昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

繰り越し返済…なんて素敵な響きなんでしょう。憧れる。

開業時、銀行に借金をしたわけですが
契約書に判を押すとき
母の「とにかく節約してどんどん繰り越し返済するのよ！」
という言葉が脳裏をよぎり
「よし！頑張って働いて繰り越し返済するぞ！」と、固く心に誓った…はず…だったのに…。

フタを開けてみれば
脳天気な私は
「“大統領のように働き、王様のように遊ぶ”が座右の銘だもんねーっ！
ガハハーッ！！」と、分不相応に浪費してですね
月末に来るカードの請求書をみて
夫が愕然として大きく肩を落とす…。
そんな時期もあったりして
繰り越し返済なんて、夢のまた夢…の現状でございます。

しかし
あの浪費ってのも所詮は飽きちゃうもの。
「最近はカードの請求額がだいぶ減ったなぁ…」と、夫も胸を撫で下ろしております。

さて…
先日、尊敬する歯科医師の一人である同世代の友人が
開業資金の借入金を繰り越し返済して10年たらずで完済したと聞いたわけです。

すごいなぁ…と、あらためて尊敬してしまいました。

その先生は非常に良心的な治療をされる方で
休日の日曜日も
通常は外注で技工所で作ってもらう入れ歯なども
ご自分で作られたりして
無駄使いをせず遊ぶわけでもなく
仕事が趣味…という先生でしたから
あの方なら当然だろうなぁ…と思ったわけです。

私なんぞは
ちょいと彼の爪の垢でも煎じて飲ませて頂きたいぐらいですよ。

しかし完済してしまうと
ちょっと気が抜けてしまった感じがすると彼は仰っていた。

確かに
事業をしている別の友人も
「チコちゃん、常に借金はしなきゃダメだよ。
俺も借金があるから一生懸命働くけどさ
借金が無かったら働かないよ」と言う。同じく私と同世代。

それでは
借金もなく
子供達も皆、独立して
70歳を過ぎた現在でも働く父は
「働くのが性分だから」と言う。

それに伴って得たお金は
子供に残すと争いの元になるから
何か社会の為に使いたいと思っているらしい。

ふ〜ん、そんなもんなのかな。

（そもそも我々子供達も
もう…嫌と言うほど
親のスネをかじりつくしてきた恩義があるから
親にお金を残してもらいたいなんて
微塵も感じていませんけど。）

我々の世代は目標のために
借金してはせっせと働いて返すというがむしゃらな世代。

早く「社会の為に…」なんて言える立場になりたいけど
私の場合…完済はまだ当分先になりそうです…。

この間もお盆休みに
病院のプチリフォーム…またやっちゃいました。

受付下に
アリエル前橋さんにお願いして
水槽を作ってもらったんですよ。


もともと私はシクリッド系の魚が好きなんですけど
ただポンと待合室に水槽を置くのが
インテリアのバランス的にうちの場合は微妙だったので
思い切ってフルオーダーで埋め込み式にして設計してもらいました。
この水槽内のインテリアも
全部アリエル前橋さんのデザイン。

これが患者さんに「癒される」「かっこいい」と大好評。

昔から通ってくださっている患者さんを
「えぇっ？！先生っ！これどうしたのぉ？！」と驚かせるのが好き。

「でも素敵な水槽じゃない〜♪」と喜んで下さるのが嬉しい。

これだから
定期的な院内のサプライズ的プチリフォームはやめられない。

次は…こうしたいという計画を練っているところ。

私の場合は
完済なんていつになる事やら…。

夫も私も多趣味ですが共通の趣味と言われると
映画好き…ぐらいなものかと思っていたんですけど
あったんですよ…もうひとつ。

古着屋さんでの宝探し。

以前も何度か書き込みしましたが
日曜日の午後に行ってきました。


我々が行くこのお店でのお目当ては
お洋服というよりは小物が多い。

「こんなピアス…するヒトいるんかなぁ…」と
首を傾げたくなるようは珍品が多く
ついつい購入してしまう（←買うんかいっ！

これが
必ず行けば面白い商品があるかと言えば
そうでもなく
「なんか全然面白くないねぇ」なんてガッカリしながら帰る時もあるけれど
昨日はなかなか大漁でしたよ。

「どんだけ安っぽいのよっ！」というあえてのインチキ的な
チープ感がいい。

このへんの目利き（？）は夫もなかなか鋭くて
「このスカルのスカーフ…可愛いねぇ」なんて選んでくれたりする。

このテの物を
ちょっとハイブランドなものと組み合わせるのが楽しいのですなぁ…。

その後は
スタンドバーでちょいとお酒を飲みながら
戦利品のチェックなんぞをしたりして
おおいに盛り上がりました。

日曜日恒例の夫の「奥様感謝デー」。
完全に私のペースに合わせて好きなようにさせてくれる彼に
感謝しております。

よく宗教関連の本なんか読んでいると
『徳を積む』という言葉が出てくる。

基本的に宗教の事は詳しくはわかりませんが
私なりの解釈は
徳＝心の金貨
徳…つまり良い事をひとつすると
徳という金貨が一枚、私の中に貯金されていく。

では、その金貨が沢山貯まったらどうなるのよ…と、言われれば
返答に困ってしまうのですが…。

気分的にいいですよね。
豊かで幸せな人生を送る事が出来る気がするわけです。

では
逆に悪い事をするとその金貨が
一枚減らされるらしい。

さて…
なぜこんな話を始めたかと言いますと
土曜日の午後、
待合室でお母様と一緒にソファに座っていた小学生の男の子が
私のところに来て
「先生…5円玉がソファの間に落ちていました」と渡してくれたんですよ。

感動しましたね。

思わず
「偉いねぇ…」と、私と関ちゃんと順子さんで大拍手をしちゃいました。

その時ふと
「あ…この子は一枚金貨を貯めたな」と思ったのです。

私だったら絶対に
周りをキョロキョロ見回して
「テヘへ♪ラッキー♪」と
自分のポケットに入れていたと思う。

小さい人間ですよねぇ…（嗚咽）

だからこんな体たらくな
ダメ人間になっちゃったんだなぁ…。

己の人生を振り返ると
徳が貯まるどころか
マイナスですよ…。

これじゃいかんなぁ…と
その男の子に学ばせて頂きました。