起用するも
2シーズンで辞任。
「だから言わんこっちゃないっ。
ヴァレンチノのドレスは
ヴァレンチノじゃないとダメなんだってば!
絶対にファキネッティーみたいな若造では
後が勤まるわけないっしょ!
ちょっとっ!ゴイサン…聞いてんのぉ?」と
夫相手に豪語する。
こういった類いの情報は
随時頭に入れておく。
そしてヴァレンチノレッドと言われる程の
美しい赤を目に焼き付ける。
しかし
先にも述べた様に
超リアリストのI氏と話していると
「私って本当にアホだな…。」と、痛感する。
ん…とりあえず昔の様に
報道番組でも観てみますか…と
昨夜もTVをつけましたけれど
5分で限界。
結局、先日ダビングしておいたクラシコを
再度観ました。
残りの人生…
世情知らずのアホとして
生きていこうと思います宣言っ!
ハーブ&ドロシー
今朝は確か2010年位に公開されたドキュメンタリー映画
「ハーブ&ドロシー」を観ました。
これは大好きな作品のひとつ。
何度観ても飽きない…。
解説をそのまま抜粋しますと
ニューヨークで暮らす郵便局員の夫ハーブと
図書館司書の妻ドロシーの
ヴォーゲル夫妻。
現代アート界では
このご夫婦程有名な人はいないのではないでしょうか。
2人の共通の趣味は現代アートのコレクション。
彼らがコレクションを選ぶ基準は2つ。
1)公務員である自分達の給料で買える値段である事。
2)夫婦が暮らす1LDKのアパートに収まるサイズである事。
つつましい生活の中で
約30年の歳月をかけてコツコツと買い集めた作品の数々。
その数はいつしか4000点を超え、
気がつけば20世紀のアート史に残る作家の名品だらけに。
だが2人は、最初から手に入れた作品が
名作になる事を予想していたわけではなく
あくまでも、自分達の気に入った物を揃えていただけにすぎなかったわけです。
私が驚いたのはその作品選びの眼力
チャック・クロースや
ジャンヌ・クロードといった
現代アートを代表するアーティスト達の作品も多々ある。
アーティスト達が無名な頃
「夫婦はちょくちょくアトリエに来て
真剣に作品を見て買っていってくれて
当時は全然作品が売れなくて
金銭的にも苦労していたから
本当に有り難かった…」と
現代アートの巨匠達が、昔をふりかえり語る。
「最近はアート作品は投資目的で
売買されている…」とハーブ氏は嘆く。
下賎極まりない私なんぞは
「4000点もの名作の数々を売却すれば
現在お住まいの1LDKのアパードではなく
アッパーウエストサイドあたりの
豪華なマンションで暮らす事もできるのになぁ…」という考えが
脳裏をよぎりますが
このご夫婦は全く『無欲』なんですよ。
ポンポンと
全米の国立美術館に寄贈しちゃう…。
現在も
ご高齢の為、杖をついてヨロヨロと歩く夫を
妻が支えながら
あちこちにアトリエに通い続けている。
しかし
ヨロヨロしている夫、ハーブ氏の作品を凝視する目は
少年の様な若々しさがよみがえる。
またこのご夫婦の
ほのぼのとした雰囲気がいい…。
「本当に豊かな人生とは何か」…と
あらためて考えさせられる映画です。