雪の感触

今からもう…30年以上も前の事になりますが
妹の典子と二人で毎週日曜日になると
新潟県にある上越国際スキー場に
通っておりました。

典子はどう思っていたか聞いたことがありませんが
私はあれが本当に嫌でした。

あの頃はまだ新幹線が開通していなくて
朝5時位の各駅停車に乗り
記憶は定かではないけれど
2時間以上は電車にゆられていたと思う。

まずそれが嫌だった。

そして
駅に着くと
当時の上越国際スキー場は
今となっては想像できないくらい小さなスキー場で
駅から徒歩で30分位かかった覚えがある。

小学校中学年で
重いスキー板を担ぎ
リュックを背負って雪道を歩くのは
かなりの重労働に感じて
泣きたくなるほど嫌でした。

自分が大人になって
友人達とスキーに行くことはありましたが
スキー板を担いでいると
必ず小さい頃の思い出が脳裏をよぎり
何となく悲しい気持ちになりました。

当時
キュッキュッと雪を踏みしめながら歩いていると
雪が積もった田んぼ道(だったと思う)を
スキー板をはいた大人の人が
通り過ぎていく。

当時はクロスカントリーなんてものは知りませんでしたから
「何が楽しくて平坦なトコロをスキー板で滑るのかな。」なんて
不思議な気持ちがいたしました。

昨夜もバンクーバーオリンピックを観戦しながら
そんな子供の頃を思い出しておりました。

親にしてみれば
何事も経験させてあげたいという親心だったのはよくわかりますし
そういった機会を与えてくれた事には
今でも感謝しております。

しかし
何故かウィンタースポーツを観ると
必ず足に伝わるあのキュッキュッという雪の感触が
思い出されるのです。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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