昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記
前橋の昭和大橋歯科院 院長Dr.チコの日々の想いを綴っています。
レビューを読んで…
仏映画の
「みんなで一緒に暮らしたら」を観ました。
ちなみに公式サイトはこちら
ジェーン・フォンダが主演なので
観ないわけにはいかない。
ざっくりとしたストーリとしては
70代の2組の夫婦と
同じく70代の独身男性の合計5人。
何十年もに及ぶ友情関係にある5人組が
一緒に暮らし始めるというストーリー。
心臓を患っていたり
健忘症に悩まされたり
癌で余命もわずか…という色々な人達の共同生活。
普通の淡々とした生活を描写しているわけすが
自ずと夫婦の性生活の事や
男性3人が集まって
若い女性の話をして盛り上がったり
妻の40年前の不倫を知った夫が激怒したり…
うまく演出しているなぁ…という
まぁ…そんな感じの映画です。
興味深かったのは
その映画をご覧になった方々のレビューでした。
共感出来るものも沢山ありましたが
いくつか「ん?」というものを列挙。
「(独身男性の)じーさんがやたらにスケベなんだよな。
きもい…。」
ってゆうか、男性は皆、スケベでしょ?
それってノーマルだと思いますけど…。
「いい歳をして生々しい」
いい歳の定義って何歳からなんですか?
「爺さん、婆さん達、
有り余る、お金と時間と性欲をもてあまして
似た者同士でたむろしているだけ…って。
金持ちへのやっかみだけど、悲惨だぞ」
ええ…あなたのやっかみです。
このレビューを書かれた方々は
例えばこの映画の5人の設定が
70代ではなく
20代の若い夫婦だったら
こういった事は書かなかったと思う。
余談ですが
私の父には姉が2人おりまして
この2人は私の大親友なのですが
次女は他界しましたが
彼女の生前は
この80歳前後の姉妹とよく会って
お喋りをするのが大好きでした。
長女の貴美子おばちゃんに
「おばちゃん、マスカラの塗り方がおかしいわよ」と
指摘したことがる。
「まつ毛の下から塗っているだけでしょ。
上から見ると
まつ毛にファンデーションの粉がついているのがみえるのよ。
まつ毛は必ず、下からと上からと塗らないとダメよ!!!」
すると次女のはるよおばちゃんが
「チコちゃん、よく言ってくれた。
私もずっと気になっていたんだけど
60年間言えなかった…」と、言ったわけです。
指摘された貴美子おばちゃんは
とてもオシャレに敏感な人でしたから
相当ショックだったようで
一生懸命練習していたようですね。
その後、2人でデパートに行って
ランコムのマスカラを何本かプレゼントしました。
そして私の必須アイテムの
ボビーブラウンの光沢の出るチークとブラシを
2人にプレゼントしたら
まぁ…それはとても喜んで
愛用しておりました。
80歳の姉妹と会って何を喋るのか…。
普通の会話ですよ。
同世代の友人との会話と一緒。
ファッションや映画や歴史の話をしたり
私の仕事の話をしたり
今度は3人でヨーロッパ旅行したいねー!とかね。
何が言いたいかというと
幾つになっても自分は自分なんですよね。
肉体は衰えて行きますが
気持ちは変わらないと思うのです。
ずっと流し読みしたレビューを見て
「ホント、アホだなぁ…」と思いながらも
自分の若い頃を思い出してみた。
確かに
私が20歳前後の頃は
友人とお茶をしながら
「えぇ?!その人32歳?!!
もう、オバサンじゃん!
終わってるし…」なんて話していましたね。
自分が年を経るなんて考えていなかった。
本当に無知で愚かだったと思いますね。
色々な意味で興味深い映画でございました。
ただ自分が老後に
親しい友人達と一つ屋根の下で暮らしたいか…と、聞かれると
答えは「No」ですね。
自分のペースで生活をしたい。
ですから
一つ屋根の下は嫌ですが
隣同士と申しますか
イワユルスープの冷めない距離で暮らせたら理想ですね。