ゆとり君

レセコン(電子カルテですね)会社の
担当者の方が変わるという。

前任のK氏とは開業準備からのお付き合いを考えると
13年程になりますかね…。

私は、顧客としては
面倒で厄介な括りに入ると思われるのですが
一度、担当者の方に心を許しますとですね…

自分で言うのもナンですが

案外、一途で尽くす方…(ホントかよっ!)だと…思う…多分…。


K氏には一生懸命尽くしてきたのに(?!!!)
一方的に別れを告げられ

「13年近く付き合ってきたのに
急に捨てるなんてひどいじゃないっ!!!」と、

糟糠の妻風に泣き真似をしてみるも効果なし…。


彼も最近では
髪の毛に白いものがチラホラと見え始め

「お互い、歳をとったよねぇ〜」という類の会話も出来る様になり、
これから共に(?!)更に歳を重ねていけたらいいなぁ…と
思っていた矢先ですからね。

で、後任はどんな人?と、聞くと
23歳の男性だという。


あ…ゆとり君か…と。


ゆとり世代だからどーのこーのというつもりは毛頭なく
イワユル空気を読む世代ですから
私はむしろ好きな世代ではございますが
前任が長いお付き合いでしたからね…。
複雑な心境でした。


そして
先日、引き継ぎの挨拶にお二人が来て
後日、ゆとり君が一人でやってきた。

ネット環境の確認だそうだ。

彼はとても感じのいい青年なのですが
私が面倒くさいオバさんなんでね…。

「あ…ども…。」と、私の方がやや感じの悪い対応。大人気ない。

彼はオフィスで何やら作業をしておりまして
それが終わると

ゆとり君が

「先生、今の状態で
ネットが見”ら”れますか?」と、言った。

ええっ?!!!


『見られますか?』…「ら抜け」言葉じゃない!!


す、すごいっ!!!


「今さ…『見られますか?』って言ったよね?
ゆとり君なのに(←失礼な物言い)
”ら抜け”言葉じゃないんだね。」と、言うと

「はい。僕は”ら抜き”言葉は、好きではないんです。」

そもそも、きちんとした社会人の男性に
「ゆとり君」と、あだ名をつけて
ご本人の承諾もなしに
勝手に呼んでしまっている私が失礼極まりないと思うのですがね。

言葉を丁寧に選んで喋る彼に
すっかり心を奪われてしまいましたね。

また、プランをフローチャート式に書き込んできて
提案してくれたのもいい…。

とてもわかりやすかったです。

「うん、うん。もう…任せるから
適当に見積もりを持ってきて。」と、私。

「適当に見積もりを…」は
相当信頼している場合に用いる事多し。

そうなると
前任のK氏の事はコロッと忘れちまうんですよねぇ……。

殿方と別れて次の方に出会うと
元彼の事はキレイさっぱり忘れてしまうという
そういったココロ持ちに似ておりますな。


ちなみに…
↓ゆとり君です(だから失礼だってば!!!)






ゆとり君の髪の毛に白い物が混じる頃
後任のさとり君に引き継ぎして頂けるまで
お仕事を続けられるといいなぁ…と。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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