感性

夫に
「稲ちゃんに教えてもらったんだけど
マキシマム・ザ・ホルモンっていうバンド、知ってる?」と、
ドヤ顔で聞いたら

「あぁ。かっこいよな」と、言う。

「えぇーーーっ?!
何で知っているのよーーーーーっ!
普通…そーゆー情報は共有するべきでしょう〜っ?!
ホント…夫婦の会話ゼロだよなーー、我が家はっ!」と、私。

しかし…
稲ちゃんといい
亭主といい
最近のオジサンは様々な分野にアンテナをはっていて
あなどれないなぁ…と、驚いた。

しかし
やっぱりこう…彼らの様な音楽通の“オジサン”達は
ジャンルを問わずと申しますか
すごくコアなロックからクラッシックまで
幅広く聴いている人が多いので
話していても楽しいですね。

稲ちゃんとの
「ロック畑の私でも
音楽として一番完成されているのは
クラッシックだと思います」と、なんていうメールのやり取りも楽しいし
亭主も、イワユル私が積極的に聴きたい曲ではない
80年代のヘビメタを聴いていたかと思うと
パバロッティを聴いてみたりする。

どんな分野でもいいのですが
感覚的な事に対して
幅広い感性をお持ちの方というのが大好きですね。

ブログを読んだスタッフの関ちゃんが
「先生は絶対にマキシマム・ザ・ホルモンは
食いつくと思っていましたよ。
私も嫌いじゃないんですけどね…。
ただ私の友達は激し過ぎて嫌い…という人が多いですね」と、言う。

「『ザ・ナック』の『マイ シャローナ』を
ダウンロードしたアンタが
私に音楽云々言うな!」と、苦笑した後に

「あのテの音楽は
演奏している側にきちんとしたテクニックがないと
とんでもない事になるのよね。
うるさいだけ。
でも、あのバンドはしっかりとした技術がある人達だと
お見受けしたわよ」と、付け加えた。

頭のいい彼女は「ほぉう…」と、聞き耳をたてる。

彼女の感性は…結構鋭い。

特に彼女の得意分野は
「味覚」ですな。

ですから音楽を食べ物に例えて説明した。

お料理上手で食の探究心は人一倍熱心な彼女は
例えば、お料理をパッと見て
「盛り付けがいい」とか
「盛り付けがイマイチ」と、きちんと感想を言って
一口食べてみて
使われている素材、隠し味を
ピタリと当てるから驚く。

ですから彼女との食の話は楽しい。

「それも『味覚』という感性じゃない?
食べ物の好き嫌いの激しい人とか
食わず嫌いの人とは
食べ物の話をしたいとは思わないでしょう?」と、言い

「パッと聴いて、見て、いいなぁ…と、思ったら
中に入っている素材、隠し味に注意をむける…というのは
たとえば各々の楽器の演奏を吟味するのと同じよ。」

彼女は
「確かにそうですね!!!」と、大きく頷く。

以前、私が焼きそばを作った時に
隠し味に日本酒をちょっと加えたら
「えぇっ?!!何でお酒を入れるのぉ?!」と
驚いた友人がいて
逆にこちらが驚いた。

その話をしたら
「あ〜。その人は
全く料理の基本がわかっていないですね」と、彼女。

「そういう事ですよ。
そんな人とは感性の共有ができないでしょう?」と、私。

なるほどぉ…、深いですねぇ…と、
しきりに感心していた彼女は
「じゃぁ…私もマキシマム・ザ・ホルモンを
ちゃんと聴いてみますっ!」と、
相変わらず安易。

いや…、それはやめておきなさい…と、苦笑。

彼女は向上心があるっちゃぁ…あるんですがね。
もしかすると、今頃TSUTAYAに足を運んでいるかもしれませんなぁ…。

ちなみに
前回のブログで書込みをした
フルトヴェングラーについて。

今年のお正月は弟のタケとドイツに行ったので
彼にメールで
「フルトヴェングラーの『運命』は、かっこいいから
聴いてみたら。」と、報告。

すると
「当時、ナチスドイツの政権下、
ヒトラーはワーグナーしか聴かないと思っておりました。
フルトヴェングラーの情報、ありがとうございます。
ワーグナーといえば、19世紀の活躍したドイツの音楽家ですが
ノインシュバンシュタイン城で有名な
メルヘン王のルートヴィッヒ2世がパトロンで
相当浪費家だったとか。
ついには国家予算を使い果たし、スイスに亡命だそうです。
音楽の良さを全く理解していない、俗っぽい話ですいません」
とのこと。

確かに全く音楽と関係ねぇじゃねぇか…。

でもこれも彼の感性。

父親譲りの歴史好きの
百科事典的返信メールに苦笑しつつ
一応、メモをとりました。

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昭和大橋歯科医院 Dr.chicoの日記

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