観光協会に…

ちょっと先日の続きなんですがね。

映画「仁義なき戦い」ですが
あの金子信雄演じる「山守」という親分は
本当にずる賢くて、
結局、最後まで生き残って悠々自適な晩年を過ごしますから
何度観ても腹立たしい思いがして
その事を夫に言うと
ちょっと面白いエピソードを教えてくれました。

仁義なき戦いは
菅原文太演じる広能が主人公の映画ですが
広能は実在の人物で(美能幸三)
彼の獄中手記を元に映画になっている。

彼にしてみれば
山守親分(本名:山村辰雄)に対しては
相当な恨みがあるわけですね。

それをまず念頭に置いて
観る必要があると思う。

またあの映画は
一部、 脚色はあるものの
ほぼ、事実に基づいていて
出演者も実在の人達。

当時、映画の撮影中も
出演者のモデルになっている本人達が
それぞれ撮影現場に来て
「俺はあんなんじゃない」と、
結構、口を出すヤクザの方々が多かったらしいですね。

その中、最悪のキャラクター設定されている山守親分に関して
ご本人の山村辰雄氏は
「あれは物語だから…」と、一切口を出さなかったらしい。

このエピソードを夫に聞いて

ちょっと山村辰雄氏という人に興味を持った。

ネットで彼の情けないエピソードを数々目にしますが
この出典元は殆どが
敵対する美能氏の獄中手記によるものなんですね。

という事は
悪い事しか書かないですよね。

フェアーじゃないと思った。

歴史というのは
本だけから情報収集すると
作者の主観が入るからアテにしちゃいけない。
事実、記録を読んだり調べたりして
自分で考察するように…というのは
父の口癖でしたから

「調べなければいけないなっ!」と。

映画の舞台は広島県呉市。

さしあたり
広島県呉市の観光協会に電話をしてみた。

「観光協会さんに電話する事でもないような気がするのですが
大変お忙しいところ、つかぬ事をお尋ねします」と、前置きをして

「映画『仁義なき戦い』についてお電話さしあげたのですね…」

と、切り出すと
さすが呉市…驚いた様子もなく

「少々お待ちください」と、言って

担当者(?ではないと思うけど)の方につないでくれた。
(案外、私以外にも問い合わせる人もいるのかしらん…と、思った)

落ち着いた感じの50代位の男性。

これこれしかじかで
山村辰雄氏の事を調べたいのですが…という事を
手短に説明した。

すると彼ももちろん映画は全部観ている様で
かなり詳しい方でした。

しかし
そもそも戦後の事なので
当時の関係者の方というのは
他界されている方が殆どという事。

また映画化されて有名になったけれども
その当事者の方々もやくざ稼業を引退すると
当時の事は若気の至りということで
子供や孫に迷惑がかかると困るから
養子縁組をして性を変えた方が多いという事。

なので遺族を探すのは困難であるという事。

また「私の個人的な意見で恐縮ですが…」と、言って

「もし遺族の方に連絡が取れたとしても
あちらのご家族は触れられたくないと思いますよ。」と、言う。

「また映画ではカッコよく
任侠道なる描写をされておりますが
実際に発砲事件に巻き込まれた一般市民…
呉市の人たちは、
殆どの人が迷惑と思っているのではないでしょうか?」と、言われ

なるほどなぁ…と、思いました。

興味本位で調べてみようと思いましたが
軽はずみでしたね…。

しかし
まだまだ他に調べてみたい事も多いので
違うことに集中しま〜す。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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