甘えん坊?

「右下8番(親知らず)が痛いんだよねぇ…」と、数日前から夫が言う。

定期的に痛みがでるのよね。

彼のケースは水平埋伏智歯といって
親知らずが真横に生えているケース。

完全に骨の中に埋まっていれば問題ないのだが
ほんのチョコットだけ表面に顔を出しているから
そこから炎症がおきちゃったパターン。

「じゃあ、明日の夕方に抜いちゃおうか?」と、言うと

あ〜でもない、こ〜でもないと
意気地の無いことを言っていたが
結局当日ユニット(診療台の椅子)に座らされるハメに。

それでも最後まで
「あれかなぁ…やっぱり消毒だけにしておこうかなぁ…」などと
アシスタントのえりちゃんに助けを求めていたが
適当にあしらわれていた。

最終的にはカンネンしたようだ。

笑気麻酔を吸いながらあっけなく終わった抜歯。

よく「抜歯は痛いですか?」と聞かれるが
抜歯は全く痛くありません。何故かというと麻酔が効いているから。

しかしですね
特に横に向いて生えている親知らずなんかは
抜いた後、麻酔が切れるともちろん痛みが出ますよ…骨にあるものを
無理矢理抜くわけですからね。

しかしそれは痛み止めの飲み薬や座薬などでもちろんカバー出来るわけです。

そして抜歯した翌日
夫の頬が案の定、少し腫れていた。

「少し腫れている感じがするんだけど…」と、いつになく弱々しさをアピールする夫。

「当たり前です。その程度ですんで感謝してもらいたいわよ。
下手なのが抜いたら“ど根性がえる”に出てくる“ウメさん”みたいになっちゃうんだからね。
ムーミン程度でむしろ可愛いわよ」と一笑する私。

基本的に女性に比べ男性の方が痛みに弱い方が多い気がする。

ある男性の患者さんは抜歯後、数日たってから来院して
「先生、3日間も痛くて一睡もできずに何も食べられなかったんだよぉう」と、おっしゃった。

「一睡も出来ずに、全く食事も出来なかったんだ…大変だったわねぇ」と、いうと
「そうなんだよぉう、先生〜ぃ」と泣きそうな顔をしていた。

その後、別の日に治療にいらした彼の奥様に聞いたら
「えぇ?先生、そんなのうそよぉ〜っ!ガァガァ寝てたし、よく食べてたわよ。
あのヒト、大げさなのよ」と、大笑いしてらした。

要するに男性の方が
ちょっぴり甘えん坊なんですな。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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