昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
オイルショック
オイルショック。
…と、言っても
私の場合オリーブオイルショック。
…と、言っても
ただのオリーブオイルではなく
エキストラヴァージンオイルショック。
…と、言っても
ただのエキストラヴァージンオイルではなく
『ゴールド オブ トロイ』限定。
これは原産国トルコで
フルーティで柔らかなオリーブ果汁100パーセントに
オレガノやペッパーが漬け込んである
とっても美味しいオイルで
我が家では必需品。
炒め物やサラダの他
お豆腐、お刺身、焼き魚、お漬物、納豆と
不思議と何にかけてもピッタリという
魔法のオイル。
先日などは
「めかぶ」と和えて
冷製パスタをつくりましたが
びっくりするくらい美味しいの!
ところがこのオリーブが
原産国で今回あまり収穫出来なかったらしく
入荷待ち…それもいつ入荷出来るか未定と
ショップの方に宣告され
我が家はパニック状態に…。
(といっても、慌てているのは私だけで
夫などは「ナンでもカンでもかけすぎなんだよ。」と
せせら笑っているが)
こうなったらネットで探すしかない!と探してみると
いつもの500mlのデカンタは完全に入手不能となっていたが
ハーフサイズのものであれば手に入るという。
「50本購入希望」とメールをしたら
「申し訳ありません。
お一人様10本までとなっております」という返信メール。
そ、そっか。
冷静さを欠き
自分さえよければいい、と
大量に買い占めようとした己が恥ずかしい。
「さようでございますか。
10本で結構でございます。
早急にご発送の程、
御願い申しあげます。」と、低姿勢で注文する。
さて、
とりあえず今回は10本…2.5リットルは確保できたわけであるが
その後が不安。
完全に入手不能となった場合
いったい我が家の食卓はどうなってしまうのか
不安におののく毎日です。
最悪の場合…
夫にトルコにとんでもらうか…。
先人の
先日、新しい着物の袖に
赤ワインの染みを作ってしまった旨
書き込みいたしました。
その後の話。
次の日
ベソをかきながら
その染みのあとをスタッフにみせると
エリちゃんがいつもの冷静な口調で
「赤ワインの染みは焼酎で落ちますよ」
「え〜〜っ?!そうなのぉぉ〜〜?!」と
その場にいた百戦錬磨の衛生士達一同唖然。
「焼酎…?あるけど…
い、芋焼酎でもいい?」
「芋でも麦でも何でもいいじゃないですかぁ、
早く先生持ってきてっ!」と苛立たしげなナカジ。
「ハ、ハイッ!」と二階の自宅から
慌てて一升瓶を持ってくる。
一升瓶をかかえて
右往左往とオロオロする私から
ひったくるように瓶をとりあげて
さっそく作業にとりかかるナカジ。
こういう時の彼女は本当に頼もしい。
匠のオーラすらかもし出す。
あて布の上に染みの部分の布を置き
焼酎を含ませたコットンをトントンとたたくナカジ…。
一同じっと彼女の手の先を見守り
現場に緊張感が走る…。
数分後…。
あぁら不思議!
本当にシミがきれいに落ちました!
びっくり!
「ってゆうかぁ〜そんなん、普通ですよ」と
盛り上がる我々をよそに
相変わらず沈着冷静なエリちゃん。
今年の初めに
成人式を終えたばかりの彼女だが
時々「おばあちゃんのマメ知識」的な事を
よく知っていたりするのには
驚かされます。
よくよく話を聞いてみると
小さい頃からよく
おじい様、おばあ様のお手伝いをしていたとの事。
そういった先人の知恵って
何ものにも変えがたい財産ですよね。
先日も「小さい頃、おばあちゃんとイナゴを捕りに行って
佃煮にして食べたんですよ」とエリちゃん。
高度成長期に産声をあげた
衛生士の順子さんも
「さすがにイナゴはねぇなぁ」と苦笑い。
エリちゃんって本当は何歳?
おばさん
『おばさん[obasan]
@ よその年配の女性を親しんでいう語。「行商の―」
A 子供に対して、大人の女性が自分をさしていう語。「―にも見せて」大辞泉より
@ 他人である年配の女性を親しんでいう語。 大辞林より』
ここで言うトコロの「年配」とはいったい何歳位を定義しているのか。
『ねんぱい[年輩・年配]
@ 年齢のほど。としのころ。「同じ―の人」
A 世間なれした年ごろ。中年以上の年ごろ。「―の女性」
B 年齢が上であること。年上。「彼は私よりいくつか―だ」 大辞泉より
@ ある範囲内の、およその年齢。年のほど
A 相当の年齢。中年以上にいう 大辞林より』
ふ〜ん。
結局具体的にはよくわからないなぁ。
小さい頃、お友達の家に遊びに行くと
その友人のお母さんがいますよね。
そのお母さんを呼ぶ時「○○ちゃんのおばちゃん」って
呼んでたような気がするんですけど…あれって今思い返してみると
女性に対して非常に失礼な言い方だったのかなぁ…と、ふと考えた。
そこで
患者さんのお子さん連れの若いお母様方に伺ってみると
「〜ちゃんのおばちゃん」と、呼ばれることに
最初は抵抗を感じつつ
だんだん慣れてくるらしい…。
ところがですね
私の場合子供がおりませんから
あまり面と向かって「おばさん」とか「おばちゃん」とか
言われる機会がないわけですよ。
(陰では「あのくそばばぁ」とか言われてるかもしれませんけどぉ〜)
甥や姪にも「おばさんと呼んだらタダじゃおかねぇかんな。
チコちゃんてよぶんだぞ」と
新生児の頃からマインドコントロールしておりますし。
以前、新聞のコラムで読んだのですが
そのコラムニストの女性は78歳。
病院の待合室で順番を待っている時の事。
かなりの時間を待たされて
やっと彼女の順番がきて
診察室のドアが開き
看護婦さんがにっこりわらって
「おばあちゃん、お待たせしちゃってすいませんでしたね」と、言ったらしい。
彼女はこの「おばあちゃん」と呼ばれた事に非常に憤慨し
「あなたは私の孫ではないのだから
きちんと名字で呼んでください」と言いたかった…けど言えなかった…という話。
なるほどね。
そりゃあそうだ。
ところで先日の昼休み
バーゲンで購入した新しい洋服を着て
夫の前に仁王立ちして
「どうよ、コレ!
クロエ!
似合うかなぁ〜。
シルクシフォンが可愛いでしょう?
…ちょっと聞いてんのぉ〜?」と、上機嫌な私。
すると案の定、たいして見もせず「ん?いいんじゃねぇのぉ」と彼。
「あのねぇ…ちゃんと見て率直な感想を聞かせて欲しいわけ」と私。
すると彼は面倒くさそうに
「率直に?」
「そ〜う(大きく頷き)、率直に」
「露出狂の”おばさん”だな」
「……」
私は不機嫌にその洋服を脱ぎ捨て
タンスの奥にしまいこんだのは言うまでもありません。