昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
初レッスン
水曜日の夜、PM10:00から
ピアノの初レッスンをおこないました。
仕事を終え夫の夕食の支度を済ませ
時計を見るとPM9:30。
先生がいらっしゃる前にとりあえず2回程弾いてみた。
こういっちゃ何ですけど
この一週間、昼休みにかなり練習してきましたからね。
課題の曲を途中で間違えずに弾けるようになったし
スタッフにも「先生、結構弾けているじゃん」と言われる位、練習してきたんですけど…
初レッスンの直前、緊張しちゃって手が震えてきたわけ。
時計をみるとPM9:40。
煙草に火をつける。
落ち着け!チコ・ヘミング!
「やぁ…どうしよう…全然弾けない気がしてきた…。」と
後片付けをしていたスタッフの石原ちゃんに泣き言を言う。
歌手の和田アキ子さんは
とてもあがり症で
いまだにステージの直前は緊張のあまり震えると言っていたのを思い出し
「気持ちわかるわぁ〜」と実感(←わかるわけねぇだろっ!素人なのにっ!)
そして
「こんばんは♪」と
爽やかな笑顔でいらした先生のお顔を拝見して
ちょっとホッとしたけれど
いざ先生の前で弾くと…やっぱり手は震えるし
冷や汗はかくし
途中でつっかえるし泣きそうになりました。
でも先生はニコニコしながら
「腕に力が入りすぎているから
もうちょっと力を抜いてみて…」と優しくアドバイスを下さった。
椅子の高さも合っていなかったらしい。
椅子の高さを調節し
肩と腕の力を抜いて再度挑戦。
なるほど…本当に全然違う。
楽〜っ!
そして楽譜に
注意点を書き込んで下さる先生…。
うわぁ…コレ好き…。
懐かしいなぁ…。
よく出来たトコロは花マルとか書いてもらいたいぐらい…ウフフ。
小さい頃にやっていた時は
ピアノが本当に嫌で嫌で仕方がなかったんですよ。
でも当時
母がピアニストの中村紘子さんの大ファンで
「彼女はね、お医者様と結婚したんだけど
プロポーズの言葉が
“僕と結婚してください。
家事は一切やらなくていいから、ピアノだけを弾いていてくれ”って言ったんですって!」と
嬉しそうに語るのが、口癖でした。
そのプロポーズの話は噂話ですから
本当かどうかはわかりませんが
母は中村紘子さんに対する憧れなのか
ピアノに対する憧れなのか
当時は絶対にピアノをやめさせてくれなかったのね。
以前も書き込みしましたが
当時の私は練習嫌いで
課題曲を10分位弾いて
カセットテープに録音しそれを流す。
下の部屋にいる母は私が弾いていると思うでしょ?
私はゴロンと寝転がって漫画を読む。
曲が終わると
妹の典子にテープの巻き戻しをさせ
もう一度再生ボタンを押させる。
これを何回も繰り返していたわけです。
まったくもう…私という人間は
そういう悪知恵だけは働くクソガキでしたよ…本当に今思うと呆れる。
でも
あらためて30年ぶりに始めてみて
本当にこんなに楽しいなんて感激。
隣の自分の部屋にいた夫は
レッスンの後、嬉しそうに
「いい趣味が見つかってよかったね」と言ってくれました。
スタッフ達に
「そのうちさ、リサイタルをやるから来て頂戴よ」と冗談で言うと
一同苦笑い。
「時給は払うわよ」と言うと
連中は「行きます!」と即答。
リサイタルか…まぁ…そんな妄想を抱きつつ
楽しんで練習しております。