社会派映画

韓国ドラマは全く興味がないのですが
韓国映画…特にR15指定されている類いの映画の
徹底したリアルな情景描写、人物描写には
目を見張るものがあり
非常にクオリティーが高く
時にはもの凄いショックを受ける事もあり
「サラ〜ッと観るか…」とはいかない。

ですから韓国映画のR15指定ものは
話題になったもので
観たいなぁ…と、思っても
精神的によっぽどゆとりがないと
観られないんです。

なので
リストアップしておいて
時間的にも精神的にもゆとりがある時に

さぁ…観ますか…と
固唾をのんで再生ボタンを押すようにしている。

さて…数年前に話題になった作品で
概略を読んだだけで
「これは…」と、気になっていたのですが
概略だけでショックだったので
リストに載せてそのままにしてあった。

ところが
先日WOWOWでやったので
一応はダビングをしておいたわけですが
昨日は祭日という事もあり
午後に観た…。

これは実話に基づいた映画で
韓国では公開されてわずか5日間で観客動員数が100万人超え
世論を動かし
とうとう大統領が異例の声明文を出し
法改正され「トガニ法」が出来た…という映画。

「トガニ 幼き瞳の告発」

児童虐待
行政の怠慢
賄賂
司法の腐敗…等。

観終わって
怒りを通り越して空しくなってしまい
録画をしてためてあった
次の映画を観る気がおきなくなった。

韓国の聴覚障害者学校でおきた
性的虐待事件を映画化した作品。

身の毛もよだつ様な生々しい描写に
怒りの持っていきばがなく虚脱感を感じた。

また…観終わった後味が非常に悪い。

こんな言い方は今更ながら
私が言うと全く似合わないのですが
率直に
「正義ってないのかよ」…と、思いました。

しかし
その後、ググってみると
結果的には
この加害者がトガニ法の改正を受け
検察側の求刑を大幅に上回る
懲役12年という実刑がくだった…と知りましたけれど…。

社会派映画は
やはりここまでやらないといけないなぁ…と。

オブラートで包んでしまわずに
時には目をそらしたくなる程
生々しい、描写だからこそ
観た方はショックを受ける。

だからこそ世論に一石を投じられるわけですね。

日本映画界も学ぶべきトコロ多し…と思いました。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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