昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
6キロカロリー
ツイッターで興味深いつぶやきを発見。
キスを1分間すると6kcal消費するのだそうだ。
1時間で360kcal!!!
私が毎朝、恒例におこなっているワークアウトのcal消費量が300ですからね。
ダンベルを持ち上げたり
腹筋やら腕立てやらと、あんな大変な思いをしてですよ。
それがキス1時間で360kcalとは…驚いた。
しかしこの情報はあくまでも「つぶやき」ですからね。
真意の程はいかがなものか…。
さっそく大学の知り合いにメールをして調べてもらう事にする。
(こういった面倒な調べ事は丸投げすると
数日後に詳細なデーターを送ってくれるという有り難い友人がいる)
この話を同世代の奥様方の患者さんに話をすると
非常に興味を示した後
「でもさ、先生…誰とするのよ…キスを…」と、異口同音に仰る。
「………ご主人?」と、小声で言うと
「いやぁだぁ…」と、皆様大笑いされていた。
だよねぇ…。
亭主と一時間もキスする暇があるのなら
ダンベルを持ち上げましょうという事になるわなぁ…。
いや、たとえ亭主以外のハンサムな殿方とでも
一時間はかなりの労力ですよ。
私は時間がもったいないので
キスダイエットよりダンベルを持ち上げます。
老後
開業当時から通って下さる患者さんのKさんは
現在70代前半の女性。
彼女は
「どうせお迎えも近いからさ」というのが口癖。
「Kさんから7年近くその台詞を聞いているけど
いっこうにお迎えが来る気配がないじゃないの。
肌の色艶もいいしさ。
案外、長生きしちゃうんだってば」と言う私。
「そうかなぁ…」と笑う彼女。
そのKさんが先日来院されて
またいつもの様に「お迎えが近い」と言いながら
「あの世にね…お金を持っていけるわけじゃないでしょ。」と彼女。
「そうね。三途の川の渡り賃は5銭だっていうものね」と、言うと
「そうなのよ、先生。
だから最近、う〜んとお金が使いたくなっちゃってね…
色々と散財しているのよ。
とにかく貯金を使い切っちゃいたいのね。
それでね
冷蔵庫とテレビも買い替えちゃったし
孫達全員にそれぞれテレビを買ってあげたのよ。
それから大きな石を買ってね、玄関に置いているんだけど
案外、それが邪魔なのよねぇ…。嫌になっちゃう。」との事。
「立ち入った事を聞くけどさ
Kさんの老後の面倒は誰がみるの?」と聞くと
「誰もみないわよ。」と笑う。
私はとてもKさんが心配になった。
人様のお宅の事ですから私が口を挟むのも
大きなお世話かもしれませんが…
これは親戚の人から聞いた話ですが
普通クラスの老人ホームに入っても
月額の基本料金の相場が平均17万円なんだそうだ。
そこにオムツを替えてもらうと
一回につきいくらという風にお金がかかり
その他諸々と換算すると
結局ひと月に25万円は必要らしい。
年間にすると300万円が最低かかるわけですよ。
彼女は歯がとてもいい。
1本も抜けた歯が無い。
「Kさん。断言するけど
Kさんは100歳まではいくわよ」と言った。
「だから家族にプレゼントをするのはいいけど
玄関の石は無駄遣いだね。
とにかく自分のために貯金は大切にしてね」と力説した。
その夜、仕事を終え
彼女とのやりとりを思い出し
「Kさんが心配だなぁ…」と言うと
夫が
「俺はお前が心配だよ」と笑っていた。
確かに。
買い物依存で浪費家の私ですから
まず自分の老後の心配をしなければいけませんな。
被害者の会
私と弟のタケはとても仲がいい。
映画、サッカー、歴史関連…
とにかく話があう。
能天気であるという事と
それぞれの配偶者がとてもしっかり者であるという共通項があり
日常的な細かい事はつれあいに全部丸投げして
自分の好きな事に没頭出来るという恵まれた環境にある。
もともと歴史好きだった父の影響で
我々が最近ハマっているのがヨーロッパ史。
それも豆知識的な情報交換を定期的におこなうのが習慣となっている。
「ロトを考案したのはフランソワ一世だって知ってた?」とか
「メディチ家の元々の職業は薬屋さんだったんだって。知ってた?」とか
「やっぱさぁ…まずフィレンツェから調べていかないとね。
お互い、忙しくなるわね」とか
そんな話を始めると、時間が経つのを忘れてしまい
先日は電話で6時間程喋ってしまった。
中世のヨーロッパを空想し始めるとワクワクしてしまう。
タケはローマだったかパリだったか忘れたけど
地図を丸暗記していて、細かい通りの名前が全部頭に入っているらしい。
こういった日常生活に何の約にも立たない事に
努力を惜しまないトコロが似ているなぁ…と、思う。
しかしお嫁さんのあゆみちゃんに言わせれば
彼女の夫は家の電球ひとつ取り替えられず
家の事は全部あゆみちゃんまかせで
パリだのローマだのの地図を覚える暇があったら
せめて近所の地図を覚えて欲しいと言う…確かに。
これには笑ってしまった。
うちの夫は
そういったあゆみちゃんの気持ちがとても理解できるという。
「アホ姉弟の被害者の会」という連帯意識があるのか
とてもあゆみちゃんの事を気にかけてくれる。
彼女は私にとっても可愛い妹なので
そんな夫に感謝しています。