昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
写経
なんだか最近…
ち〜っともいい事がない…。
クリロナ様まではいかなくても
まぁ…玉鉄クラスの殿方とお知り合いになる!!!という様な
そんな高望みをしているわけではない。
ひっそりと静かに穏やかに暮らしたいだけなんですがね。
交通違反で切符はきられるし
財布は落とすし
階段から落ちるし
体重は右肩上がりだし…嫌になっちゃう。
(↑体重は関係ねぇか…)
ここで母の
「天にはいた唾は、自分に降り掛かってくるのよ!」という言葉が
脳裏をよぎる。
まぁ…日頃の己の悪口悪行が災いしているのかしらん。
「写経でもやってみるかな」と、夫に言うと
「お前が無理だろぉ」とせせら笑う彼。
確かに。
でも筆ではなくパソならできるかな…と思い
「仏説摩か…」まで打ち込んでみて「か」の字を探すのにひと苦労し
早くも挫折。
もう…何をやらせてもダメな私でございます。
母の事
うちの母の昔からの口癖は
「教育とか技術は火事になっても燃えないのよ。
きっちりと頭の中に入っているからね。
でも物質は燃えてなくなっちゃうからね。
だから、教育にはお金はかけてあげるけど
くだらない物は買ってあげません」でした。
そして彼女自身が
嫁として、妻として、そして母として
身びいきな様ですがよくやってくれたと思います。
しかし女性としてどうだったか…と聞かれれば
完全にその部分は捨てていたと思う。
やれ化粧品だのお洋服だのバックだのと
彼女自身には一切お金をかけなかった。
全て、子供達の為にやりくりしていたわけですね。
私はマザコンですから
母の事は心から愛しておりますが
「女を捨てる」という部分は
昔から共感できなかった。
さらに私は学生時代にその辺の彼女の性格を悪用して
「お母さん…医学書を買うからウン万円振り込んで。」と電話をするわけですよ。
「えぇっ?そんなに高いの?!!!」と、母。
すると私は
「そりゃあそうよ。有名なG先生が書いた本だし…。
それがないと国家試験落ちちゃうかも…」
本当に悪質な恐喝ですね。
そして振り込まれたお金は
もちろん医学書なんぞは買うわけもなく
母の言うところの「くだらない物」に散財していた学生時代でございました。
そんな能天気な学生時代を過ごし
結婚をして
今度は母の代わりに夫が私のお金の管理をしてくれるようになった。
毎月くるカードの請求書を見てはため息をつく夫に
「何よっ!一生懸命働いているんだからいいでしょっ!
まったくもう…辛気くさくため息なんかつかないでよ!!!」と、逆ギレする始末。
本当に放蕩三昧の私でございました。
しかしこの放蕩三昧生活も
40も半ばにさしかかると流石に嫌気がさしてくる。
そして最近では
今まで全く関心のなかった帳簿なんぞを目にする様になると
本当に無駄遣いをしてきたなぁ…と、愕然とする。
父も小さな個人病院をやっておりますが
私自身が開業してみて
これで子供4人を育ててくれたんだなぁ…と思うと
学生時代に親のスネをかじりまくっていた自分自信が
情けなくなる。
どうやって、やりくりしていたんだろう…と、考えてみる。
すると結局
母は子供の教育費の為に
自分の物は一切買わない…
つまり女の部分を捨てざるを得なかったんだなぁ…と、思ったわけですよ。
彼女は結婚前は銀行に勤めておりまして
その独身時代に写真を見てみると
昭和30年代当時の流行だった今の皇后美智子様ファッションの様なスーツを着て、
結構オシャレを楽しんでいた様子が伺えるわけです。
なんか申し訳なくなっちゃったわけです。
さて…
何故今日はこんな話をしたかと言うと
昨日、幼なじみの優子が治療に来てくれた。
最終アポイントという事もあり
色々と話が盛り上がったわけです。
両親が大好きなくせに
なかなか感謝の気持ちを彼らに上手に表現できない私の性格を、
熟知している優子に
「チコちゃん。私とのランチはいつでも出来るんだかさ…
そんな時間があるなら、
パパやママの所に顔を出してあげなさいよ」と、言われたわけです。
うちの両親も70を過ぎましたし
優子自身も数年前に
とても素敵なお母様を癌で亡くされた経験があるから
彼女の言葉はとても重みと思いやりがあって
思わず涙がでちゃったんですねぇ…。
鬼の目にも涙ですよ。
最近、ちょっと弱気キャラの私です…(笑
中退
うちのラブのマツも一歳を過ぎました。
生後3ヶ月で我が家に来て
私が昼間、あまり面倒を見る事が出来ないので
「犬の幼稚園」に通わせておりました。
幼稚園は基本的に5期で終了。
この段階で基本的な躾等はすべて幼稚園でやってくださるので
非常に助かった。
さて…この幼稚園ですが
5期で終了するとその上のコース…まぁ小学校のようなモノがあるわけです。
当初、夫は
「そんなの無駄だから行かせなくてもいいだろ」と言ったわけです。
すると私が
「まぁね…。でも本人の意志も尊重しないとね…」と言ってしまってから
二人で苦笑い。
犬ですからね…。
ただ幼稚園の先生方がとても良い方ばかりだったので
何となくそのまま上のコースに通わせていたんですよ。
ところが最近
幼稚園と私の教育方針(?)のズレを感じはじめてきちゃったんだなぁ…。
「マツちゃんはとても優秀なので
競技会にどんどん参加させていこうと思うのですがいかがですか?」と、先生。
う…ん。あんまりよくわからないけれども
「そうですか…。とにかく宜しくお願い致します」と、言うしかなかったわけです。
だって先生方はとても熱心にやって下さっておりましたからね。
ところがその競技会というのが
色々種類があるそうで
マツは「匂いの嗅ぎ分け」の全国大会にむけて
猛特訓していたらしい。
いくつか匂いのついた布の中から
特定の匂いを嗅ぎ分けて
それを選別してもってくるという…よく警察犬がやるやつですよ。
それを聞いて
いやぁ…それは必要ないんじゃないかなぁ…と、思ったわけです。
そういえば最近
洗濯物の脱衣カゴの中から
私の靴下を持ってきてアピールするので
「あぁ…そういう事だったのね」と、納得がいったわけです。
その猛特訓の成果も順調(?)なようで
私の靴下もかなりの数が紛失して
掃除の時のベッドの下からドッサリ出てきたりと
まぁ…苦笑いの毎日でございました。
そんなわけで
本人(?)がどう思っているかは知りませんが
小学校を中退させちゃいました。
先生方はとても良くして下さったので残念ですけれど。
その後マツは
毎日こんな風にのんびりとすごしております。