昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
シュガーマン
「シュガーマン 奇跡に愛された男」
以前このドキュメンタリー映画が
アカデミー賞をとったと聞いた時は
sugar manというのは“砂糖売りの男”ではなく
俗語で“ドラッグ(薬物)の売人”という意味でして
何のドキュメンタリーだろ?と、思っていたのですが…。
観ましたです。WOWOWで。
感動しました。
正直者は損をする…ということわざがありますけど
いやいや…世の中捨てたものじゃないな…。
こんな事ってあるんだな…と、驚かされた映画。
40年前…
アメリカ、デトロイト在住の
ロドリゲスという無名の歌手が
2枚のアルバムを出した。
しかしアメリカでは全くヒットせず
当時、遠く離れた南アフリカで
主として
反アパルトヘイトを支持する
白人層の中で記録的大ヒットして
現在も売れ続けている。
しかし
このロドリゲスという歌手の事は謎で
ライブの途中で拳銃自殺した…というのが定説になっていた…が
生きていたんですよ…ロドリゲスさんは!
生まれ故郷のデトロイトで
40年前と変わらず淡々と日雇い土木作業員として働き
現在は70歳をすぎ孫もいて
質素に静かに暮らしていたわけです。
この映画の製作者も
よく彼を探し出したと思います。
またロドリゲスを探してみようという発想がすごい。
また自費製作の映画でしたから
資金が途中で底をつき
撮影は殆どiPhoneで
したそうですね。
製作者が
「あなたはエルビスプレスリーより人気があるんです。
是非南アフリカでライブをして下さい。」と」オファーした時も
家族や友人にしてみれば
まさに寝耳に水で
「お父さん、本当なの?」と、疑心暗鬼だったらしい。
ご本人もまさか…と、思いつつ
家族同伴で南アフリカに到着すると
マスコミの熱狂ぶりとリムジンのお迎えに
「誰かスターが来ているのかな?」と、思い
実はそれが自分の為に用意されたものだとは
思わなかったそうです。
用意されたホテルのスイートルームでも
「ベッドを乱してしまうと
掃除をする人に悪いから」と、
ご本人はソファで寝たらしい。
また娘さんはインタビューで
「ライブの前日は20人位のお客さんがくればいい方」と
心配していたらしい。
ところが
私もこれはびっくりしたのですが
大きなライブ会場が満席で
観客の熱狂ぶりはハンパじゃない。
泣いている人も大勢いた。
リハーサルで
「彼は果たして演奏できるのか…」と、懸念していた
トップクラスのミュージシャン達も
ロドリゲスさんの落ち着き払った態度と
40年のブランクを全く感じさせない演奏に
「すぐに我々は1つになった」と、感激しておりました。
人生がガラッと変わった彼はその後も全く無欲で
アルバムの印税にも全く興味がないようで
ご自身のところには一銭もはいってこないらしい。
その後、ライブを何度かやるわけですが
チケットは全てソールドアウト。
そのギャラも全て、友人や娘達にあげてしまって
ご自分は普段は相変わらず
土木作業員として働いている現在。
40年前に発売された彼のアルバムをダウンロードしました。
詩が悲しくて強烈。
すごい詩人だと思います。
音楽としては
ボブ・デュランのカテゴリーでしょうか。
Sugar manという曲はすごくいいですよ。
「シュガーマン 奇跡に愛された男」
このタイトルの意味がやっとわかりました。
彼が死んでしまった後では
あまりにも残念ですが
40年経った現在、念願だったステージで演奏出来て
彼は幸せなんだろうと思います。
「人生を2度行きている」というロドリゲスさん。
まさに奇跡ですね。
一目惚れの…
映画、007を観ていると
時に「!!!!!!!!!」という
運命の出会いと申しますか
一目惚れしてしまう車に遭遇する。
10年以上前になりますが、
007シリーズの「ダイ・アナザー・デイ」だったかな…
ハリー・ベリーが
アウディのTTに乗って
氷上を走っていたのを観て
「かっこいい…」と、衝撃を受けました。
その数年後に憧れの車を
手に入れた時には感無量でございました。
あの車は今でも懐かしいです。
私の時代はスーパーカー世代の終盤でございますから
案外、
車好きの方は多いのでは?と、思います。
さて…
先日、また007を観ていて
また一目惚れしちゃったんですな。
アストンマーチン
車の事なら稲ちゃんに…と
メールで詳しく聞いてみると
値段を聞いてビックリ!!!!
マジですか…。
そんなにお値段がするんですか…。
車単体で…?
ジェームス・ボンドを演じるダニエル・クレイグ付きではなく…?
ふ…ん。
高いんだなぁ…。
「絶対に無理ですってば!」という
税理士さんの顔が目に浮かび
せめて…と、
YouTubeで動画を観ては
「ほすぃ…。この乾いたエンジン音がまたいいねぇ…」と、
うっとりしている。
昭和の侍と言っても過言ではない白須次郎は
晩年はポルシェ911に乗っておられたそうで
お写真を拝見するとさすがサマになっている。
お歳をめしてからの
スポーツカーはとても素敵だと思う。
ミラノで
フェラーリに乗る白髪のご夫婦をおみかけした事がありますが
あれはとても素敵でした。
私も髪の毛が真っ白になる頃には
アストンマーチン…乗りたいですな。