めぐり逢わせのお弁当

ダッバーワーラーという言葉。

インドのムンバイのビジネス街で
100年以上の歴史がある
お弁当宅配ビジネスの事ですね。







渋谷区住民に相当する
20万人が利用しているサービスだそうです。

ヨーロッパで評価の高かった
インド映画「めぐり逢わせのお弁当」を観て
初めて知りました。

映画の内容は万人ウケするタイプの
ハートウォーミングストーリーですね。

ベタな表現ですが
甘く切ないエンディングに
満足いく映画でございましたが

映画冒頭で映される
ダッパーワーラーの仕事ぶりが
気になって気になって…。




ダッパーワーラーは
各家庭、(最近ではお弁当業者さんも増えつつある)から
職場まで決まった時間に手作り弁当を届け

またその器を回収し家の玄関先まで戻すというお仕事ですが

途中6回程のリレー作業があるにもかかわらず
間違って届けてしまうというエラー率が
わずか0.00000625%!!!!!(ハーバード大の研究発表)

エラー率の低さには驚かされますが
この作業には伝票もなければ携帯等の端末もない。


また道路は渋滞でゴチャゴチャの中を自転車で運搬したり
その後、リレーで渡されたお弁当が
次の電車に乗せられるわけですが
あちらの電車の時間というのも相当適当なのにも関わらず

