待ちに待って…

予約して
待ちに待って今月4日に発売したDVDが届き
院内のモニターで流していたら
治療に来ていた友人のみきがそれを観て

「あ…自転車おじさんだ」

さすが…みき…よくご存知で。

そのDVDは
「ビル・カニンガム&ニューヨーク」

ファッション好きなら
彼の事はご存知の方も多いと思います。

ビル・カニンガム氏は
ニューヨークタイムズ紙の
ファッションコラムを長年担当する
有名な写真家。




彼の鋭いセンスと着眼点が
世界中のファッショニスタに認められているという
超有名な方。







ファッション界の女帝
VOGUEの編集長のアナ・ウィンター女史に
「彼に撮られる為に洋服を着るのよ」と
言わせちゃう程の存在。

年齢が80代半ばの彼は
破けたポンチョをガムテープで補修して着用し
ニューヨークの街を自転車で走り
目に止まった被写体を写す。

興味深いのは彼の私生活。

50年以上生活しているという彼の狭い部屋は
カーネギーホールの上のスタジオで
今迄撮影したフィルムが保存してあるキャビネットで
埋め尽くされており
ベッドを置くのがやっとという感じ。

ファッションに情熱を傾け
それ以外は全く無欲。
お金にも興味がないようだ。

驚く程、質素。

しかし彼はとても80代半ばとは思えない程、若々しい。

またとても品のある方で
一見、写真家というより学者さん?という印象ですが
とても優しいお顔立ちであるために
親しみやすく、人々は彼に魅了されるのでしょうな。

さて…
これは数年前の話ですが
まだ私が痩せている時だったですね…(遠い目)

着物を着て銀座に遊びに行くと
外国人の方に「写真を撮ってもいいですか?」と、
度々(度々は…うそ。数回だけ…。←見栄っ張り)言われましたが

「いいですよ。」と、言いつつ

「チッ…観光客か…。
ビル・カニンガムならブログネタになるし
人に自慢が出来るのになぁ…」と思いつつ
ニッコリ微笑んで
度々(だから度々では…ない)被写体になった事がある。

それ程、彼のファンでございましたが
彼自身の実像をよく知らなかったので
今回のドキュメンタリー映画は本当に☆☆☆☆☆ですな!!!

