昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
びっくりした!
「はい、昭和大橋歯科医院でございます」と
時々電話に出たりすると
「…?あれ?先生?」
「はい、そうですけど」
「あ〜びっくりした…。○○ですけど…、
急に先生が電話に出るんだもん。びっくりして何を言うか忘れちゃったよ」
ごめんなさいねぇ〜驚かせてっ!
昨日もたまたま
ちょっと受付に座って書き物をしていたら
患者さんのTさんがいらした。
「…あれ?先生?
何で受付座ってんの?
あーびっくりしたっ!」
ごめんなさいねぇ〜驚かせてっ!
あのですねぇ…
大病院のとっても偉い先生ならともかく
私のような下々の街医者風情はですねぇ
手が空いていれば何でもするんですな。
でもねぇ〜白い巨塔の財前教授みたいに
やってみたいもんですなぁ…。
イケメンのインターンを大勢従えて…。
などと妄想する午後のひと時なのでした…。
挨拶、笑顔、返事
「あいさつ」「笑顔」「返事」。
この3つが出来れば人間それでよい…と
母が常々申しておりました。
以前勤めていた歯科医院での事。
初診でいらした患者さん。
なかなかハンサムな男の子で
秀才っぽい感じ。
私「どうもこんにちは!」
彼「…」
私「○○さん…ですよね?
こんにちは」
彼「…あぁ…」
私「今日はどうされました?」
彼「右上の歯なんですけど
他の歯医者で治療途中で行かなくなっちゃって…。
すごく痛いんですけど…。」
一連の検査の後、根の先に膿が溜まっているので
根の治療が必要な旨、お伝えしました。
彼「今日中に治してもらいたんで。」
私「今日中に痛みを取る事は出来るけど
何度か治療に来てもらうようになると思うよ。」
すると
彼「もうすぐセンター試験が始まるし
その後は国立の入試が控えてるんでぇ
とにかく今日中に治してもらいたんでぇ」
私「う…ん」
彼「やっぱぁ
大学入試の方が大切じゃないですかぁ。
だからぁ
とにかく今日中に治してもらいたいんでぇ」
ここでふと考える。
たぶん彼はセンター試験で好成績を残し
念願の国立大学にも合格したでしょう。
その後は官僚とかになっちゃって(あくまでもコレ想像ですけど)
エリートコースを突き進み
国政とかを司っちゃうわけですよ。(ですからあくまでも想像です)
(ま、やれイケメンだの何だのとチャラチャラしている
私のような下々の町医者風情が国政云々言うのもナンですけどぉ。)
しかし「こんにちは」という単純な挨拶が出来ず
とにかく今日中に何とかしてくれと駄々をこねる彼が
いわゆるエリートとして国の中枢に行くのかなぁ…と
わずかではありますが納税している者として
一抹の不安がよぎるのでした…。
だんだん自分が歳を重ねていくと
つくづく人間は学歴じゃないなぁ…と痛感します。
母の言う「人間は挨拶、笑顔、返事。これだけでよい」とキッパリ言い切る彼女の言葉が
何となく最近わかるような気がします。
ダイソン君
一年以上前、清水から飛び降りて
ちょっと高い掃除機を買ったのですが
あまり私と相性が良くない。
構造が複雑なのか
調子の良い時と悪い時の落差が激しい。
掃除機というのは
それを毎日かけている人は
その吸引力の微妙な変化に
非常に敏感になるものです。
夫に見てもらうと
「どこも悪くないよ。吸ってるじゃん」
だっかっらぁ〜っ!
吸ってますよ!
吸ってるけど、微妙に吸引力が違うんですってばっ!
説明書を引っ張り出してきて
本体の掃除をしても
次の日には微妙に吸いが悪い…。
これが毎日、日に三度の事だから
すごいストレスになってイライラしちゃうんです。
いっそ…捨てちまうかな…。
なんて思うと
こちらの気持ちを察知してか
いきなりびっくりする様な吸引力を発揮したりする…。
かと思うと
ホントこいつだけは使えねぇな…とブツブツ文句を言いながら
使っていると
時々足の小指にぶつかって来たりする。
これがまた目方だけはある代物なので
ものすごく痛い。
そして「っ痛っ…!」と声にならない声を出し
独り部屋にうずくまる。
「痛てぇじゃねぇかよっっ!」と怒鳴りつけても反応なし。
無視かよっ!(当たり前か…)
しかしヤツの「ざまぁみろ」的悪意は
確実に感じるから腹が立つ。
あぁ…ホント自分の先見の明のなさに涙が出る。
やはり最初からダイソンにしておけば良かったなぁ〜と
後悔する日々。
ところが昨日、いよいよ調子が悪くなり
何度目かの修理に電気屋さんに持っていった時
とうとう夫が
あの!主婦の憧れ!『ダイソン』を買ってくれました。
「わ〜い!五井さん有難う〜っ!」
夫曰く
「毎日掃除してくれるのは有難いけど
その度にヒステリックになられるのは
たまったもんじゃない」らしい。
フン!とにかく買ってもらったモン勝ち!
嬉しいなっ!
さっそく帰って試してみると…、
ホントびっくり!!
掃除機をかけた直後の
一見綺麗になっている絨毯から
フィルター一杯の埃が吸えました。
恐るべしダイソン。
そんなわけで
おりこうさんなダイソン君は
今日も絶好調で我が家の部屋隅々の埃を
吸い取ってくれています。
しかし
あのへそ曲がりなヤツも
なんだか私に似ている様で愛着がわいてしまい
修理から戻ってきたら
機嫌の良さそうな時にでも
お仕事をしてもらおうと思っています。