昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
宝探し?
以前書き込みした患者さんのOちゃんの事。
古着屋さんでみつけたヒスのデニムがとっても似合っていた彼女。
先日また治療にいらした時
ポケット部分にユニオンジャックの刺繍が施された
サロペットを穿いてこられた。
彼女はいつも私のストライクゾーンのデニムを穿いて来るんだよなぁ…。
「また今日も可愛いねぇ…」
私もユニオンジャックとスカル物には目が無い。
「これも古着屋さんで確か800円位で買ったんだよ」と彼女。
えぇっ?!
どこで買ったの?と、聞きたいけど
一抹の不安が脳裏をよぎる。
毎年天然のまいたけを沢山採って持ってきてくれるが
具体的にどこで採れたかは絶対に教えてくれない友人がいる。
夫に言わせると
もともと希少な物だけに
何処で採れたかと聞くこと自体が野暮なんだそうな。
古着もそれに似ている気がする。
古着屋さんめぐりは宝探しに似ているんですよ。
全く収穫の無い時もあるし
びっくりするような素敵な商品に出会える時もある。
また
そういった素敵な商品に出会う確立の高いショップというのがあるわけです。
古着は一点ものですから
私とOちゃんの様に好みが似ている場合…
もしショップでバッタリ出会ってしまったら…
800円のサロペットをめぐり流血戦になりかねない(?)…。
ふとそんな不安が脳裏をよぎり
お店の名前を聞く事が失礼かな?なんて思っちゃったのは懐の小さい私だけで、
度量の大きい彼女は気持ちよくお店の名前を教えてくださいました…有難うございます。
余談ですが…
この『サロペット』ですが、本当は『オーバーオール』と言いたいし
『レギンス』は『スパッツ』と言いたいし
『オールインワン』は『ほら…ダウンタウンブギウギバンドが着てたやつよっ…そ、そう。つなぎね』と言いたい世代の私なのでございます。
ガイアの夜明けで
スタッフの関ちゃんが開口一番
「先生、“ガイアの夜明け”観ました?」
観てないけど。
「亀田製菓の社長が出ていましたよ…」
えぇっ?ハッピーターンの亀田製菓?
「ハッピーターン大好きっていうどこかの家族を取材していましたよ。
“我が家では買い置きの3袋は欠かしません”って言ってたけど」
えぇーっ?!
「どこの家族よっ!何で私のところに取材に来ないのよっ!」と、怒りを隠せない私。
(何事も世界は自分を中心に回っていると信じて疑わない性格上、
必然的にこういったトンチンカンな発想になる)
「ふふふ…。絶対に先生はそう言うだろうなぁと思った」と、笑う関。
「だいいちですよっ!3袋ってのが中途半端ねっ!
私なんかその都度3ダースは買ってますよっ!
何なのよ…私の何が気に入らないのよ…。
こうなったら3ケース…イヤ…3コンテナ買ってやろうじゃないのぉっ!
大人買いの私をなめるんじゃないわよっ!!」
そして私は更にまくしたてる
「裏切られた…。亀田製菓に裏切られた…。
私より他の女を選んだのね…。
散々尽くしてきたのに…結局私を捨てて、平凡な3袋の女を選んだのね…」下唇を噛む。
(話の方向性が変わってきた…けど、これも常)
そして私は涙をぬぐい新たな決意を胸に
「私って負けず嫌いな女なのよ…。
チックショウ…。
3袋の女なんかに負けてられないわ…。
ダイエッをト中止しますっ!
関ちゃん、ハッピーターン買ってきて頂戴っ!」と、言い放ち
「ふふふ…。
案外あちらも私の気を引こうとして駆け引きしているのかもね…(←何気にプラス思考)。
どのオトコも一緒ね…。
わかったわ…あなたの仕掛けてきたゲームに乗ってやろうじゃないの…」と、
しっかりと前を見据えるのでした。
嬉しい時
勝手に私が思いをよせているヒト。
話をしていても
普通に気が合うのよね。
「先生の好きな食べ物を覚えてる?」と聞くと
「ハッピーターン」と、即答してくれるのが嬉しい。
「先生の事好き?」と聞くと
「うん。好きだよ」と、これまた即答しれくれるのも嬉しい。
先日、最後の虫歯の治療が終わり
「先生、ありがとうございました」と深く頭を下げてくれて
「また、虫歯になったら来るからね。それまではバイバイ」と手を振る彼。
涙が出そうになった。
小さいお子さんというのは歳を重ねるにつれ
こちらが対応する時
女の子の場合は女性同士のせいか
年々会話が盛り上がるようになるけれど
対称的に男の子は
ちょっとシャイになって
口数が少なくなる場合がある。
開業当初来てくれていた頃は
「う…ん、先生の事よりママの方が好き」なんて言っていたのに
頬のあたりにニキビが出来る年齢になってくると
「いや…別に…、わかんないっス…」ってな具合に
苦笑いしながら途端に口数が少なくなる。
先日、開業当初から通ってくれているA君(現在中学生)に
「好きな女の子とかいるの?」と聞いたら
「彼女がいたんスけど…別れました」だそうだ…驚き。
理由を聞いたら
「ってゆうか…、なんか…色々と面倒で…」
「あ…面倒という事は…色々と束縛されたりしたわけだ」
「そうなんスよ…うざったくて」
「でもさぁ…その彼女の気持ちもわかるなぁ…。
私も若い頃ね…」なんて風に
私の体験談に耳を傾けるA君の姿はすっかり大人びて
そんな姿を目にするのも嬉しいものです。
開業してよかったな…と、思える瞬間ですね。