昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

夫がラボを東京で開業して
彼は週の半分は都内で過ごす様になり
夫と一心同体だった道三は
最初のうちは
１晩でも2晩でもドアの前でジッと夫の帰りを待っておりましたが
最近では夫のいない生活も
すっかり慣れてきた様です。

時々夫が戻った時も
昔は嬉しそうに一目散に駆け寄っていったものですが
最近ではチラッとイチベツするだけ。

夫は慌てて
「道君っ！パパだよ！パパが帰ってきたんだよ！」とすり寄ると
面倒くさそうに、尻尾を振る程度。

忠犬ハチ公じゃないですが
犬の忠誠心なんて
こんなもんですね。

仕方がないので
夫はいつも
犬のおやつを沢山お土産に買ってきて
餌でつるというコソクな手を使っている様で
苦笑いしてしまう。

情けない…。

さて
この道三ですが
寂しがりやのせいか
普段は私のオフィスにある
ゆう子先生用の簡易ベッドがお気にいり。

犬の毛が沢山ついてしまいますから
先生が泊まる前には
全部洗濯し直すのですが
彼女が来てもおかまいなしで寝そべる。



ゆう子先生の座るスペースがない。

さて…
このゆう子先生と道三の関係が面白い。

この２人（？）は互いに１つの部屋にいても
お互い無視しあっていたというか
距離感があったんですね。

彼女用のベッドで大の字になって寝る道三に
ゆう子先生は彼女らしい冷静沈着な声で
「ちょっと…」とポツリと言う。

私が道三をどかすと
道三は「チッ…。クソババア…」という様な
ふてくされた態度で
離れた所にあるソファに再度座り
ゆう子先生に対してこれみよがしに
「ハァ〜ッ」というため息をつく。

ゆう子先生は無視…。

まぁ…お互いに険悪ではないけれど
大の仲良しという感じではなかった。

しかし…年月を重ねていくうちに
この関係が微妙に変化してきた。

ゆう子先生が座るベッドに
相変わらず寝転がる道三。

しかし彼女もあまり気にならない様で
文献やカルテなどに目を通している。

時々道三が彼女を見上げると
２人は互いに見つめあい
ゆう子先生は「フフ…」と笑い
頭を撫でる。

私が「あれ？最近は仲良しじゃない」と言うと
ニヤリとする彼女。

それでも相変わらずベッタリの仲良しという感じではなく
ある程度の距離感を保った老夫婦の様な雰囲気を
かもし出す様になってきた。

観察していると面白い２人（？）です。

患者さんでもあり
友人でもある長さんから
面白いメールを頂戴した。

スーパーで偶然、
「チコ鯛」という鯛を見つけて
写メに撮って送ってくれた。






笑ってしまった。

同じ鯛でも私と同じチコという名をもつこの鯛に
とても親近感がわいて
よくよく見てみると
価格が600〜800円代と
鯛にしては
お値段が随分と安い。

同じ鯛でも金目鯛などは
料亭などで煮付けなんぞを注文すると
びっくりする程お高いですからなぁ…。

鯛の中でも安い鯛…という点にも
なんだか安っぽい私の様で
更に親近感がわいた。

陳列棚に並べられているこの子達は

「ええっ！そうですともっ！
私がっ！『金目鯛』でございますっ！」という
上から目線アピールがない。

むしろ
「えぇ…。一応…鯛…やってますんでぇ…」という
恥ずかしそうな謙虚な感じがして
好感が持てる。

さっそくGoogleで検索してみると
…余談ですが最近ではこのGoogleは
英語圏では動名詞で使われるんですね！
ですからGoogleってみると




「鰓（エラ）の後縁が
血がにじんだ様に赤いので
『血鯛』と言われていて
各地によって
チコ、チコダイ、ヒメダイなどと呼ばれている。
またチコというのは「小さい」という意味」
なんだそうな。

そもそもこの説明文の「エラ」のくだり…
「鰓」という表示があったが
フリガナがなくて読めなかった。

大概の事は知っている
スタッフのナカジに
「魚へんに思うって書いて何て読むの？」と聞いても
成績優秀のはるかちゃんに聞いても
「え？」と首を傾げる。

漢字博士の実家の母に電話をかけるも不在。

「この字が読めないとブログが書けないんだよぉう」と騒ぐ私の為に
ナカジが漢字検索で調べてくれました。

スタッフ一同
「ほぉう…『エラ』か…」と
妙に感心してしまいました。

長さん…色々な意味で
勉強になりましたです…。

ありがとね！

楽しかった一泊二日の旅行も終わり
翌日からはいつもの日常にもどりました。

考えてみれば
日曜日の午前中の仕事を終え
新幹線で東京まで行き
羽田から飛行機に乗り
日曜日の晩と翌日は思いっきり遊んで
火曜日の今日には
通常通りの仕事にもどっておりますから
国内旅行は案外と近いですね。

一度20代の頃
女友達と海外旅行に行き
大げんかをして帰ってきた事があります。

それきり
彼女とは疎遠になってしまいました。

ゆう子先生とは
お互いにクセのあるオバサン同士ですが
案外そのクセが互いに許容出来るモノですから
本当に気兼ねなく行けるので楽しい。

眠たくなれば勝手に寝られるし
「いちいちうるさいわねぇ…。ちょっとは黙ってなさいよっ！」なんて
姉妹の様に言えるので
気が楽なんですね。

ルンルン気分で戻ってきた旅行で
ブログにも昨日アップさせていただきましたが
大学時代の友人のI先生から電話があり
「本当に勇太が気の毒だなぁ…。
お前…きちんとお礼せんとあかんぞ」と言われましたし
夫にも
「お前らは本当に呑気で図々しいなぁ…。
勇太先生には本当に申し訳ないな…」と
非常に恐縮しておりました。

あのですね…
我々は確かに図々しいオバサンですが
きちんとそれ相応のお礼はさせて頂きますからねっ！

どうぞご心配なくっ！

高知、大阪、愛媛そして山口と
色々とお世話になりましたです…。

今度はどちらの先生の所にゲリラ出没しようかな…。