昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
邦画
邦画で一番好きな映画は?と、聞かれれば
「復讐するは我にあり」と、即答するでしょうね。
79年の作品ですね。
緒形拳主演で
三國連太郎をはじめとして
ベテラン役者陣の
鬼気迫る演技をはじめとして
あれを上回る邦画って
現在もあるのかしらん…と、思う。
映画友達(?)でお馴染みの、イケメンH先生がお好きな園子温監督ですら
絶対に「復讐するは〜」から影響受けていますよね?と、言いたい。
当時は
ネットや家庭でDVDという物が存在しなかったわけでして
自ずと
映画というのは映画館に行かなればならず
当時の映画というのは基本的に2種類しか別れておらず
イワユル成人向けの映画は年齢制限がございましたが
それ以外の映画は子供でも観られる事ができました。
R-12、R-15というくくりがなかったわけですな。
当時、比較的放任主義の父とは正反対で
母はとても厳しかったのですが
世間知らずでもあった。
彼女はローマの休日が大好きな人でしたから
映画というのはそういう物と思っていた節があり
また両親がとても忙しかったので
日曜日に
「映画を観てくる」と、言うと
「何を観るの?」と、聞かれ
適当に『大草原の小さな家』や
『アルプスの少女ハイジ』的な感じの映画だよ…と、言っておけば
安易に行かせてくれたものでございます。
あまりにも親が厳格すぎますと
生きる術として
それに従うか
うまく親をコントロールするしかなく
私はもちろん後者だったわけですな。
「ついでに典子(妹)も連れて行ってあげなさい」と、言われ
二人乗りをして
自転車で10分程の「オリオン座」という映画館に行きました。
彼女は幼すぎたのか
スピンかカールをムシャムシャと食べ
プラッシーという当時流行った飲料水を飲んだ後
殆ど、寝ておりましたがね。
あの時代の邦画は普遍的名作が沢山ございまして
「復讐するは〜」は現在であれば
R−15に相当する様な内容も確かにございますが
もともと佐々木隆三氏著書の直木賞を受賞した作品が原作でございます。
当時、母にも「直木賞受賞作品を観てくる」と、言って
R−15指定される様な部分の事はあえて触れずに
映画代とお菓子代をもらった記憶あり。
さて…この映画のDVDを
うちのスタッフの吉田ちゃんと平井ちゃんに貸して観てもらった。
吉田ちゃんは
「タイタニックが好きです♪」というタイプの人ですし
平井ちゃんは3人の娘さんと一緒に
「アナ雪を観てきましたぁ♪」というタイプの人。
この二人ですが
「もう…びっくりしました。」
「役者さんの演技の質が今と違う。」
「すごいですね…。引き込まれました。」
と、すっかり昔の映画のファンになったようです。
自ずと「次は何を?」という話になる。
映画倶楽部ですな。
部長の私といたしましては
まず
鬼龍院花子の生涯
陽気楼
櫂
疑惑
楢山節考
薄化粧
序の舞
魚影の群れ…等のラインナップから観ていただく予定。
「子供が寝てから観ます」と、言っていた2人。
やはり親御さんとしては
R-12指定なのでしょうなぁ…。