恋文

NHKの「美の壷」という番組が大好きなんですよ。

先日のタイトルが
「恋文」でした…。

番組は
平安時代の恋文のやりとりから
石原裕次郎さんが奥様に宛てた恋文
そして大文豪の
谷崎潤一郎と太宰府の恋文など紹介され
非常に興味深い内容のものでした。

そして現代の恋文は…?

驚いたのは
最近のお若い方々も
手紙のやり取りはするのだそうですね。

メールやラインは
日常のコミニュケーションツール。

しかし
何か特別なメッセージを伝えたい時には
便箋に直筆で文章を書いて
封筒に入れて下駄箱に入れる習わしは
いまだに高校生の間ではあるのだそうだ。

なんか素敵…。

また驚いたのは
「恋文アドバイザー」なるものを
生業としている女性もいて
クライアントさんとのカウンセリングの後
彼にどのような文字で
どのような文章を書くと
より気持ちが伝わるのかとアドバイスをするのだそうだ。

私も時々患者さんから
お手紙を頂戴すると
その便箋と封筒の上品さ
そして字と文章の美しさ…を拝見すると
お礼の手紙を差し上げるのが
本当に恥ずかしくなり
結局、PCで打ち込んで
プリントアウトしてお手紙を送る…。

なぜなら
私はもう…字がね…ヘタなんてもんじゃぁない。

「これってあえてなのかな?」と
相手に思わせてしまう程
芸術的な意味では…達筆(?!!)なので
直筆のお手紙は書けません。

さて…恋文ですが
私は小学生の時代は
恋多き(?!)女でございまして…

日曜日に通っていた
都内の進学塾で知り合った
田中君という男の子と
文通をしておりましたね。

この進学塾は全国にありまして
夏休みになると
強化合宿なるものが志賀高原のホテルであり
全国から小学生が集まって
1週間程過ごして勉強をする。

その時、
木村君という大阪校の男の子と知り合い
何となく互いに意識していたのですが
帰りのバスに乗る時に
彼が自分の住所を書いたメモと
志賀高原のキーホルダーをプレゼントしてくれて
それから木村君との文通も始まったわけです。

二股ですな。

恋多き“魔性の女”ってヤツですよ。

学校から帰って必ずポストを開ける。

あの開ける瞬間のドキドキ感がいいんですね。

手紙が届いていると
おやつも食べずに
一目散に自分の部屋にいき
ランドセルもおろさずに読んだものでした。

懐かしいなぁ…。

私のこのモテ期は小学生をピークに
魔性の女度も年々降下していくわけですが
10代の頃の恋文もあった。

そういった手紙は
結婚を機に全て処分してしまったんですね。

当時は
「もし私が先に逝ったら、
後に残された夫がこれを目にしたら
いい気持ちはしないかもしれない…」と、思ったんですね。

でも今となると
おそらく夫は
それは私の青春時代として
「へぇ…あんなにふてぶてしいあいつも
こんなに可愛い時代もあったんだな」と
微笑ましく目を通してくれるだろうな…と、思う。

読み返してみたい。

処分しなきゃよかったな…。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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