第87回

昨日は第87回アカデミー賞授賞式でございましたね。

もう…これは我が家というか
私は楽しみに楽しみにしている中継番組でございますね。

これの見どころというのは
もちろん、作品賞、主演助演男優女優賞、脚本賞
ノミネートされた方々の中から
誰が選ばれるのか…というのを
予想しながら観るのがまず一つ。

司会が「受賞者は…」と、いうと

「絶対、パトリシア・アークエットだよ!」と、クイズ形式で先に言って
当たると「ほらね!!!私って凄くないぃ?」と、夫にドヤるのが
毎年の習わし。

1 また、司会者の司会進行の技量
2 全体的な構成
3 女優さんのドレスのブランドチェック及びメイクチェック(今年の流行がわかります)
4 男優さんのタキシードの着こなし
5 役者さんの整形具合の再確認
6 去年もご夫婦として参加されていたけれども、
 今年も無事に離婚せずにご夫婦で出席されているな…と、一安心する
 (ハリウッド界は離婚率が80%ですからね)
7 メリル・ストリープ先生を拝見して拝む
8 ジュリアン・ムーア先生を拝見して拝む
9 ケイト・ブランシャット先生を拝見して拝む

とにかく見どころが満載なんですよね。

今年の構成は派手はパフォーマンスはございませんでしたが
ニール・パトリック・ハリスの
いかにもハリウッドの方が好みそうなジョークを交えながらの
司会進行は上品にまとまっておりまたし

アメリカ公民権運動の「血の日曜日事件」を題材とした
「セルマ」が主題歌賞を受賞しましたが
コモンとジョン・レジェンドの歌い上げたGloryには涙しましたね。

また…サウンドオブミュージック等の
有名なミュージカルソングを
それは驚くような美声で歌い上げたレディガガ。

また感心したのはその装い。

最初は誰だかわかりませんでした。

普通なんですよね。





結局、いつものレディガガスタイルで出演してしまうと
彼女が目立ちすぎて主役になってしまう。

あくまでも彼女は
アカデミー賞を盛り上げる為の脇役ですから
その辺を考慮してこういった装いをされたんでしょうね。

本当に頭のいい女性だと、あらためて感心させられました。

今年はノミネートされた作品も役者さんも
納得出来る素晴らしいものでした。

また一年間、映画鑑賞頑張りますっ!

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お紅茶

前回の映画の話で
思い出した友人がおります。

30年以上前の事。この事は以前も書き込みした事があると思います。

当時はカフェというものが存在せず

喫茶店に行っても
紅茶を頼む時は

レモンの輪切りが添えてあるレモンティー
生クリームor牛乳を入れるミルクティー
何も入れないストレート

この3つしかなかった様に思います。

また家で飲む紅茶は
リプトンのティーパックしかありませんで
クリープという粉末の粉を入れるとミルクティーになったわけです。

ある日、私はその友人の家に遊びにいったら
お母様が「お紅茶でよろしいかしら?」と、仰るので

紅茶じゃなくて
”お紅茶”って言うんか…と、思いつつ「はい。」と、言うと

「何がよろしいかしら?」と、聞かれたわけです。

「ミルクティー」と、言おうとしましたが
何やら直感的に言わない方がいいな…と、判断し

「何がいいんでしょう…?」と、言うと

「アールグレイでいいかしら?」と、言われ

何それ?と、びっくりしたのと
ティーポットで入れて頂いたのにもびっくりした。

またロイヤルコペンハーゲンで
特注で作らせたというティーカップの説明を
長々と拝聴させて頂き

ロイヤルコペンハーゲン?!!し…知らんがな。

30年前ですからね。

当時の私は子供でしたから
驚きの連続でございまして
”お紅茶”も、正直…不慣れなため、
あまり美味しいとは思えなかったのですが
ロイヤルコペンハーゲンのティーカップに
ロココ調のソファの座り心地の悪さばかりが印象に残っております。

