I氏からのメール

「人生万事塞翁が馬」
(じんかんばんじさいおうがうま)

友人のI氏に
ウダウダと
ものすごーーーーい長文の愚痴メールを送って
返信メールがこの1行。

今は便利ですよね。

ググれば…Googleで検索すればいい。

そこで文章を熟読して
「なるほどぉ…」と、感動する。

タイムラグがあるが
ひたすら感心してしまった。

なんだか
うちのお父さんみたいだな…と、思った。

私の愚痴メールに対して
非常に的を得た回答でした。

父も何かあると
こういった物言いをしたんですね。

私はどんな事でも父に相談したり
愚痴をこぼしたりしましたが
いつも答えは簡潔明瞭。

私がある程度の年齢になると
「なるほどね…」と、頷けましたが

小学校時代からそうでしたから
小さい頃は
「?!!!」と、慌てまして
「もう一度言って」と、言って
ひらがなで書き写し
辞書で調べるのが習わしでした。

当時は新聞のチラシの裏が
白い物が多く
それを母がためておいて
メモ用紙の大きさに切って
電話の横に置いてあった。

それが当時の我が家のポストイットですな。

その“チラシの裏ポストイット”に
父から出た言葉をメモにとって
辞書で調べる。

懐かしいなぁ…と、思いました。

私は今でも
気になった事
知らなかった事は手帳にメモを取るクセがあるのですが
この頃の影響かもしれませんね。

ところが
私はオツムのレベルがいかんせん低い…。
忘れちゃう…。

父が言った言葉集が思い出せない。

あのメモはどこに行ってしまったのか…。

私が社会人になって
ちょっと調子にのった発言をすると
「愚者はその頂点を喜び
智者はその反動を憂う…だな。」と、ポツリと論語の引用を持ってきて
(愚者喜其頂点 智者憂其反動)
「要するに『勝って兜の緒を締めよ』(北條早雲)という事だな」と、
ニヤリと笑う。

I氏からの一行メールが
とても心にしみました。

その夜、弟のタケとの電話で
I氏に
「じんかんばんじさいおうがうま…と、アドバイスをもらった」と、言ったら
「まさに言い得て妙だね」と、笑っておりました。

なんだか、ちいさん(父の呼び名)が懐かしいね…と
ちょっとしんみりしてしまいました。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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