天候や事故に一切関係なく
決まった時間に必ずお弁当が届くそうです。


その秘密の一つが
このお弁当箱(ダッバー)に書かれている記号。

これに集荷グループや最寄駅、到着駅、建物のID等が記載されているそうで
パケ通信と原理は同じなのだそうです。







それでも天候や交通渋滞に
何故影響されないのでしょうね。

日本でも大雪や台風の時には
宅急便さんも時間はズレ込みますからね。

不思議…。


しかしなんですな…。

あちらの奥様達は大変でしょうね。

夫と子供達を送り出すと
すぐにお弁当の準備に取りかかる必要がありますし
それが終わると、夕食の準備。

一日中、キッチンに立ちっぱなしでしょうねぇ…。

私には無理だわぁ…ムンバイのお嫁さんにはなれませんね。





でも
このお弁当箱はいいと思いました。

ステンレスですから
プラスチック製のものとは異なり
吸水性がありませんので
食べ物の匂い移り、色移りがありませんし
清潔ですね。

楽天で見つけたのでMサイズを購入しました。






1つに白米1合が入る大きさなんだそうです。

お弁当なんて滅多に作りませんが
ちょっと作ってみたくなりました。

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イヴ・サンローラン

仏のピエール・ニネ主演の
イヴ・サンローランの半生を描いた2014年の作品
「イヴ・サンローラン」をiTunesで観ました。

この役者さん、私は存じ上げませんでしたが
ご本人にそっくりですね!驚きました。





イヴ・サンローランといえば
2008年に仏の国葬となった彼のお葬式を思い出します。

カトリーヌドヌーブをはじめとして
世界中のトップクラスのセレブの参列は圧巻でしたし

一番目を引いたのは
90歳を超えたイヴの母の装い。

杖をついておらえましたが
8センチだったか10センチだったかそれ以上だったか…
記憶が定かではありませんが
ピンヒールを履いておられたのが印象的でしたね。

完璧な美にこだわったイヴの母!さすが!という記憶あり。




さて…話しはちょっと横道にそれますが
例えば徳川家康を語るときには
どーしても秀吉と、信長がセットになり

信長を語るには、
武田信玄と上杉謙信がセットになってしまうんですけれども

イヴ・サンローランを語るには
クリスチャン・ディオールとココ・シャネルがセットになる。

歴史を見てみると
ある時期に
天才というのが同時期またはややずれて出没し
互いに影響しあう作用というのがあるなぁ…と、思う事が多々あり。


ココ・シャネルは一度シャネルを引退しますが
その後、若きディオールが出現し
「ニュールック」と、賞賛を浴びるわけですね。

するとココ・シャネルは面白くないわけで
カムバックし2度目のコレクションで大成功し
最後まで現役を通すわけです。

ディオールはディオールで彼の地位を築くと
当時21歳だったイヴ・サンローランを抜擢して
デザインを託すわけですね。

歯医者でも
若手の先生を育成し任せていく方もおられますし
どうしても、自分が全てやらないとダメというタイプの方もおられます。

シャネルとディオールのこの様な
仕事に対する違いも興味深いトコロです。





映画はイヴが
ディオールのアシスタントになった所から始まります。

生涯の伴侶であり
ビジネスパートナーだった
ピエール・ベルジェ氏の回想録という流れで映画は進んでいきます。

現在のシャネルの天才デザイナー
カール・ラガーフェルドの若かりし頃と
彼の恋人と
イヴとの三角関係の描写や

アンディ・ウォーホールとの交友関係や

まさに”スタジオ54”世代のパリバージョンというのが
70年代カルチャーがお好きな方は
ワクワクするのではないでしょうか。


私生活はというと
パートナーのピエール氏は相当ご苦労されたかと思います。

天才を支える右腕の方というのは
例えば本田宗一郎氏と藤沢武夫氏の関係ではございませんが
双方の理解と信頼関係が不可欠とは思いますが
この本田氏と藤沢氏の場合は
理想的なモデルケースだと思います。

しかし当事者同士が恋人同士だったり夫婦だったりすると
非常にややこしくなる場合もありますよね。

奔放なイヴの友人関係、浮気、薬物問題、躁鬱問題等
ビジネスマンであるピエール氏が
全てを支えていかなければ
ビジネルが成立しませんから
共倒れになりかねない。


私なんぞは田舎のただのオバちゃんでございますあら
あのお二人と比べるのは非常に気恥ずかしい限りではございますが

結婚生活の中で
喧嘩もございますから
「もう…別れてやるっ!」なんて思った事も無きにしもあらず。

しかし
仕事への影響というのを考えると
「少し冷静になるか…」なんて思ってみたりする。

まぁ…もともと夫婦なんて
我慢の根比べみたいなトコロもございますし(少なても我が家は)

どちらかというと夫の方が我慢度は相当多いと思いますので
彼にしてみれば、サラリーマン川柳ではございませんが
「耐えてきた というお前に 耐えてきた」という心境かと。


とにかくピエールのイヴに対する忍耐というのは
私なんぞには計り知れないトコロでございますな。

奔放な天才イヴとその当時のカルチャー
そしてピエール氏。

見応えのある作品でございました。

ちなみに…イヴ・サンローランは
2010年にドキュメンタリー映画も出されております。

合わせて観るとより面白いかもしれません。


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届け出

2014年11月25日に
「再生医療安全性確保法」というものが施行されまして

患者さんの血液を採取・遠心分離しておこなわれる再生医療についても
『各クリニックにおいて届け出の手続き』が必要になったわけです。



私は何が嫌いって
お役所への届け出手続きってのが一番嫌いなんです(涙

まず書類を書くのが嫌い。

そしてお役所が苦手…特に中央の…。




日本人というのは
江戸時代、9割位が農民だったのかなぁ…。



いつもの様に、畑を耕していると
お上から突然
こんな感じの↓掲示板が村のあちこちに設置される。(イメージ画像)





「何だんべ?」

「俺は、字は読めねぇかんねぇ。」
(※当時の日本人の識字率は世界でもトップクラスだったんですけどね。)

「えぇっ?!読がめねぇんきゃぁ。
まぁ…田吾作は寺小屋をサボってべぇーいたかんねぇー(笑」

「おおくゴチャゴチャ言ってないで、早く読めばいいだんべぇ!」

「えっと…『年貢各家一俵増加也』。
いやぁ…また年貢が増えるってよぉ〜。」

「ホントなんきゃー?!
これ以上、年貢が増えたら食っていかれねぇだんべぇーっ?!」

「しょうがねぇだんべぇ…。お上がそう言っているんだから。」

「そうだな…。しょうがねぇな…。」


こんな感じで
お上からのお達しが来ると
「ははーーーっ!」と、土下座をしてしまう習慣というのが
長い徳川政権下の元
DNAに刷り込まれてしまったのでは?と、思う時があるんですよね。


どーも、対中央のお役所というのが苦手ですね。


お酒の席では
「冗談じゃないわよっ!
私は言う時はビシッ!と、言いますからねっ!」なんて大ボラを吹いておりますが

いざ、電話がかかってきたりすると

「どうもぉ〜♪いつも大変にお世話になっておりますぅぅぅぅ」と
ペコペコしちゃいますね。

「あら?!届け出書類が足りませんでしたか?
申し訳ございませぇぇぇぇん!
今すぐに持って、馳せ参じますですっ!ハイッ!
お忙しい中、ご連絡頂きまして
誠にありがとうございましたっ!
ごめんくださいませ…」相手が受話器を置いたのを確認してから
電話をきる…冷や汗。

”自称”天才チコ先生も
とにかくお上には弱いっ!


提出書類書くか…しょうがねぇだんべ…。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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