はくせい

私が一階のオフィスにいたら
二階の自宅からラブラドールの道三が
ワンワン吠える鳴き声が聞こえる。

普段は滅多に吠えないので
何かと思って二階にあがると
ベッドから降りられないらしい。

寝室のダブルベッドは
私とラブ2匹が寝ていますが
今までは2匹はジャンプしてベッドにあがり
ジャンプしてベッドから降りていた。

床がタイルで若干すべるから
普段はマットを敷いてあるのですが
たまたまクリーニングにだしていて
なかったわけです。

今まではマットがあってもなくても
気にせずベッドから降りていたのに…。

それが今朝になって
急に嫌になったのか
老化現象なのか…。

介添えをしてベッドからおろしてあげた…。

道三は今年10歳。

高齢ではあるけれども
「散歩に行く?」「ごはんだよ」には
嬉しそうにジャンプして
ハイテンションになるし
ボール遊びも
2歳のマツがくわえているボールを
大人げなく無理矢理奪い取り
得意げな顔をする。

ヨボヨボ…という感じは全くないのですがね…。

ベッドからおりられずに
何とかしてよー!と
ずっと吠えていた道三に
「やっぱり歳をとったんだなぁ…」と
悲しくなってしまいました。

庭でトイレを済ませて
二階への階段の上り下りがいよいよ辛そうになってきたら
こうしよう…ああしよう…という
所謂、今後の介護の話は
夫と何度もしておりますし
その覚悟はある…けれど
プライスレスな喜びを与えてくれる犬達が
老いていくのをみるのは
本当に辛いですね…。

余談ですが…
アメリカ人の友人がいて
彼女は大豪邸にそれはもう沢山の犬を飼っていて
住み込みのペットシッターも雇っているわけですよ。

感心するのは
殺処分に決まった犬を
積極的にどんどん引き取って保護している…。

そういった姿勢には本当に頭が下がるわけです。

その中で彼女の一番のお気に入りは
「Princess」という名のスタンダードプードルだったわけです。

少し前になりますが
彼女とチャットをしていて
「そういえばPrincessは元気?」と、聞くと
亡くなったという。

それはとても残念だったね…みたいな話をしていたら
「剥製(はくせい)にした…」と、言う。

え?……はくせい?!!!!!

「とても有名なはくせい師がいてね…
彼にやってもらったの。
もう…生きているみたいよ!」

………。

わかんねぇ…その感覚。

詳しく聞くと
(彼女のまわりの人では)愛犬をはくせいにして
家に置く…というのはアリなんだそうな。

まぁ…お国柄の違いなのか
たまたま彼女のお付き合いしている方々がそうなのか
何なのか…よくわかりませんがね。

私は悪趣味だなぁ…と、思ったわけです。

そこにPrincessの体はあっても
Princessじゃないんですからね…。

私にはその感覚が全く理解できなかったわけです。

しかしそういう私も
数年前に亡くなったバーニーズの半兵衛の遺骨は
そのまま自宅のリビングの日当りのいい場所に置いてあり
毎朝「半兵衛、おはよ♬」と、声をかけている。

寂しがりやの半兵衛でしたから
一匹だけで埋葬する気になれなかった。

私が死んだら
私の骨と一緒にしてもらおうと思っている。

そういう私の感覚も
人様がみたら「変」なのかなぁ…なんて考えてみると
はくせいになったPrincessの事を
悪趣味云々というのは失礼なのかもしれませんけどね…。

まぁ…人それぞれですからね。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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