白雪姫

「白雪姫と鏡の女王」

昨年、公開された映画ですね。

WOWOWでやっていたので観ました。

元来、
絶対ハッピーエンドの
ハリウッド映画なんぞは
観てたまるかいっ!…という
ひねくれたトコロがあるのですが
観たら観たで…面白いんですよね。

ハッピーエンドだから楽だし
やはり私の様なひねくれたオバチャンでも
「王子様憧れ願望」というのは
潜在的には残っておりますから

例えばディズニーものの
ラブストーリーなんかも
ブツブツ言いながら観ては
最後に美しいお姫様が
王子様とキスをするシーンになると

「…泣いてるしw」と、夫に笑われる。

さて…本作は
何度も魔法の「惚れさせる薬」を使っては
男性をものにして
永遠の若さと美しさのために
躍起になる
超自己チューの自分大好き女王に

あの
ジュリア・ロバーツが
ピッタリと役にハマっておりました。

1990年に「プリティ・ウーマン」で彼女をスクリーンで観た時には
本当に可愛らしくてキレイで
当時はこぞって
ジュリア・ロバーツの髪型を真似たものでした。

そんな彼女も
イジワル女王の役を演じる世代になったのね…と
あらためて
世代交代を感じました。

永遠の若さと美しさの為なら
魂まで売り渡すわよっ!という
必死な感じが
「うん、うん…。
わかるわぁ…。」と、苦笑しつつも
意地悪女王の気持ちもわからなくもない…と
ちょっと違う見方が出来ましたね…白雪姫も。

グリム童話の白雪姫は
小さい頃から読んでいたものでしたが

「鏡よ、鏡。
世界で一番美しいのは誰?」と

鏡に問いかける女王は
私が子供の頃には
「ただの悪い女王」という印象しかありませんでしたが

この映画は
ジュリア・ロバーツ演じる、鏡の女王の気持ちも

「そうなのよ…。
アンチエイジングは
お金じゃ、買えないからねぇ…。
まぁ…私も10年若くなる…と、言われれば
少々の魂は売るかもな」なんて思ったりもしましたね。

最後のシーンで
老婆になった鏡の女王が
毒入りリンゴを白雪姫に食べさせようとする。

しかしその魂胆を知った白雪姫が
「お年寄りからどうぞ」と、毒入りリンゴを
女王に手渡す。

(ここからの数秒のジュリア・ロバーツの演技が
素晴らしかった)

一瞬、戸惑う女王ですが
ニヤリと小気味よくほんの少し笑い
リンゴを受け取るのね。

白雪姫への完全な敗北宣言と
「老い」を初めて受け入れたのでしょうな。

そんな絶妙な表情が
たまりませんでした。

また
現在、普及されているグリム童話は
原作のそれとはだいぶ違いますでしょ。

グリム童話が出来た時代背景を考えると
当時はフランス革命なんかもあったりして
民衆文化が台頭してくる時代ですから
そんな時代背景を考慮しながら
あらためて
グリム童話を読んでみたいと思いました。

pagetop

昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

MENU

Calendar

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
<<前月 2013年09月 次月>>

New Entries

Mobile

Archives