雑誌

雑誌って
自分で手軽に買えるものと
興味はあるし、あったら読みたいけど実際は買わないもの…ってあると思うのですよ。

私は後者の方を選んで病院の待合室に置くようにしています。

診療が終わってお会計も済んだ患者さんが
「これ、ちょっと読んでいってもいいですか?」と、言って
暫く読んでいって下さったり
「いつも欲しいなぁ…とは思うんだけど買えないんだよね。
だからここに来て、雑誌を読むのが楽しみ」と、言われる事が多々あり
とても嬉しいのです。

患者さんに
「結局、自分で買う時は
『オレンジページ』の「300円で出来るおかず特集」とか、買っちゃうよね」と言うと
「そうなのよねぇ…」と、笑う。

要するに例えばそれが
「300円で出来るおかず特集」とか
「この春はこのジャケット一枚あればいい!着こなし術20パターン」とか
日常生活に即、参考になるような雑誌を買っちゃうんですね。

さて…
ものすごーーく前置きが長くなっちゃいましたけど
何が言いたかったかと言うと
例えば私が美容院に行くと
店員さんがファッション雑誌をセレクトして持ってきてくれるんですけど
殆どの場合
「STORY」か「Domani」なのね。

この2冊は一応自宅用に自分で買って
情報収集はします。

確かに40代ですからね…
特に「STORY」あたりは年代的には的確なセレクトですけれども
私のイデタチをみればですよ…だって胸元にスカルですよ…。
「娘に頼まれてねぇ…」なんていう芝居をしながら
渋谷109系ブランドのショップで洋服を買っているのに。

違うでしょ…方向性が…と、思う。

それでも一応ページを見ると
「春の着回し術20パターン」て…。

日曜日の午後以外は殆ど外出しませんからね。

20パターン着る前に春が終わっちゃうし。

「ホームパーティでのテーブルのコーディネート術」て…。

皆で集まって枝豆をつまみに
ハイボールをガンガン飲むのも一応ホームパーティっていうのかな。

「オフィスではキリッとON! 夜はちょっと抜け感を出してOFF!」て…。

仕事場では白衣だし
夜は全く外出しませんから
お馴染みの金魚の絵柄のTシャツに
ボトムス(って、かっこつけて言う程じゃねぇけど)は
ドンキホーテで購入したジャージだもんね。

私の様な変なオバサンにドンピシャとあう雑誌をセレクトしてもらうのは、ちょいと難しいかもしれませんな。

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コンマイチ

ゆう子先生と夫の会話の
「銀行融資の金利のゼロ コンマ いくつ」的話題の時
私は本当に退屈になる。

「へぇ…コンマ1も違うんですかぁ?!」なんて盛り上がっている二人を横目に

コンマイチて…あんた…コンマとかゆーから
ちょっとかっこいいけど
要するに「0.1」でしょう?

ゼロよりちょっと多いだけじゃねぇか…と、思う。

しかし
彼らに言わせるとそれが大きいらしい。

退屈そうにしている私に
彼らは根気よく懇切丁寧に説明する。

例えば銀行から3000万円の融資を受けたとすると
金利がコンマイチといえば300万円違うわけですよ。
これを25年で支払ったとすると
1ヶ月あたり約9000円違う。

「9000円あれば和民で2回飲める」

ここまできてやっと私は
「ほぉう。コンマイチって全然違うわね」となる。

事業をしていると
色々な営業の方がいらっしゃるが
私は金融関係の方は全くダメ!

利率の「パーセント」という言葉を耳にした途端
私は「……よくわかんにゃい…」になってしまい
全て夫に丸投げしている。

ここで営業の方にご提案。

和民…ワタミという単位を作ったらどうでしょうか?

「先生、それでは弊社の方では2ワタミにさせていただきますので…」

「先生、それでは弊社の方では4ワタミで…」

こうすれば
「そうか1ヶ月に和民で4回ただで飲めるという計算ね。」となると
どちらが得か、身近に感じる。

そうなるとコンマイチが非常に大きく感じるようになり
「この1ワタミにあの1和民がかかってくる」となると
聞く方も真剣になります。

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横山氏

水前寺清子「365歩のマーチ」
松田聖子「スイートメモリーズ」
レッド・ツェッペリン「天国への階段」

歌手、演奏者とタイトルの関係が非常に明快である。

しかし何でクラッシックは明快じゃないんだろうと
私はプログラムを見ながら首を傾げる。

ベートーベン「ピアノ・ソナタ第23番 へ短調 作品57『熱情』」
ショパン「ポロネーズ 変イ長調 作品53『英雄』」

どこまでがタイトルなのかわからない。

例えばこれをカラオケボックスでですよ
曲名を探す時に
ポロネーズの「ホ」から探すのか
英雄の「え」から探すのか迷うと思う。

もっと曖昧なのもある。

リスト「『リゴット』の主題による演奏会用パラフレーズ S.434」

これってタイトル?…わかんねぇなぁ…なんて思ってしまうのは
私だけなんでしょうかねぇ…。

そんな事を考えていたら
舞台に横山幸雄氏が登場。

昨日は叔母に誘われて
一緒に彼のピアノのコンサートに行ってきたんですよ。

私は横山氏を知らなかった。

彼の経歴をみると
現在40歳の彼は19歳の時に、ショパン国際コンクールにおいて
歴代の日本人として最年少での入賞という快挙以来
人気実力とともにトップアーティストとして活躍されている方らしい。
またショパン・ピアノ・ソロ全166曲を16時間かけて
全曲暗譜演奏の偉業を成し遂げギネス・ブックにも名前が刻まれているとのこと。

凄いっ!

横山氏はとても西端な顔立ちをされており
高級外車に乗ってサングラスなんかかけちゃて
奇麗な奥様が横にいて…という類いの、
例えば雑誌のレオンに載っちゃっているタイプのあか抜けた男性っていますでしょ。
あ〜んな雰囲気もかもし出していて
私はあながち嫌いなタイプではないな…、というのが彼への第一印象でした。

そして彼は
ベートーベン、ショパン、リストと
合わせて7曲、アンコール3曲を演奏されたのですが
私があれほど引き込まれる様に集中して聴いたのは
ジェフ・ベックとクラプトンのジョイントライブ以来ですね。

特に
私は、お恥ずかしながら「リスト」=難解という程度の知識しかなくて
リストの曲は殆ど知りませんでしたが
横山氏の奏でるそれは
大地を揺るがす様な旋律と申しますか
ギターリストのジェイク・E・リーばりの速弾きとでも申しますか
ツェルニーの30番あたりでモタモタしている私なんぞは
一生かけても弾けないだろうなぁ…というスーパープレイに
すっかり感動してしまいました。

コンサートの後
叔母と一緒に鉄板焼きを食べに行き
お肉をつつきながら
終始「よかったねぇ…」と、余韻を楽しみました。

しかし彼がコンサートの最初に弾いたベートーベンの「月光」の第一楽章は
私が去年のピアノの発表会で大失敗した思い出のある曲の事で
正直、トラウマになっているもの。

私は悔しそうに
「でも、叔母ちゃん…彼の月光はどうかと思うな。
私のピアノの後藤先生的言い方をさせてもらうと
ちょっと優等生っぽい弾き方ね。タメがないのよ…タメがっ!」と
吐き捨てるように言い、ワインをグビリと飲み干す。

これを完全に負け犬の遠吠えと申します。

しかし彼にすっかり魅了された私は
家に戻ると彼のアルバムを早速購入。

大ファンになりました。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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