武相荘

先日夫と一緒に旧白洲邸の「武相荘」に行ってきました。

この武相荘という愛称も
白洲次郎氏が名づけたとの事で
彼のセンスのよさを感じる。

この白洲邸は東京町田市の指定史跡となっており
その説明文をそのまま引用させていただくと
「戦後の新憲法制度に深く関わり、東北電力会長としても活躍された白洲次郎と、美術評論家、随筆家として読売文学賞二回受賞、町田市名誉市民第一号の白洲正子のご夫婦が能ヶ谷のこの地に農家を買い取り移住されたのは、昭和17年であった。
寄せ棟造りで東側妻面兜造りの重厚な藁葺き屋根の母屋と、カキ、シラカシなどを配した広い庭のたたずまいは、多摩地域の養蚕農家の面影を今に伝える貴重な文化遺産である。
整形四間取の間取りや材料、構造からみて19世紀以降のもので、明治初期の建築と推定できる。養蚕農家として明治、大正、昭和と使われてきた「家・屋敷」が原型に近い形で今日に残されたのは、古い民家などに限りない価値を見出した、白洲ご夫婦の独特なライフスタイルのたまものであろう。」
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重厚で趣きのあるとても素敵な家。
こんな家で暮してみたい。

「ゴイサン…、藁葺き屋根の古民家を買って。」と、上目遣いでお願いすると
この時期…税金云々で何かとピリピリしている彼は
引きつった笑いをしておりました。

やっぱり無理…だよねぇ…。

またこちらではカフェがあり
予め予約を入れておくと青山の「レ・クリスヌリーヌ」からお取り寄せした
白洲ご夫婦が好んだというオリジナルのお食事が頂戴できるのですよ。

白洲正子さん好みの漆塗り重箱につめられたそれは
オードブル、メイン、デザートまで揃っており
充実した内容になっておりました。

特にフランス産鴨胸肉のパテと
洋ネギのキッシュは絶品でした。

また随所にディスプレーされている小物も
主張しすぎずそれでいて凛とした存在感がある物で
さすがだなぁ…と、唸らされました。

正子さんの書斎には
その当時のままの
白洲ご夫婦の娘さんの牧山佳子さんが
「二人の趣味(hobby)は異なっておりましたが
趣味(taste)は多分に共通していた」と、仰っておられましたが
そんなお二人の遺愛の品々を拝見させていただいて
本当に感動いたしました。

また様々な分野で外を駆け回るご夫婦でしたが
晩年はこの武相荘で
次郎氏は大工仕事に励み
正子さんは書斎で読書をする。
ごく親しい人とだけ付き合い
静かに幸せで平和な暮らしを楽しんでいたとの事。

こんな風に老後は暮したいなぁ…と、言うと
夫は
「すぐ“たいくつだよぉう”って、ねを上げるでしょ…君は。
一生現場で働かないと駄目なタイプじゃないか」と、せせら笑っておりました。

余談ですが…
この後、表参道へ買い物に行く予定があり
私はこの時、
それにあわせて13センチのヒールのブーツを履いておりました。

完全に選択ミス。

このイデタチは古民家探索には
全くもって不向きなイデタチでして
砂利道と石畳の路面を歩くたびに
足元がすべるしヒールは砂にめり込むし
私の大切なカリエテのブーツは悲鳴をあげておりました。

全くもう…情けないっ!

表参道より武相荘の方が重要でしょうっ!

何でこんな格好で来ちゃったかなぁ…。

歩けねぇんすから。話になりませんよ。

カカシの様に両手を広げてバランスをとりながら
ヨタヨタと歩いているんですよ。

夫が「おぉ。寒椿…だな」なんて言っても
「えぇっ?!カンツバキーッ?!ほ、ホントだ…。
ってゆうか、ゴイサン…
あ゛―っ!ヒールの先がボロボローッ!」と、終始この調子。

氷上を歩いているような感じとでも申しますか
本当に私はアホだな…我ながら情けない。

次回はウンドウグツで行きますよ…。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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