昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

「明日もゴルフなんだよねぇ」と、治療にいらしたＹさん。

「先週もそんな様な事、言ってたけど
最近随分熱心だよねぇ」と、私。

ゴルフはもう20年位やっていないけれど
最近ではものすごく若い女性のプレイヤーが多く
コースのお値段も昔に比べると
びっくりする位、リーズナブルなお値段になっているらしい。

そしてＹさん曰く
近頃ではゴルフ合コンというのが
流行っているらしい。

「は〜ん。なるほどね。
だからＹさん、最近やけにゴルフに熱心なわけね」と
ニヤリとする私。

するとＹさんは慌てて首を横に振り
「違うって！俺は男連中ばっかりだからさっ！」
純粋にスポーツとしてゴルフを楽しんでいるのだと
一生懸命弁解していました…目は泳いでいたけどね（失笑）

友人の香弥子は獣医師として
横浜で開業しています。

「あんた…何、その化粧！！濃すぎるわよぉ〜」

10年ぶりに再会した彼女の
私への開口一番がこれ。

場所は新宿三丁目。

色々な困難を共に乗り越えてきた戦友のような友人。

そんな彼女との再会の第一声がこれですからね。

普通はですよ…
やれ「あ〜ん。懐かしいネェ〜」とか
やれ「全然変わってないわネェ〜」とか
もう少し…こう…おてやわらかなやり取りがあるでしょう？

しかし彼女の歯に衣着せぬ物言いは更に続く
「もともとあんたは老け顔なのにさぁ〜
そんな厚化粧じゃぁ、よけいに老けて見えるわよ。
全くもう…。
昔は透き通る様な綺麗な肌をしてたのにぃ〜。」

世間広しと言えども
ここまで私にハッキリ物を言う人も少ない。

「そ、そっかな…。そんなに濃いかな…。
このメイクで仕事しているんだけど…」と、小さな声でつぶやく私。

呆れて物も言えないと
彼女は口をへの字に曲げ
ため息をつく。

出たっ！！この顔っ！！
とにかく私はこのヒトには頭が上がらない。

私は慌てて
テーブル脇に置いてあった紙ナプキンで
オカメインコの様な真っ赤なチークと
オバＱのＱちゃんの様に大きく塗りたくった、ボルドー色の口紅を
ゴシゴシ落とす。

そんな風に幕を開けた彼女との再会でしたが
お互い家族ぐるみの長い付き合いですから
もう10年の空白など全く無かった様に話はつきない。

楽しくて楽しくて仕方がない。

そして時計を見ると7時。

「それじゃぁ例の場所へ移動しましょうか」と
新宿二丁目仲通りへタクシーで移動。

皆様もご存知の通り
こちらはゲイバーのメッカ。


「懐かしいわよねぇ…。ホント久しぶりだもんね…」と
感無量の我々。

そして我々が心から敬愛してやまない“ネエサン”のＫさんの店へ。

色々なお店へ行ったけれど
結局Ｋさんのお店が一番落ち着くのよね。
もう20年の付き合いになる。

さすがの香弥子もＫさんには頭が上がらない。

ここが我々の指定席。




いやぁ〜
やっぱり古い友人はいいですなぁ…。

何も気取る必要がないですからね。

「香弥子もチヒロも結婚できてよかったじゃなぁい」と、Ｋさん。

そうなんですよ。
世の中には忍耐力のある物好きがいるんですね。

本当に有難い。

「来月はその物好きを連れてくるわよ」と約束しました。

とても楽しい時間でした。

今週のりーたんのアレンジメント♪

さて
またタクシーの話の話をちょっと。

先週の日曜日…
高崎駅でタクシーに乗り
自宅へ帰る途中の事。

やけに愛想のいい運転手さんで
行き先を告げるやいなや
「今日はどちらかへおでかけだったんですか？」と話しかけてきた。

「えぇ。銀座で友人と買い物に行ってきたんですよ。
天気も良かったんで楽しかったですよ」と言いました。

すると
「へぇ〜。お買い物ですかぁ。何を買ったんですか？」

えぇっ？そこまで聞くの？
ま…いいけど…。
デニムとニットって言っても通じない年代だろうなぁ…と、思った私は
「ズボンとセーターを買いました。」と答える。

「へぇ〜。いいですねぇ。どんなズボンを買ったんですか？」

えぇっ？ホントにそこまで聞いちゃうんだ。

うそみたいだけど
ホントなんですよ！ちょっと笑っちゃうでしょ？！

「Ｇパンですよ」と私。

こんな調子で
何しろよくお話をされる方で
彼の長いタクシー歴の中で見てきた
とてもここでは書き込み出来ないような
様々な人間模様のお話が盛りだくさん。

最後の頃には
私の方も
運転席と助手席の間に身を乗り出して
「え〜〜っ！！マジですかぁ〜？！！」と興味シンシン。

まさに「家政婦は見た！！」的なお話を
聞かせて頂きました。楽しかった。