昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

患者さんのSさんから聞いた話。

彼女の妹さんが
お仕事の関係で色々な芸能人の方と接する機会が多い中
一番オーラのあった女優さんは
樹木希林さんだったそうだ。

その話を聞いて確かにそうだろうなぁ…と
妙に納得してしまいました。

樹木希林さんといえば
日本を代表する大女優でもあるし
着物好きな方なら皆様ご存知だと思いますが
もう着物道の教祖様の様な方ですからね。

ゼクシィのCMでの彼女の着物の着こなしをみて
鳥肌が立つ位、感動致しましたからね。

こんな風に着こなせている方は
街を歩いていてもなかなかお目にかかれない。

要するに「ゆったりと着る」のがいい。

江戸時代の浮世絵なんかを見てチェックしていても
当時の方々はこんな風にゆったりと着る。

だから疲れないし
家事もできたわけですよ。

着物はしわの文化…ってTVで誰かが言ってたけど
私も着物を着る時は
帯より上は樹木希林さん程かっこよくは着られないけれど
なるべくシワをつくってゆったりと着る様に心がけております。

またちょいちょい着物でも着ようかな…。

……なんていいはじめるのは
実はですね…
私の体重が増加傾向にある証拠。

私はデニムが大好きで
そりゃぁもう数えきれない位、持っていますが
25インチ以下の物しかない。

26インチ以上の物を持っていると
自分に甘えが出て
ついつい太っちゃう。

そして現在、無理矢理25インチを押し込んで履いておりますが
かなりヤバイ状況…（泣。

きつくて腰回りが
ミミズ腫れが出来ちゃう…けど無理矢理我慢して履く。

そんなわけで
お出かけするのに履くデニムが品薄〜（泣。

そんな時は着物は
デブ隠しに便利なんですなぁ…。

仕事場では白衣。
プライベートでは着物。

まさにお相撲さん状態です（泣。

うちでは犬を何匹か飼っておりますが
全部オス。

メス犬は今月丁度一歳になったマツが初めて。

メス犬がそうなのか
うちのマツだけがそうなのかわかりませんが
他の犬達に比べて
餌を食べるのが遅い。

オスの犬達はとにかくガツガツ食べる。

しかしマツは
ちょっと食べては尻尾を振って私の顔をジッと見つめたり
ちょっと食べては周りをキョロキョロしてみたり
何しろ時間がかかる。

「どしたの？もうお腹一杯なの？」なんて聞いてみたりするけれど
毎度完食はするんですがね。

しかし
今朝はマツを独りにして
餌を与えて隠れて見ていたら
ガツガツ食べているんですよ。

それも立って（？）！

お行儀が悪いっ！

隠し撮り↓

ここでふと考えてみた。

例えば女友達と食事に行きますよね。

女性同士の場合は
食事はあくまでも脇役であって
メインはお喋り。

一口食べてはナイフとフォークを置きお喋りをする。

これが楽しい。

しかし自宅にいて独りで食事をする時などは
テレビを観ながら
ソファに体育座りをしどんぶり飯を“かっ込む”。

マツの食事は
まさにそれに似ているなぁ…と思い
妙に親近感がわいた。

餌を食べながらも女子同士の
私との会話（？）を楽しんでくれているのかな。

2009年に韓国で
異例の大ヒットとなった「牛の鈴音」を観ました。

79歳の農夫チェ爺さんと
彼と一緒に30年間働いてきた40歳の牛のドキュメンタリー映画。
（通常、牛の寿命は15年位らしい）

言葉少ないチェ爺さんは
淡々と毎日牛と一緒に畑を耕す。

牛が食べる草に毒がついてはいけないと
チェ爺さんは農薬を使わない。

足腰が弱ってボロボロになったチェ爺さんと
ボロボロの老牛。

それでも互いを思いやりながら畑に出る。

静かでゆっくりと時間が流れていく映画。

ラストシーンは
老牛はチェ爺さんに看取られながら
天国に行くんだけど
ずっと首につけていた鈴と鼻輪を
チェ爺さんがはずすのね。

そのはずす一連の所作が
チェ爺さんの牛に対する深い愛情が込められていて
感動させられる。

私は仕事の前に
毎朝映画を観るのが日課となっておりますが
このテの映画は仕事前に観るのは不向きですな。

涙で顔がグズグズになるし
“生きるとは…”なんて柄にもなく考えさせられちゃいますからね。

そんな事を考えながら
仕事場に行く。

こっちは映画の余韻がありますから
「生きるってしんどいね…」なんてつぶやいてみると
スタッフはキョトンとして
「先生、朝から何を呑気な事言っているんですか。
今日は何キャラなんですかぁ？
もう…こっちがしんどいですよぉう！
とっとと仕事して下さいよぉう」と、苦笑いされる。

確かに毎朝観た映画によって
いちいちテンションを変えられたら
スタッフにしてみたら
いい迷惑ですな。

さてと…
明日は何を観ようかな。