アベッチの…

昨夜は着物の着付け教室を致しました。

生徒さんのアベッチは
いつもは私に
「ありえねぇ…」とか
「何で…その色の帯を持ってきちゃうのか…
センスを疑う…。逆に不思議…」とか
基本的にはボロカスに言われておりますが
その都度、彼女はそれを真摯に受け止め
毎週、頑張っております。

しかし
昨夜は良かった…。

襟元、衣紋の抜き具合、薔薇柄のお召しに合わせた色使い
そして
感心したのは帯のお太鼓部分に帯枕を使わなかった事。







私は「完全に俺好みの女に仕上がったな…」と
ワケのわからないセクハラ発言を交えながらも
とにかく素敵な着こなしに大喜びした。

名前は忘れましたが
ある有名な和人形作家の方が
「着物はしわの文化」と、仰っておられましたけれども
見ていて楽な着こなしというのは
着ている本人も楽なんです。

花嫁衣装や訪問着等の
格のある場合は
これまた変わってまいりますが
小紋等は“普段着”ですからね。

昔の女性は着物を着て
掃除洗濯をしていたわけですから
楽に着こなしてこそ…
もっと言えば
気崩して着るのが
粋ってもんですよ。

9月に実際にお会いした
着物のカリスマスタイリストの
石田節子先生も
普段は帯枕は使わないと仰っていた。

昨日はとても嬉しかったので
正絹の名古屋帯を3つプレゼントした。

「わぁ〜!嬉しいですぅぅぅ♬」





その笑顔が私も嬉しい(←完全にデレデレオヤジ化)

所謂、現代のベーシックな物と
大正時代のアンティークの物と
ちょっとポップアート調の物。

アンティークの帯は
案外難しくて
私自身が
締める時に生地が破れてしまった経験があり
注意する様にお伝えした。

またポップアート調の物は
帯締めの代わりに細いベルトをしたり
半襟にデニム地を使ったりして遊んでも可愛いかもね…と
アドバイス。

彼女の場合は
着付けじたいは
だいたい出来ているので
ここからは小物類で遊んで欲しい。

これらの帯を使って
次回までに色々と考えて来てね…と
宿題を出した。

その後、アベッチは
私の「何故私は天才なのか…」という
聞いている方にしてみれば
すごーく!うざーい!ウンチクを聞かされながらも
「ハイ、ハイ」と、真剣に聞いておりました。
(聞かないと、私の機嫌が悪くなるからね)

次回はどんな装いで来てくれるのか
とても楽しみです。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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