カーテン

うちのお隣さんがお家を建て替えるらしく
「うるさくなりますけどごめんなさいねぇ」と
わざわざご挨拶に来てくださった。

どちらかといえば
うちの方が朝から晩まで
「キーン、キーン」と音を出さざるを得ない仕事なので
うるさい度はこちらの方が断然高い。
「と、とんでもありませんっ」と、強縮してしまった。

また工事の現場の人達に
庭にいるボーダーコリーの早雲が吠えまくり
更にうるさい度が上昇し
またまた強縮してしまった。

ちなみに
我が家のリビングにはカーテンが無い。

もともとカーテンってのがあまり好きではないのよね。

カーテン無しだと開放感がある。

また
タバコのヤニが気になるので
しょっちゅうそれを洗わなければいけないので面倒になり
しばらく前に全部撤収してしまったのですよ。

窓の外はお隣の瓦屋根しか見えませんしね。
カーテン無しでも全く不自由を感じなかったわけです。

そして今朝
いつものように所謂、長州力ルックで
朝のダンベル運動をしていたら
お隣の屋根の上に解体工事の職人さんがワンサカ現れたわけ…です。

「?!!!!」

己のイデタチを思い出し
慌ててソファの影に隠れ
そのままホフク前進でバスルームに避難し
洋服を着たわけですよ…。

困ったなぁ…。

たとえウェアーを着てもですよ
オバサンが独り、ダンベル運動をしている姿は
あまり美しいものではない。

「ふん…。今更何をしても無駄だぜ…」なんて思われないかな…と
心配になる。

また職人さん達のお仕事の開始時間が早いのよねぇ…。

カーテンを再度つけるか
もう少し早起きして運動をするか
悩んでいる今日この頃でございます。

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雪の感触

今からもう…30年以上も前の事になりますが
妹の典子と二人で毎週日曜日になると
新潟県にある上越国際スキー場に
通っておりました。

典子はどう思っていたか聞いたことがありませんが
私はあれが本当に嫌でした。

あの頃はまだ新幹線が開通していなくて
朝5時位の各駅停車に乗り
記憶は定かではないけれど
2時間以上は電車にゆられていたと思う。

まずそれが嫌だった。

そして
駅に着くと
当時の上越国際スキー場は
今となっては想像できないくらい小さなスキー場で
駅から徒歩で30分位かかった覚えがある。

小学校中学年で
重いスキー板を担ぎ
リュックを背負って雪道を歩くのは
かなりの重労働に感じて
泣きたくなるほど嫌でした。

自分が大人になって
友人達とスキーに行くことはありましたが
スキー板を担いでいると
必ず小さい頃の思い出が脳裏をよぎり
何となく悲しい気持ちになりました。

当時
キュッキュッと雪を踏みしめながら歩いていると
雪が積もった田んぼ道(だったと思う)を
スキー板をはいた大人の人が
通り過ぎていく。

当時はクロスカントリーなんてものは知りませんでしたから
「何が楽しくて平坦なトコロをスキー板で滑るのかな。」なんて
不思議な気持ちがいたしました。

昨夜もバンクーバーオリンピックを観戦しながら
そんな子供の頃を思い出しておりました。

親にしてみれば
何事も経験させてあげたいという親心だったのはよくわかりますし
そういった機会を与えてくれた事には
今でも感謝しております。

しかし
何故かウィンタースポーツを観ると
必ず足に伝わるあのキュッキュッという雪の感触が
思い出されるのです。

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上っ面

人に褒められて腹を立てる人は少ないと思う。

お世辞でもいい。
お世辞だとわかっていても
言われれば悪い気はしない。

例えば診療室で
私が患者さんの親知らず…それも横に向いて生えているものを抜歯したとする。

ま、自分で言うのも強縮ですが
これが私はとても早く抜けちゃうんだな。
上手い。

クリッ…と、歯が抜けると
自分で「天才だな…」と、周りに聞こえよがしに呟く。

そして更に
笑気麻酔で半分眠っている患者さんに
「私って天才だよねぇ…」と、同意を求める。

患者さんにしてみればいい迷惑である。

せっかく気分よく寝ていたのに
いちいち
「はい。先生は天才ですねぇ」と、答えなきゃいけない。

場合によっては私に拍手を強いられる事もある。

面倒だと思う。

しかし
それを聞いて
私は満足そうに頷き
アシスタントをしていたスタッフをチラッみる。

ここで
うちのスタッフは人間が出来ているので
要領を得ている。
すかさず「もう…先生〜っ!すごいですねぇ〜!」と褒めてくれる。

それを聞いて
私は更に満足そうに頷き
鼻歌まじりにその場を後にする。

これがいつもの一連の流れ。

しかし昨日は
アシスタントが衛生士の順子さんだった。

頭の回転が早い彼女は
私の発言に対してポンポンとリズミカルに切り返してくるのですが
何ていうのかなぁ…
言葉に心がこもっていないと申しますか
高田純次的なんだよなぁ…。

半笑いしながら
「ハイハイ…、先生はマジで天才っすね」とか
「残念―っ!先生の抜歯、見られなかったぁ…うっひゃっひゃっ」とか
言葉が終始嘘っぽい。

「順子さん…全然、残念だなんて思ってないっしょ?
相変わらず上っ面発言が多いよねぇ…」と言うと
「うひひ…。」と、変な含み笑いをする。

ま、これが面白いのですがね。

終始その調子なのですが
お蔭様で彼女の上手なアシスタントのおかげで
その日もスムーズに治療がおこなえました。


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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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