上棟式

日曜日は弟のタケのクリニックの上棟式でした。

最近では見かけない風景ですが
昔、私が小さい頃…
この上棟式の事を『建前』と、言った不確かな記憶があり
「誰々さんちで『建前』がある」と、聞くと
近所の人達や子供達がそこのお宅に集まると
大工さんの棟梁が
屋根の上から半紙で包んだお菓子や
小銭をまくんですね。

それを我々子供達が
「キャーキャー」言いながら拾う…という習わしがありました。

今回の上棟式はきちんとしたいな…と、思っておりましたので
私は大工さんをされている患者さんが診療にいらっしゃると
片っ端から上棟式について色々と伺い
「まぁ…こっちも人間だからね…先生。
施主さんが、ちょいと気を使ってくれるとさ
やっぱりやる気は出るよね…」という、
現場サイドの有り難いご意見を伺いですね…

「それって具体的に幾ら位お包みすればいい?」等
詳細にリサーチはしておきました。

上棟式というのは
要するに現場で働く職人の方々に
感謝の意を表す…という事なわけですよね。

今回は
お包み、お弁当、お酒、お車代を用意して
(…って、タケのお金ですけどね。)
きちんとした上棟式が出来たと思います。

建物の2階部分での上棟式で
ピンヒールで行ったものですから
はしごを昇る時に死ぬかと思いましたがね…。

厳かにおこなわれました。











そして仮設事務所での
関係者方々とのお酒も楽しかったです。





元来…私は大工さんに憧れているところがありまして
例えば、鉋(かんな)や墨壷は
特に古いアンティーク物は
コレクションで集めていた時期もある。

親方が
「先生、それなら1部屋任せるから
作ってみるかい?」なんて冗談半分に仰っておりましたけど

「え〜?!ホントですかぁ〜?
じゃぁ…病院、休んじゃおうかなぁ…」なんて言ってみたりして
和気あいあいとした雰囲気も良かった。

最後に棟梁が「きやり」というものを
唄って下さった。

『きやり とは?
大木や石を大勢で引いて行くときに唄ううた。
家を作るため柱となる木を切り出して引いてくるとき、
音頭取りが材木の上に上がり唄ったうたがきやりであるが
祝儀歌として民謡の中に定着して今日に及んでいる。
建築儀礼などに唄われ、江戸きやり…などの様に美声の
鳶職に伝承され、棟上げやさらに祭礼のねり歌に転用して使われている。』

このきやり…鳥肌が立ちましたね…。

かっこいいんですよ…ブルースですな…ブルース。

かず君も
「姉さん…。上棟式でのきやりは
久しぶりに聞きましたよ。
今回の上棟式は大成功だと思いますっ!」と、言ってくれて
肩の荷が降りた感じ♬

余談ですが…
お酒の席で
私は親方に
正式な弟子入りを認めて頂いたので
肩書きが増えたわけです。

歯科医師
大工見習い

名刺に追加しないと…。

まぁ…とにもかくにも
公建社建築事務所 比留川先生
株式会社 清水様
及び各関係者の方々には
本当に感謝致します。
ありがとうございました。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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