昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
TO DOリストに…
カナダ製作のドラマ「ボルジア家」は
現在、日本で放送されているのがシーズン3で
初回から好きで観ている番組の1つですが
これはドイツに行った時に
立ち寄ったbarの店内のTVでも流れていて
へぇ…こっちでも人気があるんかな…なんて思ったりした。
ご存知の方も多いと思いますが
ざっくりと内容を言うと
歴史ドラマでして
15世紀のローマ、教皇アレクサンデル6世と
その家族の物語ですね。
このローマ教皇、アレクサンデル6世という人は
世俗化した強欲、好色、残忍の代名詞の様な人…という文献が多いですね。
それらを元にドラマ化されているわけでして
ある程度の歴史的概略を知るには
とても面白い番組です。
さて…
このアレクサンデル6世には
愛人との間に子供が何人かいるのですが
チェーザレという息子がいた。
ドラマでは
フランソワ・アルノーという
カナダ出身の殆ど無名の役者さんが
演じているわけですが
めちゃくちゃハンサムなのよなぁ〜♡
実際の彼をググッてみると
あまりパッとしなくてガッカリしたのですが
チェーザレ・ボルジアと
この役者さんが合体すると非常にいいんですねぇ…。
まさに適役。
さて
このチェーザレ・ボルジアに関しては
ベストセラーになった本もございますから
有名だと思いますが
君主論で有名なマキャベリは
チェーザレをモデルとして君主論を書いているのだそうで
(今まで君主論を読んだ事ないんです…お恥ずかしながら)
ちょっとチェーザレに興味を持ちまして
Wikipediaでチェックしてみると
気になる箇所を発見。
『チェーザレは灰色の目とオレンジ色の髪の毛を持った
大変な美男子で
マキャベリも後に
「容姿ことのほか美しく堂々とし、武器をとれば勇猛果敢であった」と、
書き残している』
ほぉう…。
これは興味深い。
またいつもの私の妄想癖がムクムクと頭を持ち上げてきまして
「彼の事、もっと知りたい♡」病が発病し
日曜日は一日中、検索、検索とググッておりました。
彼の肖像画をチェックしたかったのですが
アレクサンデル6世の次の次の教皇ユリウス2世が
ボルジア家関連の肖像画は
殆ど焼いてしまった様で
現存するそれらは後生に描かれたものらしい。
なので
描かれているそれらは
全てバラバラで信憑性がなく
そもそもちっともハンサムじゃない…。
しかし
1枚のスケッチを発見。
ダヴィンチが晩年のチェーザレを描いたというスケッチ。
ダヴィンチですからね。
これはほぼ実在に近いのでは?と、勝手に解釈。
これを元に更に彼の肖像画を探してみると
作者不明の
「チェーザレの幼少期」を描いたとされる物を発見。
マキャベリの描写の
「灰色の目とオレンジ色の髪」
これに符合する。
この幼少期の肖像画の
凛とした気品と
思慮深い眼差しが
ダヴィンチのスケッチと
共通している気がして仕方なかったので
これも実物と勝手に決定。
Wikipediaならぬ
Chicopediaノートに記載した。
この2枚の絵を眺めながら
美男子で尚かつ勇猛果敢だったのねぇ…
一度、お会いしたかったわぁ〜♡と
酒の肴にした。
さて…(今日は長くてごめんなさい)
このチェーザレを調べてみると
ある歴史上の人物とイメージ的に似ているなぁ…と思った。
織田信長。
チェーザレと信長は
約60年の年齢差がある。
国は全く違えど
ほぼ同時期に似た様な逸材が出るというのは
歴史では多々ある興味深い現象ですが
ここで私はある仮説をたててみた。
(チェーザレがモデルとなった)マキャベリの君主論を
織田信長は読んでいたのではないか?
君主論が刊行されたのは1532年
信長が生まれたのが1534年ですから
イエズス会経由で手に入れたという説が
あながちないわけでもない。
こうなるとワクワクしてきて
さらにハイボールが進む。
早速、ググッってみると
世の中には同じ事を考える人がいるんですね。
Yahoo!知恵袋で
「あくまでも私の妄想ですが」と、恐縮しつつ
「信長は君主論を読んでいたという事はありませんか?」という
ご質問があった。
この人好きだわぁ…。
お友達になりたい…。
すると
「そもそもイエズス会が禁書に指定した本だからありえない」とか
「その時代にピンポイントで、和訳されたとは考えににくい」と
ケンモホロロなお答えがあり
全否定されていた。
ロマンがないですねぇ…この回答者の方々は。
禁書にすればする程、水面下で出回る可能性も十分にあるし
当時の信長の情報収集能力を考慮すれば
ヨーロッパ情勢もある程度は把握されていたでしょうし
和訳版があるはずない…というご意見に関しては
そうでしょうけど
そもそも「ピンポイント和訳版」という発想がチープ。
ヨーロッパ情勢を知るツールとして利用していた
イエズス会宣教師に
「なるほど。その“ちぇーざれ”なる者はどんなヤツじゃ?」とか
聞く可能性もあったでしょうし
イエズス会が禁書にしている本となれば
信長にしてみれば是非読みたい本でしょうから
「訳してみよ」と、なる。
よってChicopediaノートに
「信長→君主論を読んだ可能性大!!!!」と、書き込む。
歴史の謎に思いを馳せるのは
とても大好きで
これを1人で調べるのはとても楽しい。
TO DOリストに
調べる事がまた1つ増えて
とても嬉しくなりました。