昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
ロンググッドバイ
ロバート・アルトマン。
アルトマンといば
米で有名な名監督の1人。
アルトマンの映画はとにかく観て!って言いたい。
全部いいですから。
と、普段から豪語しておりましたが
観ていない作品があった!!!
「ロング・グッドバイ」1973年の作品。
これは夫に聞いたら
「長いお別れ」という小説で
レイモンド・チャンドラー原作のハードボイルド小説で
後に日本でも村上春樹が訳して出版されたという
超有名な作品なんだそうな。
それすら知らなかった自分が
ちょっと恥ずかしかった。
さてこの映画は
主人公の
私立探偵であるフィリップ・マーロウが
事件を解決していく…という作品。
(原作とはかなり異なっていて賛否両論あったらしい)
しっかし…私…
アルトマンのこの作品を知らなかったとは
もう…ありえないな…と反省し
色々と調べてみたら
この映画にインスパイアされた松田優作が
これを元に作ったのが「探偵物語」!
私もこの映画の主人公フィリップ・マーロウを観ていて
「探偵物語」の松田優作みたいだな…と、思ったんで、す、よ!
ちょっと感動…(涙。
この映画が公開された1973年という時代背景を考えると
これは非常に画期的な映画だったのでは?と、思った。
この当時のハードボイルドの主人公といえば
ハンサムで沈着冷静で女にモテるんだけど
女性に対してもクール…というキャラクターが
ベタだったわけですね。
しかし
この主人公のフィリップ・マーロウは
かっこいいんだけど
すごくハンサムというわけではなく
ヨレヨレの黒の細身のスーツに細い赤のネクタイ。
終始煙草は絶やさずに
どちらかといえば
清潔感!とか健康的!とは真逆のキャラクター。
今でこそ色々な主人公のパターンはアリですけれども
いかんせん40年前ですから
当時としては
これはとてもインパクトのある主人公だったんじゃないかなぁ・。
まさに松田優作の探偵物語にそっくり。
そもそも探偵物語の松田優作のキャラクター作りも
あの時代は衝撃的でしたからね。
「ロング・グッドバイ」は
今、観てもとても新鮮でかっこいい作品ですな。
また挿入曲がいいなぁ…と、思い
調べてみたら
スターウォーズ等名作を多数手がけている
映画音楽の第一人者である
ジョン・ウィリアムズ!!!!!!
しかしこの映画での曲は
全然、彼っぽくないんですよ!!
すごくジャジーなのね。
彼も若かりし頃はこんなのもやっていたんだ…なんていう
観点から観てもこの作品は面白い。
毎朝高齢の映画鑑賞。
いい映画に出会うと
その日一日がちょっと幸せな気分になれますね。