昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
追伸
追伸
群馬県外の方のために…
昨日『上毛カルタ』云々と書き込みしたところ
「何それ?」というお問い合わせがあったので
追伸いたします。
『上毛カルタ』って群馬県の人なら必ず出来るカルタなんです。
「あ」浅間のいたずら鬼の押し出し
「い」伊香保温泉日本の名湯
「う」碓氷峠の関所跡…と
県内の名所や群馬県出身の歴史上の人物等を読んだもので
小学校に上がると、それぞれの地区の公民館などで練習し
かなり本格的な競技大会があるのですね。
すご〜く腕に自信のある人は個人戦。
(これはかなり同級生に尊敬される)
その他は団体戦で三人組でチームプレイをします。
チームで一番上手な人が真ん中に座るんですけど
私は右サイドを守っておりました。
学校を卒業して県外で暮らすようになり
いつしかカルタの事など完全に忘れている頃、
たまたま合コンなどで群馬県出身の人と同席したりすると
「え〜っ?私も群馬出身〜っ」から始まり
だいたい上毛カルタの話で盛り上がるんですよね。
「もちろん覚えてるわよぉ〜。
『つ』?鶴舞う形の群馬県…でしょう?キャハハ!
じゃぁねぇ…「わ」は?」と、こんな感じ。
このように上毛カルタは群馬県民に
ある種の連帯感をもたらす効果がおおきいのですね。
観桜会
昨日の昼休み、高崎の呉服屋さんの彦太郎さんが主催する
お花見会「観桜会」に行ってきました。
お誘いを受けたとき
「ハイ、ハイ、伺いますよ」と
二つ返事でお受けしたものの
さぞかしベテランさんばっかりいらっしゃるんでしょうなぁ…と
気の小さい私は独りではちょっぴり心細くなり
「ナカジっ!もちろん行くわよねっ!」と
半ば強引に彼女を誘いました。
ナカジは古典柄の小紋に高山ちゃんお勧めの帯と
黒のベルベッドに赤の薔薇の刺繍のショールというコーディネートで
かっこよく登場。
前日「ナカジの半襟はやっぱり濃いめの色の方がいい」という結論になり
急遽、深夜に縫い付けたという努力の甲斐があって
襟元がピッとひきしまっていますよね。
私は高山ちゃんお勧めの薔薇の帯にあわせて
同じく薔薇のお召しを着ました。
観桜会の場所は高崎の普賢寺。
枝垂れ桜がみごとなお庭が見渡せるお部屋で
昼食会となりました。
いらしていた方々は
もうお着物の大ベテランのお姉さま方で
もうそれは圧巻で
着こなしも素敵でした。
普段はかなり態度の大きい私も
このような人生の大先輩の皆様を前に
「いやぁ…」だの
「そのぉ…」だのと
全く持って借りてきた猫の様に大人しくしておりました。
お食事の後、場所を変えて「投扇興」をおこないました。
『投扇興味:江戸時代の遊戯のひとつ。台の上にいちょう型の的を立て
1メートル程離れたところに座り、開いた扇を投げてこれを落とし
扇と的の落ちた形を、源氏54帖になぞらえた図式に照らして採点し
優劣を競う。1773年(安永2年)頃から盛行。−広辞苑―』
と、まぁこのような由緒正しきゲームなんですけど
もちろん私は目の前で見たのは初めてでしたし
採点する時、百人一首の下の句を読むという事も知りませんでした。
「はぁい、みなさんご一緒にぃ〜」
全員「霧たちのぼる秋の夕暮れぇぇぇ」という調子。
そこに居られたお姉さま方は
皆さん百人一首を空暗じていらっしゃるんですねぇ。
すごい!
私なんぞは絵札といえば
上毛カルタと猪鹿蝶くらいしか知りませんから
うつむき加減で
酸欠の金魚のように口をパクパクするのが精一杯。
「ちくしょう…。コイコイなら絶対負けねぇんだけどなぁ…。」と
かなり低次元。
頼みの綱のナカジもやはりパクパク状態。
しかし最後は気を取り直して
お庭で記念撮影。
お洋服を選ぶ時も○○系、△△系と
それぞれ好みがあるように
着物も皆さん独自の方向性をもっておられ
それぞれ自分なりに工夫して
素敵に着こなしてらっしゃいました。
私なんぞは若干の(相当の?)場違い的な感じも否めませんでしたが
着ちゃったもの勝ち。
それぞれの良いところを盗ませていただき
楽しんで着物を着たいなぁ…と思いました。
餅は餅屋
前髪のカットって
皆さん(女性の方は特に!)一度はご自分でやったことありますよね。
最初から美容院に行けばいいのに
「でもねぇ…ホント前髪だけなんだよなぁ…。
それで1000円はちょっとねぇ…、もったいない。
『ついでにサイドも重たいからもカットしておきましょうねぇ〜』なんて云われて
正規の料金取られちゃっても嫌だしなぁ…」
そして鏡の前で文房具用のハサミでバサッ。
そして必ず
「耐えがたきを耐えぇ〜、忍びがたきを忍びぃ〜」の時代の
おかっぱ頭になっちゃう。
慌てて、見よう見まねでハサミを縦にして
チョキチョキやっていると
どんどんドツボにハマってしまい
取り返しがつかなくなってくる…。
それで辛らつな女友達に
「何それ?オン・ザ・眉じゃん。
ヘルメットみたい」とあざ笑われる。
やはり餅は餅屋。
専門家にかなう訳がないっ!
私は数週間前、
ずっと伸ばしていた前髪をカットしてもらい
「どこから見ても奥菜恵だなっ」と
超勘違いに満足しておりましたが
だんだん前髪が伸びてくると
一部の患者さんに「デザイヤーだ」と云われ
「だからぁ〜デザイヤーって言うなよっ!
ぶっとばすぞっ!」と切り替えしておりました…。
しかし髪は伸び続けるわけで
ここ数日は
デザイヤーどころか大木凡人になってしまい
やっぱりマメに美容院行かなきゃだめだなぁ…
奥菜恵をキープするって(違うだろ〜)大変なのね…と
美容院の予約を入れるっきゃねぇかぁ〜と思っていた頃。
患者さんのYさん。
えへへ…元美容師さんなんですよねぇ〜。
そこで気味悪いと評判の猫なで声で
「来週の治療が終わったら前髪カットしてもらえない?」とお願いすると
「あ、いいよ」と
相変わらずの素敵な笑顔で快諾してくださいました。
そして律儀な彼は
翌週ちゃんとプロ使用のハサミを持参してくださり
その日の最後の診療の後
綺麗に前髪をカットしてくださいました。
お陰様でとっても綺麗なラインの
奥菜恵に戻り(だから違うだろ〜っっ!)
大満足の私なのでした。