50歳

昨夜は13日にあった
ゴールデングローブ賞授賞式をTVで観ました。

この時期になると
ゴールデングローブ賞授賞式→アカデミー賞授賞式という流れが
私にとっての一大イベント。

今回は
映画界に大きな貢献をした人に与えられる
セシル・B・デビル賞を受賞した
ジョディ・フォスターが素晴らしかった。

2人の息子と共に出席した彼女でしたが
今回、初めて公の場で同性愛であることをカミウングアウトした事は
ちょっと話題になりましたよね。

まぁ…これは昔からの周知の事実でしたけれども
現在50歳、役者人生47年の今の彼女だからこそ
堂々とカミウングアウト出来たのでしょうなぁ…。

精子提供者は誰?という様な憶測が
飛び交う記事が多かったですが
そんな事より
とにかく彼女は素敵でした。

私が初めて映画館に行ったのは6歳の時。

通学路の途中に
今で言う選挙ポスターの様に
上映中の映画のポスターが
貼ってある場所があったわけです。
交差点のところにね。

映画館別に広告が貼ってあり
オリオン座、スカラ座という2つの映画館が
所謂、ハリウッド映画の様な有名な物を上映する映画館で
そのポスターを眺めながら
オリオン座、スカラ座の横に貼ってある別の映画館の
ポルノ映画の広告を
子供心に「これは観てはいけないものなんだよなぁ…」
なんて思いながらも
どうしても気になって
横目でチラッと見ては
家に走って帰ったものです。

その頃からジョディ・フォスターは
見慣れた役者さんでしたから
「私は50歳よ!」と、ガッツポーズをする
生き生きとして美しい彼女を画面で見ながら
私の映画人生(?!)も
彼女と共に歩いて来たな…なんて
勝手に思い込んでしまって
役者人生47年と聞いて
感無量な思いが致しました。

話はちょっとそれますが
私は色々な方から相談を受けます。

少し前になりますが
ある40代半ばの女性から
「どうしても50歳までには結婚したいんです」という
相談を受けた。

その手段として
地域でやっているお見合いパーティーに出るつもりだという。

私は「無理だと思うわよ…今のあなたはね」と、言ったんです。

「きつい物言い」なのはわかっていましたけれども
せっかく私の所に来て下さったわけですから
いい加減な事は言えませんからね。

まず、勝手に50歳という線引きをしてしまうのがおかしい。

50歳を過ぎてしまったら
結婚できないんですか?と、言いたくなる。

また外見的にはとても若く見えるし
美人な彼女ですが
外見ばかりにこだわる彼女は
年齢のわりには
事を成し遂げていない中途半端な印象を受け
聡明はわりには世間知らずだなぁ…と、思い
尚かつ、「結婚したいっ!」という鼻息が荒すぎて
ちょっと怖いんですけど…という様な事を
彼女に全て率直に伝えた。

聡明で美人な彼女だから非常にもったいない…と
思ったわけです。

ですから
50歳までに結婚!なんて線引きはせずに
頓挫しかけていた自立への準備の為に
頑張るべきなのでは?と
お伝えしました。

頭のいい彼女は
私の言う事をすぐに理解してくださり
「本当にそうですねぇ…。
すぐに着手します…」と、切り替えも早い。

そういったトコロが小気味いい。

ジョディ・フォスターの正直で赤裸々な
スピーチを聞きながら
会場内では若手女優が目頭を拭くシーンが映し出される。

認知症のお母様への愛情や
これからも
たとえどんな小さな劇場でも
実際に自分が舞台に立つ事は少なくなったとしても
ジョディ・フォスターとして
残りの50年も
パフォーマンスをする人間として頑張りたい…
というスピーチは素晴らしかったし
「50歳」という彼女をみていて
私の所に相談に来た女性の事が脳裏をよぎりました。

自信に満ちあふれたジョディ・フォスターは
会場内にいる大勢の若手女優さんより
はるかに美しくて魅力がありましたからね。

50歳までには結婚…という線引きは
やはりもったいない。

「20歳の顔は神様がくれた顔
50歳の顔は自分が作った顔」というCoco Chanelの名言。

これは大好きな言葉ですが
本当にそうだなぁ…と思いました。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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