昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
ドレスコード
『ドレスコード』
軍隊・学校などの集団や、
パーティーなどの集会、高級レストランなどでの服装の規則
(大辞泉より)
さて…
先日、アルマーニ主催のオペラパーティーへのご招待の連絡を受けました。
最近よりいっそうイケメン度が上昇中の
担当の丸山氏からお電話を頂戴し
「当日はドレスコードがございまして
女性の場合はカクテルドレスをお召しになって頂く事になっております。」と彼。
えぇっ?!!カクテルドレスだとぉ〜っ?!
な…何それっ!
そんなん…持ってねぇし。
「あ…そうなの?カクテルドレスね…。わかりました。
適当なドレスをピックアップして着ていくわ」と私。
このような場合の私は
イケメン相手だと
もう自分でも呆れる程の見栄を張る。
グッタリとしながら受話器を置くと
“適当なドレスをピックアップ”する代わりに
タウンページをピックアップし
『貸衣装』の欄のページを必死でめくる。
『貸衣装の◎◎◎。
豪華絢爛ドレス!!品数豊富!!!
=経験豊富なスタッフが心のこもったアドバイスをさせて頂きます=』
う〜ん。微妙だなぁ〜。
なんか安っぽいなぁ〜。
やはり貸衣装ってわけにはいかねぇだろうなぁ〜。
だってアルマーニ主催だもんねぇ。
やっぱり買わなきゃなんねぇかなぁ…。
とりあえず一服…と、煙草に火をつけ
妹の典子に電話をし
これこれしかじかでパーティーがあるんだけど、
一人まで同伴出来るから
あんたも行くぅ?と聞いてみると
もちろん
「行くっ!行くっ!行きますっ!」と即答。
「だけどねぇ…ドレスコードがあんのよ。
カクテルドレス着用なんだって」
「えぇっ?!カクテルロレスゥ?!!」
驚きのあまり
“ドレス”が“ロレス”になっちゃった彼女。
しばらく考えて
もう一度丸山氏に電話をする
「あのね
今、ワードローブをチェックしたんだけど(うそ)
ジバンシィとか(うそ)
ディオールとか(うそ)
アレキサンダーマックイーンとか(うそ)
その辺のドレスはあるんだけどぉ(うそ)
アルマーニのドレスはないのよねぇ(ホント)
でもねぇ
アルマーニさん主催だから
ドレスはアルマーニの方がいいわよねぇ?」と、恐る恐る聞いてみる。
すると
「もう五井様なら何をお召しになってもお似合いですから…」と彼。
あぁ…。
清水の舞台から飛び降りるしかない…かな…。
毎晩パソコンを睨みながら
「税金とチコのカードの支払いで本当に大変だよ」と嘆く夫の顔が目に浮かびます…。
トシちゃん
私は公の場所での人間ウォッチングが大好き。
ちょっと興味をそそられる人がいると
その人の近くに座り色々観察し
空想をふくらませるのが楽しいんですね。
先日
新幹線ホーム内でのコーヒーショップでのこと。
早速気になる母娘を発見。
隣の席に陣取る二人。
母の方は50代後半という感じ。
普通の人の良さそうな女性で大きなボストンバック一つに
土のついた野菜をパンパンにつめた紙袋やスーパーのビニール袋が多数。
その母の隣に座る娘。
20歳前後。
黄色の短いパンツからスラッと伸びた青白い痩せすぎの細い足を組み
ひっきりなしに煙草を吸う。
肩まで伸ばした金髪の髪の毛のスタイリングが気になるようで
不機嫌そうに何度となく鏡を見ている。
全身のあちらこちらに
よく若い方が入れているファッション性の高いタトゥーを施している。
「えぇ?ねくさす?れくさす?あそ、黒い車だね!!
