太鼓持ち

「太鼓持ち」を辞書で調べると
「宴席に出て客の遊びの興を添える事を職業とする男性」とある。

昭和の終わりの頃にも
まだ何人かは太鼓持ちを生業とされるお方がおられたそうですが
現在はいらしゃらないでしょうなぁ…。

この太鼓持ちというお仕事は
非常に頭の使う難しい難しいご商売だったと思います。

ある種の芸でしょうな。

落語にはよく
お座敷遊びに太鼓持ちが登場する。

お客様の目的は
女性とお酒ですから
この太鼓持ちというのは
邪魔にならないようにしなければいけませんからね。

あまり出過ぎるとうるさくてしょうがない。

かといって、黙っていては商売にならない。

その場の空気を上手に読み取りながら
お客様を持ち上げてご機嫌をとり
その場を盛り上げる。

「ふぅん。お前はなかなか面白いヤツだねぇ…」なんて言われて
お足(お金)を頂戴するわけですね。

それで生計をたてる。

「太鼓持ちは手銭で飯を食わない」と、言ったそうですが
つまり自分でお金を払って飲み食いする様な太鼓持ちは
プロの太鼓持ちではない…という事なんでしょうね。

一般的に太鼓持ちというと
「まったくあいつは部長の太鼓持ちで…」と
上司に媚びたりお世辞ばかり言って鼻持ちならないヤツという
マイナスイメージが多いですが
これ…本来の太鼓持ちは
空気感と申しますか、
イワユル、間の読める頭のいい人でないと
勤まらなかったろうなぁ…と、思います。

そういったプロの太鼓持ち同席のお座敷遊びは
さぞかし楽しかったろうなぁ…と、Googleで調べていたら

何と!
太鼓持ちの会社があった!

サービス内容を見てみると
個人向けと法人向けがあるのね。

個人向けサービスには
例えば
◎HPの掲示板に、さも1日に1000人の人が見ている様に
大量に書き込みをする。(月額10000円)

◎周りに友達がなく自分の存在価値を見いだせなく
もう死んでしまおうか…とお考えの方に
太鼓持ちがご一緒して「あなたは1人ではないですから」と思わせてくれるサービス
(1日52500円+危険手当52500円)

法人向けサービスには
例えば
エコノミープランとして
月〜金曜日の15:00〜18:00の間に社長様に付き従い
社長様が思いついた企画をとにかく褒めちぎり
やる気をおこさせる(月額150000円)

へぇ…こんな会社が本当にあるんか…と
会社概要を見たら
どうも冗談のようだ。

だって代表がこれ↓



よくよく見たらサンプルページでした。

「ふむふむ…。
このエコノミープランは悪くないな」なんて
ほんの少しでも脳裏をよぎってしまった自分が恥ずかしいでございます。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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