チュウチュウ

スタッフの平井ちゃんと談笑している時の事。

早番のスタッフには
時々お昼に近所のとりへい弁当を買って
食べてもらう時がある。

各自、午前の仕事を終え
家に帰ってから食べるのでしょうな。

平井ちゃんは3人のお子さんのママですから
子供が側にいれば
お弁当も「3人でわけて食べなさい」と、なるのでしょうが
昼時というのは
子供達も学校に行っていますから

「やっぱりこっそりと1人で食べちゃうわけ?」と、聞くと

「はい…食べちゃいます…。
ゴミもわからない様に、下の方に隠します」と、言ったので
とても可愛らしくて大笑いした。

そこでふと思い出した事がある。

さかのぼる事、昭和40年代。

当時のイチゴは
今の様にとても香りがよく甘くなかった様な記憶がある。

ですから
お友達のお宅に遊びに行って
おやつにイチゴが出ると
かなりの高確率で
牛乳+砂糖 もしくは 練乳がかかっていた。

この練乳がたまらなく美味しかったんですね。

私の母は
「素材の味そのものを知りなさい。」という
確固たる教育方針の様なものがあり
食材にお醤油やソースをかけたりする事に
あまりいい顔をしなかった。

ですから
練乳なんてもってのほかで
絶対に許されなかったわけですね。

しかし
ある日、小さかった私は
我が家の冷蔵庫の一番上の高い所の
更に奥に練乳がある事に気がついた。

当時の練乳は缶の物で
フタに対角線上2カ所に缶切りで穴をあけて
使っていたわけです…が





食卓で使われない練乳が
何故冷蔵庫の
一番奥に“隠される”様に置いてあるのか…。

謎だったわけです。

ところが
ある日の深夜…見ちゃったんです!

こっそりと母が冷蔵庫を開け
練乳の缶に口をつけ
チュウチュウと吸っている姿を!

直飲み?!!!!

缶に入った練乳はドロドロしておりますから
ホッペをつぼめてかなりの吸引力が必要なわけでして
チュウチュウする母の姿を盗み見て

子供心に

「お母さん…ずるい…」と、思った。

それからというもの
母が留守の時に
脚立を使ってその練乳を取り出し
チュウチュウして
妹の典子にもチュウチュウさせて
そっと元の位置に戻しておいた。

おのずと減りが早いですから
母も「あれ?」と、思ったでしょうが
いかんせん、子供達に隠れてチュウチュウしていたわけですから
文句も言えないわけです。

当時の母の年齢を考えると
30代前半ですか…。

若かったんですなぁ…。

母親というのは
子供にとって絶対無二の存在ではあるわけですが
母親も1人のスイーツ好きの女性だと言う事ですな。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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