家に戻って

「何故、我が家にはアールグレイなるものがないのか。」

「何故、我が家はロイヤルコペンハーゲンではなく
銀行からもらった茶碗か
魚の名前の漢字が沢山描いてある
お寿司屋さんの湯のみ茶碗で紅茶を飲むのか」

「何故、紅茶を”お紅茶”と、言う場合もあるという事を
躾けの一環として教えてくれなかったのか」


この3点に関して
母に強く問いただした事がある。

アールグレイ問題に関しては
「わけのわからない事を言っていないで勉強しろ」

お寿司屋さんの湯のみ茶碗問題に関しては
「あら、スズラン(地元のデパート)で買ったカップがあるわよ。
ロイヤルかなんか知らないけど。
スズランだから物はいいんじゃないの?(いかにも地元の人の発想)
だけど、お客さん用だから使っちゃダメよ!
湯のみ茶碗でいいじゃないの!
訳のわからない事を言ってないで勉強しろ」

”お紅茶”問題に関しては
「躾けぇ?冗談じゃないっ!雑巾掛けはしっかりと教えてあるっ!」

という様な
全くもって腑に落ちない事を言われた記憶あり。

ちなみに会話を聞いていた祖母が
「漆の器があるがね」と、トンチンカンな事を口走り
余計にイラッとさせられた。



彼女のお宅は玄関を入ると
ミロのヴィーナスの様な像があり
庭には小便小僧が置いてあり
当時は圧巻でございましたが

今、考えてみると
家の内装とヴィーナス等のバランスが
微妙だな…とも思えなくもなく

ロイヤルコペンハーゲンや
セーブル、ウェッジウッドの食器は素敵だとは思いますが
どちらかというと
萩焼の食器の方が私の好みでありまして

そもそも
なんだかんだ言って
お寿司屋さんの湯のみ茶碗というのは
手触りもよく丈夫ですし
よく出来ていると思いますし

自分が家庭を持ってみると
結局、100均の食器を愛用してみたりするわけで。


イギリスにバースという小さい街がありまして
そこに住む友人の家に1週間程、滞在した事がある。

そちらのお宅でお祖母様に紅茶を入れて頂いたわけですが
手作りの
スコーンやサンドイッチを軽くつまみながら飲んだ紅茶は
イギリスだから…という事もあったでしょうが
「おお!これが噂のアフタヌーンティーかぁ…」と
ちょっと感動した記憶があります。

結局のトコロ
その家庭の生活習慣にあった物というのが
一番美味しいわけでして

確かに母は”お紅茶”は、得意分野ではなかったのでしょうが
鉄瓶でわかしたお湯を使って入れてくれる日本茶は
トロリとして絶品ですしね。

今、思えば、友人の
”お紅茶”のお母様はとても苦労された方で
当時は40代半ば位だったと思います。

お紅茶って言ってみたかったのだろうなぁ…と、
お母様の気持ちがわからなくもないな…と、思いました。

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パターン

アメリカについて述べなさい…と、言われれば
それなりに意見は言えますが

アメリカ人について述べなさい…と、言われると
何州のどの街に住んでいるのか?…とか
人種は?…とか
細かく分類する必要があり
一言でアメリカ人とは…と、言えないと思います。