お兄ちゃんは黒い車が好きだもんねぇ〜。
うん。うん。わかったよ。
3時過ぎには駅に着くから。」と、嬉しそうに携帯電話で話す母。
そして電話を切ると隣に座る娘に
「お兄ちゃんがね、黒い車で迎えにきてくれるってさぁ。
新しい車買ったらしいよ。また黒いの。
あれ?なんだったっけ…」
すると娘はくわえ煙草で鏡から目を離さず
「レクサス」とまた不機嫌そうに答える。
おそらく東京に住む息子に会いに行くのでしょう。
不摂生になりがちな息子の食生活を心配した母は
畑でとれた野菜をいっぱいもって上京し
今夜は沢山の手料理を作ってあげるつもりなのでしょうな。
そして東京が不慣れな母に
仕方ないから嫌々同行している妹…という推理をして
満足そうに一人頷く私。
そして母はその娘をトシちゃんと呼び
上機嫌で話しかけるが
肝心のトシちゃんはとにかく無愛想。
あのさぁ…トシちゃん。
何が気に入らないのかしらないけど
そんなにぶっきら棒にしなくてもいいんじゃないのぉ?
お母さんが可愛そうじゃないの。
だいいちちょっと煙草の吸いすぎですよっ…って、同じくくわえ煙草のガラの悪いオバサンに言われたくねぇかもしれないけどさぁ…。
「ね、トシちゃん、何か飲む?お母さんアイスコーヒー飲むけど。」終始上機嫌な母。
「…らね(いらねぇ)」終始不機嫌な娘。
しばらくして…
東京行きの新幹線の到着を知らせるアナウンスが関内に響くと
慌てて沢山の荷物をまとめ始める母。
すると今までずっと不機嫌に煙草を吸い続けていた娘がパッと立ち上がり
山になった吸殻が入った灰皿をカウンターへ返し
手際よく荷物をまとめると全部一人で持ち
さっさとホームの方へ向かって歩き出した。
「トシちゃん、お母さんも一つくらい持つよう」と母は娘の後を追いかけたが
「いいからっ」と言い捨て
野菜が沢山入った紙袋を抱えて歩いて行った。
あれぇ?トシちゃんっていい子じゃないのぉ。
ナンだカンだ言っても
ちゃんとお母さんの荷物を全部持ってあげるんだからねぇ。
オバサン感動〜っ!
要するに終始不機嫌そうだったのは
野菜をいっぱい抱えた母と一緒にいる自分が
人目を気にして何となく気恥ずかしかったのね。
そういう年頃だもんね。
何となくわかるなぁ〜。
私も学生時代そうでした。
下宿先に時々母が訪ねてくるのですが
タッパーに色々食べ物をつめて
何故か地元のスズランというデパートの紙袋に入れて持ってくる。
そして手際よく食事の支度をしてくれました。
それは大好きな母の味でとても懐かしくて嬉しいのですが
そんな姿を友人に見られるのが何となく気恥ずかしくて
「いらないって言ってるでしょう?」とぶっきら棒に迷惑そうにした覚えがある。
そんな年頃なんですね。
あのタトゥーだらけのトシちゃんも
歳を重ねて自分の家庭を持つ頃には
「お母さんありがとうね」と言えるようになるだろうなぁ〜と
ちょっと胸がキュンとする気持ちになりました。
これだから人間ウォッチングはやめられません。
海老ちゃんを
日曜日は
あの!ダイエッターズ仙台支部支部長の海老ちゃんが
遊びに来てくれまして久しぶりの再会。
妹の典子の結婚式以来ですから約8年ぶり。
彼女は現在
仙台市の歯科医院の副院長をされており
第一線で活躍されている優秀な先生。
お仕事のかたわらダイエットを始め一年ちょっとが経ちました。
「今度逢うときまでに○○`になっていないとぶっ飛ばすぞ」
という私の脅し文句に
「まだまだ全然痩せきれてないんでぇ…」と
メールで散々弁解しまくっていた彼女でしたが
会ってみると思いのほかスッキリしていたのでビックリ。
おまけに実は彼女はものすごい筋肉質だということが判明し
浴衣の袖を肩までまくりあげ
かっこいい力こぶをご披露いただき
近頃筋肉フェチの傾向にある私は大喜び!!でした。
当日はもちろん銀座での待ち合わせでしたから
いつものコースでブルガリでランチ。
しかし一日を振り返ってみると
この日の主旨は『海老ちゃんを囲む会』のはずだったのに
やれ「アルマーニのイケメン店員の丸山氏のトコへ行こう」だの
やれ「麻布に行こう」だのと
我々姉妹の買い物につき合わせ
あちこちと引きずり回してばかりだったのですが
温厚な彼女は終始笑顔で根気よくお付き合いくださいました。
次回の囲む会は年末という事になり
再会を約束しそれぞれの帰路につきました。