昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

アメリカの人気番組で
[DOG WHISPERER]という番組があり
私はナショナル・ジオグラフィックというチャンネルで
毎週楽しみに観ている。





シーザー・ミランという犬のカリスマ調教師が
無駄吠えをしたり
噛み付き癖等、
多々ある問題行動のある犬を
魔法の様に
従順な犬に変えてしまうんです。

シーザー曰く
問題があるのは犬の方ではなく
100%飼い主側に問題があるという。

飼い主が
毅然とした態度で
犬に対して「自分がリーダーなんだ」という事を
きちんと教えれば
犬から尊敬され従順になるという。

ではどうやって教えるか…。

基本的に言葉は不要なんだそうな。

胸をはって堂々として
リラックスして
犬と接し
決して諦めてはいけないのだそうな。

犬は飼い主の鏡。

飼い主が「また吠えるんじゃないか…」という風な
緊張や不安が犬に伝わって
かえって犬の問題行動を増長させてしまうらしい。

例えば
小型犬＝吠えるというイメージがある。

しかし犬種は関係ないのだそうだ。

要するに飼い主の態度次第。

例えば玄関のチャイムが鳴ると
玄関に走っていって
キャンキャン吠える。

そこで飼い主は犬を抱き上げ
ドアを開ける…。

こういった光景はよく目にしますが
これは人間が犬に支配されているんだそうですよ。

ではシーザーはどうするか。

チャイムが鳴る。

犬はドアに駆け寄り吠える。

彼は犬の前に胸をはって堂々と立ち
指を鳴らして「No!」と、言う。

それでも犬は吠える。

ここで諦めず
一歩前に出てまた指を鳴らす。

犬は困惑しながら後ずさりする。

でもまた吠える。

ここからはこんくらべ。

結果的に
シーザーのエネルギーが犬に伝わり
犬は諦めて玄関から去っていくんですよ！

この瞬間に
犬はリーダーの座を
シーザーに譲ったわけですね。

それを毎日繰り返しおこなうと
犬は生まれ変わった様になるんですよ。

TVを観ながら
「ほぉう…」と、毎週感心させられる。

我が家も３匹の大型犬がいますから
案外、教育熱心（？）に
番組を観ながらメモをとる時もある。

しかし「レッドゾーン」とよばれる
特殊なリハビリが必要な犬の状態もあるので
「必ず専門家に相談して下さい」という
テロップが流れる。

さて…
我が家の犬達はどうか。

あの３匹は…私の事を
「リーダー」だと思っているのかなぁ…と考えると
夫と私に対する犬達の態度の違いに気がついた。

夫には従順。

しかし私の事は
犬達にとって遊び相手であり
餌をくれる人と思っている節がある。

ラブラドールの道三。

ボールを投げるとくわえて私の所に持ってくる。

そこまではいい。

しかしボールを絶対に私に渡さないのね。

私がボールを引っぱると
あいつも引っぱる。

40㌔オーバーの犬ですからね。

力がもの凄いんですよ。

そこで互いに引っぱり合いになる。

そして必ず私が
「道君っ！ダメでしょっ！ボールを渡しなさいっ！」と
ギャーギャー言う。

そして最終的に私が道三の力の強さに負ける。

これって完全になめられてますよね。

また私のギャーギャー言うのもダメなんですね。

悪循環。

そこで最近は
ボールをくわえて座っている道三の前に立ち
リラックスの為、深呼吸。

そして無言で道三がくわえているボールを
今までとは逆に
ボールをひっぱらないで
軽くふれ
言葉は発せず
「私に渡しなさい」というエネルギーを送る。

こんくらべ。

どの位の時間が経ったか…。

今までの様に私がギャーギャー言いながら
ボールを引っぱると
道三にとっては「遊び」になってたわけですが
今回は決してボールは引っぱらずに
ボールに手を添える程度で
「ボールの所有権はリーダーである私なんだよ…」という
毅然としたエネルギーを送る。

すると！！！
初めて道三が私にボールを譲ったんですよ！！

「たかがボールごときで…」と
思われる方もいらっしゃると思いますが
あの番組を観ていると
その重要性がわかる。

そのご褒美として
私がボールを遠くに投げると
嬉しそうにそれを追い
また持ってくる。

そして私にボールを渡す。

そしてまた私がボールを投げる。

「ボールを渡すとかえって楽しいのだな」と
犬の脳に印象づける。

シーザー氏曰く
犬の行動改善は
犬の年齢は関係ないのだそうだ。

そんなわけで
犬に対する“自分自身の躾”の訓練中の今日この頃。

実はですね…
ピットブルという犬がいる。





この犬種は
非常に獰猛な犬種というイメージがあり
アメリカでも人気はあるのだが
結局、飼いきれず
保護施設に収容される事も多いらしい。

シーザー氏は
このピットブルを40頭以上飼っている。

これがあのピットブル？！と、疑いたくなる程
従順で可愛いんですよ。

欲しい…。

しかし
私がきちんとしたリーダーにならないと
非常に難しい犬種だとは思うので…
リーダー訓練と勉強には余念が昨今。

夫に欲しいと言うと
「ダメ！」と即答。

いつもそうなんです。

ラブラドールのマツの時も猛反対したくせに
今では
「美人のマツ子ちゃ〜ん♬」とデレデレ。

番組を観ていても
ピットブルが出てくると
彼は「ウフフ…」なんて言って
愛おしそうに観ている。

ピットブルは夫も好きな犬種なんですよ。

ある日、彼が家に帰ると
突然、この子が家にいて↓





「えぇっ？！」と驚き困惑するも
結局、可愛がってしまう夫の姿は
容易に想像出来る。

ピットブル…欲しいなぁ…。