本について…

父は本の虫で本が大好きな人でした。

また本の紙の折り目などを気にして
要するに本自体を丁寧に扱う人。

時々
人に「その本を借してくれる?」と、言われると
「いいよ。」と、言って借すわけですが
必ず同じ本をまたもう一冊自分で買ってくる。

小さい頃、それが不思議で
何故買うのか聞いてみると
「返ってこないから」と、言っていた。

ですから私は
本は人に借りた事がない。

確かに本やDVDって人に借しても
殆ど返ってこないですね。

ですから私は
最初からあげるつもりで渡す。

時々まれに2〜3日で返しにきて頂くと
「律儀な人だなぁ…」なんて
感心してしまう。

弟のタケも
先日、「本だけは一番大切なんだよね…」と
父とそっくりの事を言っていて
やっぱり親子なんだなぁ…と思った。

私も本は大好きですが
学生時代はなるべくハードブックで本を買い
父親譲りの
ページの折り目を付けない様に読んで
きちんと本棚にしまっておいた。

夫と結婚したとき
彼も本が好きで
さすがの私が呆れる程、本ばかり読んでいますが
本を買ってくると
カバーを外して捨てるわけですよ。
お風呂でも読む。

カバーは捨てるわ
本の紙が湯気でグニャグニャになるわで
最初はびっくりしましたね。
すごく抵抗があった。

彼に言わせると
カバーがない方が読みやすいという。

確かに。

要するに本そのものより
内容のみ重視するタイプ。

しかし…
最近思うのですが
例えば歯科、医科、料理、芸術等の専門書は
何度も目を通しますが
一般的な本って、本棚に飾っておいても
一年に何度も目を通すかなぁ…と、思うと
通さないんですね…私の場合。

父親譲りの本の収集家(?)の私ですが
あれって本棚を見て
「うん…これを読んだんだよな…」と、確認するだけなんですよね。

また久しぶりに読み返してみて
「え…?これってどうなの?」と
昔、読んだときの印象と全く異なる場合がある。

例えば太宰府の人間失格。
10代の頃はもう何度も何度も読み返しては
感動していましたけど
40歳を過ぎて読んだとき
「もう…太宰さん。
どんだけ、自分の事…好きなん。」と
彼のナルシストぶりに途中で嫌気がさしてしまい
読むのをやめてしまった事がある。

実家に山積みになっている
若かりし頃に読んだ私の本。

現在実家で整理しているらしい。

そのうちそれがここに運ばれてくるでしょう…。

どうしたものか…と、思う。

片付かないじゃないですか!!

なるべく自宅には
物を置きたくないんだよなぁ…スッキリとしたい。

洋服、靴、バック、本…あの世に持っていけるわけでもなし。

困ったものです…。

それでも本はやっぱりいい。

私は熱狂的な司馬遼太郎ファンですが
「飛ぶが如く」は読んでいなかった。

友人のI氏に呆れられて
読み始めたものの途中で頓挫。

設計のゴタゴタで時間がなかった…という弁解はダメね。

時間がない…というのは
父親が大嫌いな言葉で
「時間がないから出来ないなんてありえない。
時間は作るもの!!!」というのが口癖でしたからね。

最近は設計の方も落ち着いたので
再度読み始めております…。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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