人のフンドシ

これは以前も書き込みした内容ですが
人と話をしていて
私が会った事のない人の話を聞かされる時
よっぽどそれが興味深い話…たとえば
「俺の友人は火星に行った」等の
こちらが度肝を抜かれるような話は面白い。

しかし
“俺の友人”に一度でも面識があれば話は別だが
会った事のない人の場合
「俺の友人がジャイアンツのファン」だとか
「俺の友人はカレーが好き」と言われても

「だから何なんだよ…」と、言いたくなる。

「いや…別に…ただあいつはカレーが好きなんだよね」なんて言われちゃったら

「えぇっ?オチはないのぉ?」と、ヒステリックになってしまう。

もっと退屈なのが
会った事のない“俺の友達”の自慢話。

殆どの場合、それがいかに物質的に恵まれているかという類の話が多い。

ベッカム級のスーパーリッチな話で
「誕生日に500万ドルのナパバレーのワイナリーを奥様に送った」

これは面白い。

「へぇ〜。そんな人もいるのねぇ…一体どんな人?」と、興味をそそられる。

しかし私の会った事のない“俺の友人”が
高級外車に乗っているやら高級時計を持っている程度の話だとつまらない。

先日、ある知人の方と仕事の関係で話す機会があった。
この方…とにかく…その友人の自慢話が多い。

「その人のスーツは全部アルマーニなんですよ」
「その人の靴は全部オーダーなんですよ」

こんな話が延々と続いて
本当に私は疲れてしまった。
会った事のない人だからコメントのしようが無い。

靴がオーダーでアルマーニを着た殿方なんかゴロゴロいるでしょう。

(但し私の好みじゃねぇけどね…、ちょっと古いっしょ。)

そんな話より
今、私の目の前にいる…アナタ自身のお話が伺いたいんですけどっ!と言いたかった。

例えば
ある患者さんのOちゃんは、ある日すごく可愛いデニムを穿いていた。

「Oちゃん、それヒスのデニムだねぇ…。超可愛いじゃない?」と言うと

「これ…古着屋さんで超安かったんだよ」と、嬉しそうな彼女。

「マジでぇ?!ラッキーだったねぇ。掘り出し物だよぉう」

こんな話が楽しい。

“中途半端にリッチ”な友人の話をして自分を大きく見せようとしても逆効果なんだよなぁ…。
いい歳をして人のフンドシで相撲を取るなよっ!と、言いたくなっちゃう。

それより堂々と古着屋さんでいい物を安くゲットしたと
自慢できるOちゃんの方が何倍もかっこいいのに…。

老婆心ながら
あの方にも早くそれに気がついて欲しいなぁ…なんて思っている今日この頃…。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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