昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
苦悩
「詩人 愛の告白」という映画を観た。
1830年代のフランスを舞台に
若い青年と年上の未亡人の出会いを描いた作品。
当時のヨーロッパの貴族階級の人々というのは
働く事を卑しい事と思っていた風潮もあり
国の混乱期は別として
通常は…する事がないのでしょうかねぇ…。
「愛しています。
そしてあなたが私を愛している事も知っています…」と、告白する青年。
「1ヶ月か2ヶ月…お待ちになって…。
そしたらお答えを出しますわ…」
そして双方が朝からワインかなんかを飲みながら
苦悩するのね…1〜2ヶ月ね。
随分と悠長ですなぁ…。
「双方、惚れ合っているんだから
くっついちまえばいいじゃねぇか…」と、思うが
このじらした感じがいいのでしょうかね。
とにかく苦悩好き。
1ヶ月か2ヶ月…双方が苦悩して
結局、くっつくわけだから
時間がもったいないなぁ…と、思う。
源氏物語なんかもそうね。
手紙のやり取りをして
夜になると月を眺めながら
愛しい人を想い涙して
一句、読んでみたりしてね。
本当に悠長。
こっちとらぁ…
朝から晩まで働いていますからね。
そんな悠長に“苦悩”しているヒマがない。
「愛しています。
そしてあなたが私を愛している事も知っています」
「はぁ?!あんた被害妄想?
何をトンチンカンな事を言っているんだよ。
愛して頂けるのはありがたいですがね…
次の患者さんがお待ちだから
帰ってくれないかなぁ…。
あーーーー忙しいっ!」と、なりますな。
しかし…
私も日常生活の中で苦悩する事はありますぜ。
「今日はとりへい弁当の…(地元では有名)
松にするか…
竹にするか…。
あえてのソースカツにするか…」と
窓の外を眺め苦悩する。
そしてたるんだお腹のぜい肉をみてため息をつき
「やっぱりやめておこうか…」と、更に苦悩する。
苦悩、苦悩の毎日でございます…。