昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
パターン
アメリカについて述べなさい…と、言われれば
それなりに意見は言えますが
アメリカ人について述べなさい…と、言われると
何州のどの街に住んでいるのか?…とか
人種は?…とか
細かく分類する必要があり
一言でアメリカ人とは…と、言えないと思います。
では、あるパターンの女性のイメージというのを一つ。
街全体の住民が知り合いで…という類の
小さな街の
白人貧困層の家庭に育つティーンエイジの女の子がいたとする。
彼女の自慢は綺麗な顔立ちとブロンドの髪。
出て行った父親とは疎遠で
母親は愛情深いのだけれども
毎日の生活の為に働き通しで疲れていて
また、今回も酒飲みで暴力的な彼氏と別れたようだ。
ジャンクフードを食べながら
母親の帰りを待ち
女の子は
「こんな生活は嫌だ。抜け出したい」と、思うわけです。
彼女は自慢の綺麗な顔立ちとブロンドをいかし
ミスコンに応募する。
小さい街で地元で就職して
地元の青年と結婚しても
母親と同じ生活が待っているわけでして
そんな生活はまっぴらだわ!
ミスコンに優勝すれば人生が変わる!と、信じて応募する。
そして彼女は見事に優勝する。
その後、彼女はミスコン優勝者として様々なパーティーに出席し
3〜4回目の離婚の手続きが済んだ
親子ほどの年の離れた大富豪の男性と知り合い結婚する。
夢に見た生活を手に入れ
彼女は運転手付きのリムジンで
買い物三昧の生活を堪能し
ある程度の年齢になると
富豪夫人仲間に評判のいい
美容整形のドクターを紹介してもらい
顔のシワも定期的にとり
ついでに豊胸もしてもらったりする。
そのうちご主人が若い秘書と不倫しているのが発覚し
サッサと離婚専門の敏腕弁護士に依頼して
莫大な慰謝料をもらって悠々自適に暮らす。
これがある種のパターンですね。
そんなパターンにぴったりと当てはまる女性と
そのご主人のドキュメンタリー映画を観た。
(前置きが相当長いっ!すいませんっ!)
「クイーン・オブ・ベルサイユ」
一代で不動産ビジネスで大富豪となった夫と
ミスマイアミ出身の妻と8人の子供(1人は姪を養子に)のドキュメンタリー。
十分過ぎる程の大豪邸に住んでいるも
それではあきたらずに
総工費100億円のベルサイユ宮殿を基にした
アメリカ最大の豪邸を建てる事を決意したご夫婦。
しかし
建設途中でリーマンショックの影響が直撃し
会社も危うい状態になり
巨額の負債を抱えて100億円豪邸の工事が頓挫し
莫大な負債を抱えてしまうわけですな。
もともとの映画の趣旨は
100億円の豪邸建設に密着したものだったらしいが
偶然にも撮影中にリーマンショックが重なり
負債を抱えてしまった夫婦の生活の変化を
密着するものになったわけです。
肝心の映画の内容は可もなく不可もなく…という物でしたが
この夫婦が白人アメリカ人の
典型的な成金富裕層のパターンを象徴しているなぁ…と、興味深かったです。
奥様は黄金の装飾が施されているロココ調の家具を好み
豊胸するのもよろしいかと思いますが
ちょっと大きすぎませんか?
もう…スイカみたいな大きさじゃないですかぁ?というサイズがお好みで
お洋服のセンスも…いかにもマイアミ!!という物で
露出度が多いスパンコールや
ピンクのレオパード柄のワンピース等が
どうしても下品な仕上がりになってしまっている。
また73歳のご主人も
43歳の妻の事を
不機嫌な時には「ばあさん」と、ののしり
20代の若いミスコンの女性に鼻の下を伸ばしている。
要するに、ドナルド・トランプっぽいんですなぁ。
世界中に大富豪と呼ばれる人達は大勢おられるでしょうが
こういった独特の種族が出没するのは
アメリカ文化の面白いトコロだなぁ…と、思いました。
ちなみにそのご夫婦↓
ご主人の椅子が…つか、皇帝ですか?!!
自家用ジェット、クルーザーを含む
3億ドル相当の美術品や家具をオークションに出して
負債にあてるらしいけれども
この椅子を買う人がいるんでしょうか…。
大富豪になられるには
相当努力もされたでしょうから
お金をどんな風に使うのも
よろしいかとは思うのですが
こういった椅子を買っちゃうセンスなんだよなぁ…と、
もったいない気がいたしました。
シャネルという名前の愛犬が死んでしまった時も
それを剥製にして部屋に飾るセンス。
私には悪趣味としか思えませんな
ホームレスを経験した事もある養子になった17歳の娘が
非常に冷静なコメントをしておりましたね。
「こんな生活、普通じゃない。
お金に不自由しないことで
結局、お金に縛られていると思う」と、言っていたのが印象的でした。