昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
ブエノスアイレス恋愛事情
ちょっとこれは久しぶりにすごい!という映画に出会った。
日本劇場未発表作品の
『ブエノスアイレス恋愛事情』
本当にWOWOWのバイヤーさんは
いいテイストをお持ちだわぁ…。
南米有数の大都市のブエノスアイレスですが
この映画はいわゆる南米っぽくなくて
クールでおしゃれなのね。
大都市で暮らす
孤独な30代の男女が知り合うまでのラブストーリーなんです。
写真や映像が好きな方は
ともかく観るべき!アベッチ!
映像の美しきは特筆もので
ベルリン国際映画祭でもかなり評価が高かったらしい。
例えば人と初対面で会って
互いの価値観がとても共感出来て
意気投合する機会って
なかなかない。
どこか
「私とは微妙に違う…けど
嫌ではないからお話を続けましょ。初対面だし」と
どこか妥協して
映画と向き合う事が多いなか
主人公の男女2人の
考え方、音楽、映画、家具等諸々のテイストが
私はもうたまらなく大好きで
「そう!そう!そうなのよ!」と、いちいち頷いちゃって
また映像のひとつひとつが
ポートレートに飾りたくなっちゃう程美しく
脚本もウィットに富んでいていい。
何度も再生して観た!
めでたくハッピーエンドした2人が
最後にYou Tube で
Ain’t no Mountain High Enoughを
(Marvin Gaye と Tammi Terrellの
超有名なデュエットですよね♡)
口パクで歌うシーンがある。
私もこの曲での口パクはよくやるんです…
それもきちんと1人2役。
年に一度か二度…
よっぽど機嫌のいい時は
夫がMarvin Gaye役をやってくれますがね。
時々夜中に1人でこれをやっていると
「私ってやっぱりおかしい?」と、思っていたんですけど
今回「これって世界基準じゃんか!!」と、
自信をもっちゃった♬
またちょっと面白いエピソードも勉強になった。
ブエノスアイレス中心に位置する
1930年代末の世界最大のコンクリート建築の
カバナビル。
この創立者は
コリナ・カバナという女性。
彼女は当時、裕福ではあったけれども
一般階級の女性
名家御曹司と恋に落ちたが
名家側は2人を別れさせた。
この名家の宝物は
サクラメント大聖堂で
一家の墓にする予定で建造された。
このサクラメント大聖堂の前にある
公園を挟んで一家の邸宅があった。
ところが後に
コリナ・カバナは農場を3つ売って
この邸宅と大聖堂の間に
当時、摩天楼にそびえ立つ高層ビルを建てちゃった。
それがカバナ・ビル。
一家の宝物である大聖堂が
邸宅から見えなくなっちゃった!
コリナ・カバナのあっぱれなリベンジ。
オトコに振られた腹いせも
ここまでやると小気味いいしアッバレ。
一家は邸宅の窓から見えるカバナビルを
毎日どんな思いで見ていたのか…。
逆にカバナビルのペントハウスから
邸宅を見下ろすコリナ・カバナは
どんな思いだったのかな…なんて考えてみたら
またまた「調べたい病」が出てきちゃった。
今日は映画を何度も再生しながら観つつ
Macをひざの上の置いて
彼女の足跡を調べておりますです。