では、あるパターンの女性のイメージというのを一つ。



街全体の住民が知り合いで…という類の
小さな街の
白人貧困層の家庭に育つティーンエイジの女の子がいたとする。

彼女の自慢は綺麗な顔立ちとブロンドの髪。

出て行った父親とは疎遠で
母親は愛情深いのだけれども
毎日の生活の為に働き通しで疲れていて
また、今回も酒飲みで暴力的な彼氏と別れたようだ。

ジャンクフードを食べながら
母親の帰りを待ち
女の子は
「こんな生活は嫌だ。抜け出したい」と、思うわけです。

彼女は自慢の綺麗な顔立ちとブロンドをいかし
ミスコンに応募する。

小さい街で地元で就職して
地元の青年と結婚しても
母親と同じ生活が待っているわけでして

そんな生活はまっぴらだわ!
ミスコンに優勝すれば人生が変わる!と、信じて応募する。

そして彼女は見事に優勝する。

その後、彼女はミスコン優勝者として様々なパーティーに出席し

3〜4回目の離婚の手続きが済んだ
親子ほどの年の離れた大富豪の男性と知り合い結婚する。

夢に見た生活を手に入れ
彼女は運転手付きのリムジンで
買い物三昧の生活を堪能し

ある程度の年齢になると
富豪夫人仲間に評判のいい
美容整形のドクターを紹介してもらい
顔のシワも定期的にとり
ついでに豊胸もしてもらったりする。

そのうちご主人が若い秘書と不倫しているのが発覚し
サッサと離婚専門の敏腕弁護士に依頼して
莫大な慰謝料をもらって悠々自適に暮らす。

これがある種のパターンですね。




そんなパターンにぴったりと当てはまる女性と
そのご主人のドキュメンタリー映画を観た。
(前置きが相当長いっ!すいませんっ!)

「クイーン・オブ・ベルサイユ」

一代で不動産ビジネスで大富豪となった夫と
ミスマイアミ出身の妻と8人の子供(1人は姪を養子に)のドキュメンタリー。

十分過ぎる程の大豪邸に住んでいるも
それではあきたらずに

総工費100億円のベルサイユ宮殿を基にした
アメリカ最大の豪邸を建てる事を決意したご夫婦。

しかし
建設途中でリーマンショックの影響が直撃し
会社も危うい状態になり
巨額の負債を抱えて100億円豪邸の工事が頓挫し
莫大な負債を抱えてしまうわけですな。

もともとの映画の趣旨は
100億円の豪邸建設に密着したものだったらしいが
偶然にも撮影中にリーマンショックが重なり
負債を抱えてしまった夫婦の生活の変化を
密着するものになったわけです。

肝心の映画の内容は可もなく不可もなく…という物でしたが

この夫婦が白人アメリカ人の
典型的な成金富裕層のパターンを象徴しているなぁ…と、興味深かったです。



奥様は黄金の装飾が施されているロココ調の家具を好み

豊胸するのもよろしいかと思いますが
ちょっと大きすぎませんか?
もう…スイカみたいな大きさじゃないですかぁ?というサイズがお好みで

お洋服のセンスも…いかにもマイアミ!!という物で
露出度が多いスパンコールや
ピンクのレオパード柄のワンピース等が
どうしても下品な仕上がりになってしまっている。

また73歳のご主人も
43歳の妻の事を
不機嫌な時には「ばあさん」と、ののしり
20代の若いミスコンの女性に鼻の下を伸ばしている。

要するに、ドナルド・トランプっぽいんですなぁ。

世界中に大富豪と呼ばれる人達は大勢おられるでしょうが
こういった独特の種族が出没するのは
アメリカ文化の面白いトコロだなぁ…と、思いました。



ちなみにそのご夫婦↓





ご主人の椅子が…つか、皇帝ですか?!!

自家用ジェット、クルーザーを含む
3億ドル相当の美術品や家具をオークションに出して
負債にあてるらしいけれども

この椅子を買う人がいるんでしょうか…。

大富豪になられるには
相当努力もされたでしょうから
お金をどんな風に使うのも
よろしいかとは思うのですが

こういった椅子を買っちゃうセンスなんだよなぁ…と、
もったいない気がいたしました。

シャネルという名前の愛犬が死んでしまった時も
それを剥製にして部屋に飾るセンス。

私には悪趣味としか思えませんな

ホームレスを経験した事もある養子になった17歳の娘が
非常に冷静なコメントをしておりましたね。

「こんな生活、普通じゃない。
お金に不自由しないことで
結局、お金に縛られていると思う」と、言っていたのが印象的でした。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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