昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
エッセイシスト
少し前の事になりますが
林真理子さんが
週刊文春に書いた記事で
色々と物議を呼んでいるというのをネットで目にいたしました。
私は実際にその記事を読んでいないので
よくわからないんですけれども…。
82〜3年に発売された
「ルンルン買っておうちに帰ろう」というエッセイ集が
当時、ものすごくヒットしたんですよね。
私も読みました。
当時、彼女のエッセイというのは
毒舌、自虐ネタが多く
就職活動した数十社から不採用され
生活は苦しく色々なアルバイトして…と、
若い頃には相当苦労された経験を
面白おかしく書かれておりましたね。
ご自身のデブネタがお得意で
洋服を買いに行って
店員さんがハンサムだったものだから
見栄を張ってワンサイズ小さいスカートを試着室で着ようとして
ファスナーを壊してしまい
「どうしよう…」と、呆然とした…とか
好きな男性がいたんだけれども
彼女の女友達と3人で旅行に行ったら
その女友達と男性がいい関係になってしまい
泣きながら一人帰路についた…とか
上手に女性の心理をついたエッセイと申しますか
「わかる、わかる…」と、共感できる物が多く
女性ファンも多かったと思います。
売れてくるようになると
貧乏時代の反動もあり
有名ブランドのお洋服を買おうとするわけですが
サイズがない…ので
ダイエットをして成功し
買い物しまくってみたり
しかしその後
リバウンドして着る服なないものだから
着物を着るようになったりと
彼女のエッセイはとにかく面白かったですね。
読者と等身大だったんでしょうねぇ。
彼女はやっとエルメスのケリーバックを買うまで成功するわけですが
電車の切符を買ったり
スーパーで財布を出したりするにも
いちいちバックの留め金を開けたり閉めたりするのが大変で
「これは、財布を出したりしまったりする必要のない
運転手付きのお金持ちが買うバックだと思った」なんていう
微笑ましいコメントもあったものでした。
そんな風に
彼女のエッセイは面白かったですよ…80年代は。
90年代に入り
彼女の書いた「白蓮れんれん」という
歌人の柳原白蓮の伝記小説を読んだ時には
「この人は毒舌自虐ネタのエッセイシストではなく、
本物の作家になったんだ!!」と
とても驚きました。
最近は全く彼女のエッセイは読んでおりませんが
Wikipediaでチェックしたら彼女も還暦なんですねぇ…。
そんなに月日が経ったか…。
娘時代を懐かしく思い出しました。