より一層大ファンになってしまいました。

人生の中で
何か情熱を持てるものをひとつでも発見すると
こんなに素敵に歳を重ねられるのねぇ…と、痛感させられる
お手本の様な方。

私もこんな生き方がいいな。

幸いな事に私は仕事は大好きですから
仕事をしながら
自宅では歴史の古文書なんかに囲まれて
夜な夜なググって生活をする…なんてぇのがいいですな。

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掃除機

掃除機の調子が悪く
買い換えようかと思っていた。

同時期にスタッフのくわちゃんに
「掃除機を買ってよ〜」と、言われて

そう、そう…いよいよ買わないとな。

となると…
またダイソン。

いいっちゃぁ…いいんですけどね…ダイソンは。

ただ
私との相性が悪いのか故障がちょっと多いのが難点ですが
やっぱり吸引力を考えると…と、ダイソンに帰結。

3代目のダイソン…買うか。

しかしあれって
お値段が高いですから
「ん…」と、考えていた。


さて…
先日、お馴染みの友人のみっちゃんが
「うちの病院に掃除機を買ったんだけど
断然、『マキタ』ね」と、いう。

「ダイソンじゃなくて『マキタ』?」

私はマキタという掃除機は知らなかったんですよね。

「そうよ。あえてのマキタ」

ふ…ん。

ネットで調べてみると
通販生活で売っていて
13000円ちょっと。

在庫切れで入荷日が未定らしい。

へぇ…人気があるんだな。


みっちゃんとは長い付き合いになりますが
あの人が「これはいい」と、言うものは
数年後には大ヒットする…という傾向がある。

遠い昔話しになりますが
まだまだ認知度の低かったボッテカの例のデカバックも
いち早く、グアムの免税店で買ってきた。

当時、値段を聞いて
「えーーーっ?!それがぁ?!」と、驚いたが

「デザインもシンプルだし
軽くていいのよね。何となく買っちゃった。」

その数年後、大ブレイクしましたよね。



UGGもそう。

「アグー?」

当時はまだまだ認知度が低かった。

「歩きやすいしとにかく温かいのよね」

その後、またまた大ブレイク。

そういった商品をあげるとキリがない程
彼女には先見の明がある。



要するに、彼女は色々と吟味して
デザインもさることながら
機能性を非常に重要視する。

買い物好き歴30年のキャリアなのか
本当に彼女の嗅覚には感心させられる事が多い。

そんなわけで
彼女には絶大なる信頼をおいておりますから
だんだん…いや、どーしてもマキタが今すぐ欲しくなってきた。

在庫切れとの事でしたが
20000円ちょっとで
業務用の強力タイプなるものは在庫あり。

「業務用」「強力」という言葉に惹かれ早速注文した。

今月半ばには到着予定なので
楽しみです。

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ズボンの丈

父はお出かけする時にはとてもお洒落な人で
トレンチコートと帽子のセットを好んで着る人でした。

ネクタイもポールスミスもビックリ!という類いの
個性的な柄を好んでいたと思う。

ちょっと派手目なネクタイも
70歳を過ぎて、毒気が抜けた年代の人がつけると
妙に品があったりして
手前味噌ですが、いいなぁ…と、思ったりした。

しかし…
ただ1つ彼は致命的な間違いをおかしていたんですな。

それは彼のこだわりだったのですが…

スーツのズボンの丈が若干短い!!!!!!
これは致命的だと思うんです。

一度だけ
「ちーさん(父の呼び名)、ズボンの丈はもう少し長めにした方が
かっこいいわよ」と、言った事がある。

すると
「ズルズルして気持ちが悪いんだよな」と、彼。

私は、思った事は歯に衣着せずに物申す人間なのですが
最愛の父親にだけは
あまり強く物事を言った事がない。
言えなかった。


今、思い出すと
あれは彼との最後の旅行になったわけですが
私が開業してから数年して
父と京都に旅行に行った事がある。

「旅費は全部、私がおごるからね」と、ちょっと誇らしい気分で
高崎から東京駅までの新幹線のチケット買う時に
グリーン車を買おうとしたら

いつもの様に「自由席でいいよ」と、言う。

「座れなかったら困るじゃない」と、言うと

「たった1時間だから立てばいいよ」と、言って
自由席の列に並んでいた。

並んでいる父の姿を遠くから見て

「やっぱりズボンの丈が短いなぁ…」と、ちょっとイライラした。

また地元では有名なスズランデパートの使い古した紙袋に
母が作ったお弁当が入っていて
その紙袋を持つ彼の姿もバランスとして嫌だなぁ…と、思い
またお金がないわけじゃないのだから
東京駅で駅弁を買えばいいのに…と、更にイライラした。

京都ではそこそこ豪遊して
とても楽しい旅行でしたが
ちょこちょこと
彼のズボンの丈が気になった。

その反動か
私は夫のズボンの丈にはうるさい。

「ちょっと長過ぎないか?」

「特にデニムは靴を履いて
ギリギリに床につく位が丁度いいのよ!」と、
徹底している。

しかし父が亡くなってみると
ズボンの丈なんかどーでもよかったなぁ…と、思う。

丈の事なんか気にせずに
彼との京都旅行を堪能してくれば良かったと、思う。

ちなみに…
私が払った旅費は全額より少し多めに、
後日、私の口座に振り込まれておりました。

またスズランデパートの紙袋は捨てずに
きちんと父は持って帰りました。

いかにも父らしいな…と、懐かしい思いでです。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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